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第6話 記憶が蘇ったアルチュールは アルチュール視点
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((……ははははは。あはははははははは!! 最高だ! 俺の記憶よっ、よくやった! よくこのタイミングで蘇ってくれた!!))
忌々しい復讐相手は目の前にいて、しかもその相手は俺の正体に気付いていない。
この上ない、最高の状況が出来上がっている。
これなら簡単に、罰を与えることができる……!
((さぁて。どんな罰を下してやろうか……!!))
「? アルチュール様……?」
「? アルチュール?」
「? アルチュールくん……?」
((チっ))「なんでもありません。ワインを注いで……よしできました。では乾杯!」
落ち着いて思案できる状況を作りだし、コイツらの相手を適当にしながら考えてゆく。
((腹が立つが……。ヴィルジニーを俺と同じ目に遭わせようとしたら、また俺が罪人になるんだよな……))
転生なんて誰も信じないし、そもそも騙した証拠がないんだ。あっちは加害者こっちは被害者だと証明できず、この場で殺したら俺までまた極刑になってしまう。
((となれば、別の方法で殺すしかない。そうするには………………これを…………それは、駄目だな。だったら……………………………………………………っ!! これだ!))
2時間ほど、密かに頭を働かせた頃だった。不意に頭の中に、名案が降りて来てくれた。
((……いいぞ。こいつなら、完全に『お返し』ができる……!))
今のウチより遥かに裕福なファトート家の財をあの手この手で吸い取り、その上で事故に見せかけてヴィルジニーを殺害する。
――騙してウチの財を自分のものにしようとしていたこと――。
――俺を狂わせ極刑に処されてしまったこと――。
これらをまとめて達成できる……!!
((よし、ヴィルジニーはこれでいい。あとは、ミシュリーヌとの復縁についてだ))
もう一つの大事なことを実現する方法を探し始め、幸いにもそっちは、すぐに見つかった。
――実は、婚約解消は本心じゃなかった――。
――実はヴィルジニーはとある理由でミシュリーヌに嫉妬していて、危害を加えようと企んでいると気が付いたんだ――。
――それを防ぐために、ヴィルジニーの懐に入り込んで内部から罪を白日のもとに晒そうとしているんだよ――。
――俺は今でも、ミシュリーヌを一番愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ――。
こうしておけばヴィルジニーを消した後、すぐに関係を修復できる。
((いいぞ、いいぞ。これでいこう……! まずは、その1、だな))
前世で出来なかったことの、第一章。
復讐劇の、幕開けだ……!!
忌々しい復讐相手は目の前にいて、しかもその相手は俺の正体に気付いていない。
この上ない、最高の状況が出来上がっている。
これなら簡単に、罰を与えることができる……!
((さぁて。どんな罰を下してやろうか……!!))
「? アルチュール様……?」
「? アルチュール?」
「? アルチュールくん……?」
((チっ))「なんでもありません。ワインを注いで……よしできました。では乾杯!」
落ち着いて思案できる状況を作りだし、コイツらの相手を適当にしながら考えてゆく。
((腹が立つが……。ヴィルジニーを俺と同じ目に遭わせようとしたら、また俺が罪人になるんだよな……))
転生なんて誰も信じないし、そもそも騙した証拠がないんだ。あっちは加害者こっちは被害者だと証明できず、この場で殺したら俺までまた極刑になってしまう。
((となれば、別の方法で殺すしかない。そうするには………………これを…………それは、駄目だな。だったら……………………………………………………っ!! これだ!))
2時間ほど、密かに頭を働かせた頃だった。不意に頭の中に、名案が降りて来てくれた。
((……いいぞ。こいつなら、完全に『お返し』ができる……!))
今のウチより遥かに裕福なファトート家の財をあの手この手で吸い取り、その上で事故に見せかけてヴィルジニーを殺害する。
――騙してウチの財を自分のものにしようとしていたこと――。
――俺を狂わせ極刑に処されてしまったこと――。
これらをまとめて達成できる……!!
((よし、ヴィルジニーはこれでいい。あとは、ミシュリーヌとの復縁についてだ))
もう一つの大事なことを実現する方法を探し始め、幸いにもそっちは、すぐに見つかった。
――実は、婚約解消は本心じゃなかった――。
――実はヴィルジニーはとある理由でミシュリーヌに嫉妬していて、危害を加えようと企んでいると気が付いたんだ――。
――それを防ぐために、ヴィルジニーの懐に入り込んで内部から罪を白日のもとに晒そうとしているんだよ――。
――俺は今でも、ミシュリーヌを一番愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ――。
こうしておけばヴィルジニーを消した後、すぐに関係を修復できる。
((いいぞ、いいぞ。これでいこう……! まずは、その1、だな))
前世で出来なかったことの、第一章。
復讐劇の、幕開けだ……!!
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