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第4話 全てを知ったジョゼットは ジョゼット視点(2)
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「なにを驚いているんだ? 他者を陥れようとする行為、権力をかざしての脅迫は、罪。これからお前は、独房で反省することになるんだよ」
戸惑い全身を震わせていたら、リオネル様が呆れの息を吐かれた。
罪……!? 独房……!?
「おっ、お待ちくださいましっ。確かにわたくしはっ、様々なことを張り巡らせていましたわっ! ですがそれは未遂に終わりましたしっ、ちょっとやりすぎではありましたけどっ、可愛らしいものではありませんかっ!」
死者は0。ケガ人だって0。事前に漏れていたことによって、カロリーヌだってショックを受けていないんだしっ。大した出来事はありませんわっ。
「こちらは、あまりに大げさですわよっ! 大切な方に悪影響が及びそうになってっ、酷く腹が立つのは分かりますわっ! ですがそれとこれは別! 処遇に私情を挟んではいけませんっ。それは私刑ですわっ! 謹慎が妥当ですわっ!」
『『『『『……………………』』』』』
「まっ、また貴方たちはそんな顔をして!! なんなんですのっ!?」
「それは、こちらの台詞だ。……お前はそれを、本気で言っているのか……?」
気の毒な人を見てしまっている――。そんな表情を睨みつけていたら、正面から更に鋭く睨みつけられた。
え……? リオネル、さま……?
「は、はい。当たり前のこと、ですので。そう、口にしておりますが……。ど、どうしたんですの……?」
「……なるほど。お前は想像以上に、頭が悪かったらしい」
「頭が!? わっ、わたくしは全教科2位の成績優秀者で――」
「成績の問題じゃない。お前は壊滅的に、常識が欠けているんだよ」
リオネル様は改めて呆れの息を吐き出し、「この者を連行してくれ」と続けて……っ。わたくしの連行が始まった……!!
「こっ、こんなこと認められませんは!! 過剰ですわ!! リオネル様っ!! これ以上続けると逆に貴方が罪に問われますわよっ!!」
「そうか。ならば、実際に確かめてみるといい。俺が本当に、罪の問われるのかを。罰を受けるのは、誰なのかをな」
そうしてわたくしはパーティー会場から追い出されて、やがて裁判が始まった。なのでわたくしはお父様に頼んで有能な弁護士を雇い、その結果――
「ジョゼット・サンオーヴに、禁固8年を命ずる。同時に我が国・オーレルの法に則り、この瞬間を以て貴族籍を剥奪する!」
――………………。
収監と平民堕ちが、決まってしまったのだった…………。
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『『『『『……………………』』』』』
「まっ、また貴方たちはそんな顔をして!! なんなんですのっ!?」
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気の毒な人を見てしまっている――。そんな表情を睨みつけていたら、正面から更に鋭く睨みつけられた。
え……? リオネル、さま……?
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「……なるほど。お前は想像以上に、頭が悪かったらしい」
「頭が!? わっ、わたくしは全教科2位の成績優秀者で――」
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「こっ、こんなこと認められませんは!! 過剰ですわ!! リオネル様っ!! これ以上続けると逆に貴方が罪に問われますわよっ!!」
「そうか。ならば、実際に確かめてみるといい。俺が本当に、罪の問われるのかを。罰を受けるのは、誰なのかをな」
そうしてわたくしはパーティー会場から追い出されて、やがて裁判が始まった。なのでわたくしはお父様に頼んで有能な弁護士を雇い、その結果――
「ジョゼット・サンオーヴに、禁固8年を命ずる。同時に我が国・オーレルの法に則り、この瞬間を以て貴族籍を剥奪する!」
――………………。
収監と平民堕ちが、決まってしまったのだった…………。
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