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第2話 突然の来訪 ロゼーヌ視点(2)
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「11年前は申し訳ありませんでした!!」
「11年前はすまなかった!!」
部屋に入るなり、床に両膝をついたヴェロニクとテランスさん。そんな2人が始めたのは、謝罪でした。
「あの頃の私は、まだ17歳。まだまだ子どもで、自分の行動がどれだけ愚かなのかを理解していませんでした……」
「あの頃の俺は、まだ20歳。成人を迎えたばかり、まだまだ子どもで……。己の行動が、どれだけ愚かなのかを理解してはいなかった……」
我を通そうとしたこと。思い通りにならないからと、逆ギレのような文章を残して姿を消したこと。それにより決まっていた婚約が滅茶苦茶になり、両家に大きな悪影響を及ぼしたこと。
話題が移るたびに揃って床にオデコをつけながら、謝罪を行いました。
「お姉様、レジス様。もうしわけ、ございませんでした……!」
「レジス、ロゼーヌ。すみま、せんでした……!」
「………………」((はぁ、相変わらずだな))
「………………」((はぁ。相変わらずですね))
それを聞いて、わたしは――その様子を見るに、レジスさんも同じですね。心の中で嘆息をしました。
まだまだ子どもで。
当時ふたりは、17歳と20歳。充分理解できる年齢ですし、責任感や自覚を持っていないといけない年齢です。
非を完全に認めず必ず言い訳を置く性格は、月日が流れても変わっていないようですね。
「後悔しております……。もし時間を巻き戻せるなら同じ選択はしないと誓うほどに、猛省しております……」
「後悔しています……。もしも時を戻すことができたのならば、あのような真似はしないと誓うほどに猛省しています……」
「「どうか……。どうか……。お許しください……」」
「…………貴方がたを許すつもりは、ありませんよ」
「そうですね。ありません」
ふたりが暴走して次女と長男が居なくなったせいで、レファイラ家とフラルード家の『パイプ』がひとつ作れなくなったのです。あまりに大きなダメージが発生しましたし、なによりこの期に及んで言い訳をした。
水に流せるはずが、ありません。
「「そ、そんな……。ど、どうか――」」
「とはいえだ。愚者であっても、かつて兄であり妹だった人間。少しくらいの温情を与えてもいいと、考えている」
その言葉が出た瞬間、ふたりの表情が一変。泣きそうになっていた顔に、パッと満面の笑みが咲きました。
「「あ、ありがとうございます!! ありがとうございます!!」」
「…………ロゼーヌ。いいかな?」
「ええ。どうぞ」
ふたりの顔の変化を黙視していたわたし達は一言だけ交わし、レジスさんの顔がふたりへと向き直りました。
「どうせ、お願いを隠しているのでしょう? なにを望んでいるのですか?」
「「はっ、はいっ! お伝えさせていただきます!!」」
ここも、息ピッタリ。ヴェロニクとテランスさんは声を重ねながら胸の前で手を組み、こんなことを口にしたのでした。
「「借金の肩代わりをお願い致します!!」」
「11年前はすまなかった!!」
部屋に入るなり、床に両膝をついたヴェロニクとテランスさん。そんな2人が始めたのは、謝罪でした。
「あの頃の私は、まだ17歳。まだまだ子どもで、自分の行動がどれだけ愚かなのかを理解していませんでした……」
「あの頃の俺は、まだ20歳。成人を迎えたばかり、まだまだ子どもで……。己の行動が、どれだけ愚かなのかを理解してはいなかった……」
我を通そうとしたこと。思い通りにならないからと、逆ギレのような文章を残して姿を消したこと。それにより決まっていた婚約が滅茶苦茶になり、両家に大きな悪影響を及ぼしたこと。
話題が移るたびに揃って床にオデコをつけながら、謝罪を行いました。
「お姉様、レジス様。もうしわけ、ございませんでした……!」
「レジス、ロゼーヌ。すみま、せんでした……!」
「………………」((はぁ、相変わらずだな))
「………………」((はぁ。相変わらずですね))
それを聞いて、わたしは――その様子を見るに、レジスさんも同じですね。心の中で嘆息をしました。
まだまだ子どもで。
当時ふたりは、17歳と20歳。充分理解できる年齢ですし、責任感や自覚を持っていないといけない年齢です。
非を完全に認めず必ず言い訳を置く性格は、月日が流れても変わっていないようですね。
「後悔しております……。もし時間を巻き戻せるなら同じ選択はしないと誓うほどに、猛省しております……」
「後悔しています……。もしも時を戻すことができたのならば、あのような真似はしないと誓うほどに猛省しています……」
「「どうか……。どうか……。お許しください……」」
「…………貴方がたを許すつもりは、ありませんよ」
「そうですね。ありません」
ふたりが暴走して次女と長男が居なくなったせいで、レファイラ家とフラルード家の『パイプ』がひとつ作れなくなったのです。あまりに大きなダメージが発生しましたし、なによりこの期に及んで言い訳をした。
水に流せるはずが、ありません。
「「そ、そんな……。ど、どうか――」」
「とはいえだ。愚者であっても、かつて兄であり妹だった人間。少しくらいの温情を与えてもいいと、考えている」
その言葉が出た瞬間、ふたりの表情が一変。泣きそうになっていた顔に、パッと満面の笑みが咲きました。
「「あ、ありがとうございます!! ありがとうございます!!」」
「…………ロゼーヌ。いいかな?」
「ええ。どうぞ」
ふたりの顔の変化を黙視していたわたし達は一言だけ交わし、レジスさんの顔がふたりへと向き直りました。
「どうせ、お願いを隠しているのでしょう? なにを望んでいるのですか?」
「「はっ、はいっ! お伝えさせていただきます!!」」
ここも、息ピッタリ。ヴェロニクとテランスさんは声を重ねながら胸の前で手を組み、こんなことを口にしたのでした。
「「借金の肩代わりをお願い致します!!」」
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