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第11話 3人目の末路 俯瞰視点(2)
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「許してもらおうと、思ってはおりません。どんな事情があれ、わたくしは恩人である貴方様を傷付けてしまいました。わたくしも、すべての責任を取って学院を去るつもりで――ぎぃあ!?」
心にもない発言を繰り返し、同情を誘っていた時でした。再び、四肢を剣で切られるような地獄の痛みが走りました。
「が、がぁ!? ぎぁあぁああああ……!?」((傷付けない、のに……! なにが起きたの……!?))
それは、目の前にいるルイーザが心に強い痛みを感じてしまったから。
ルイーザは自身を攻撃していた際の表情などで、エルアはこの状況を楽しんでいるのだと気付いていました。そんな人がこんなことを言い出した――助かるために嘘を嘘を吐いて同情を誘っているのだと気付き、大きな不快感を覚えていたのです。
「!? エルア様っ!?」
((……駄目なんだ……! ルイーザは騙せてもっ、痛みを与えている『何か』は騙せないんだ!!))
「だっ、大丈夫ですか!?」
((い、痛みが消えた!? い、今のうちに!!))「申し訳ございません嘘を吐いてしまいました!! わたくしは自分の意思でルイーザ様に数々の嫌がらせをしておりました! これより学院長先生のもとにゆき退学の意思を伝えてまいます!!」
マリーのような抜け殻になるよりはマシ――。結局アンルと同じ結論に至り、アンルと同じ行動を取って学院を去ることとなったのでした。
……そんな彼女は知りません。ずっと、何事もなく学院で居続けられるチャンスがあったことを。
〇〇
「マリー様の誘いがなければ、お二人は何もしてこなかったはず。謝罪があれば許しましょう」
〇〇
ルイーザは所謂『手下』に対してはマリーほどは悪い感情はなく、出方次第で不問に付すつもりでした。もしもこの場面でエルアが反省して素直に謝っていたら、なにもなかったと水に流されていたのです。
けれどエルアは小賢しい真似をしてしまったため、絶好の機会を失ってしまい――
「お父様!? わたくしを追い出すのですか!?」
「当たり前だろうが!! お前のような愚か者を置いておく場所などないわ!!」
――ハワエリエ家の当主は、アンルの父親ほど娘に甘くはありませんでした。
お屋敷に戻ったエルアは父によって家族の縁を切られてしまい、ハワエリエ家から追放。僅かなお金すら渡してもらえず放り出されてしまい、路頭に迷う羽目になってしまいました。
「そんなあ……。どうすれば、いいの……?」
貴族籍を失ってしまった者は、ひとりで生きていくしかない。
その日からエルアの『家』は橋の下となり、
「寒い……。暗い……。怖い……」
「おぇぇ……!! おぇぇぇ……!!」
「ひぃぃぃ……! ひぃぃぃぃ……!」
今日もエルアは、寒さと暗闇に怯えながら――。腐りかけたものを食べて、吐きながら――。
第2の人生を、嫌々生きていくのでした。
心にもない発言を繰り返し、同情を誘っていた時でした。再び、四肢を剣で切られるような地獄の痛みが走りました。
「が、がぁ!? ぎぁあぁああああ……!?」((傷付けない、のに……! なにが起きたの……!?))
それは、目の前にいるルイーザが心に強い痛みを感じてしまったから。
ルイーザは自身を攻撃していた際の表情などで、エルアはこの状況を楽しんでいるのだと気付いていました。そんな人がこんなことを言い出した――助かるために嘘を嘘を吐いて同情を誘っているのだと気付き、大きな不快感を覚えていたのです。
「!? エルア様っ!?」
((……駄目なんだ……! ルイーザは騙せてもっ、痛みを与えている『何か』は騙せないんだ!!))
「だっ、大丈夫ですか!?」
((い、痛みが消えた!? い、今のうちに!!))「申し訳ございません嘘を吐いてしまいました!! わたくしは自分の意思でルイーザ様に数々の嫌がらせをしておりました! これより学院長先生のもとにゆき退学の意思を伝えてまいます!!」
マリーのような抜け殻になるよりはマシ――。結局アンルと同じ結論に至り、アンルと同じ行動を取って学院を去ることとなったのでした。
……そんな彼女は知りません。ずっと、何事もなく学院で居続けられるチャンスがあったことを。
〇〇
「マリー様の誘いがなければ、お二人は何もしてこなかったはず。謝罪があれば許しましょう」
〇〇
ルイーザは所謂『手下』に対してはマリーほどは悪い感情はなく、出方次第で不問に付すつもりでした。もしもこの場面でエルアが反省して素直に謝っていたら、なにもなかったと水に流されていたのです。
けれどエルアは小賢しい真似をしてしまったため、絶好の機会を失ってしまい――
「お父様!? わたくしを追い出すのですか!?」
「当たり前だろうが!! お前のような愚か者を置いておく場所などないわ!!」
――ハワエリエ家の当主は、アンルの父親ほど娘に甘くはありませんでした。
お屋敷に戻ったエルアは父によって家族の縁を切られてしまい、ハワエリエ家から追放。僅かなお金すら渡してもらえず放り出されてしまい、路頭に迷う羽目になってしまいました。
「そんなあ……。どうすれば、いいの……?」
貴族籍を失ってしまった者は、ひとりで生きていくしかない。
その日からエルアの『家』は橋の下となり、
「寒い……。暗い……。怖い……」
「おぇぇ……!! おぇぇぇ……!!」
「ひぃぃぃ……! ひぃぃぃぃ……!」
今日もエルアは、寒さと暗闇に怯えながら――。腐りかけたものを食べて、吐きながら――。
第2の人生を、嫌々生きていくのでした。
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