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第1話 満員御礼? と、不思議なお客様(2)
「「「「「「「「にゃ、にゃぁぁ……」」」」」」」」
「え……? ええ……?」
な、なんなの、この人?
身長180台半ばで、やや細身。氷のような冷たい印象を受けるツリ目と同様の声音が印象的な、漆黒のローブを纏った20代半ばと思しき美男さん。
その姿は調理や炊事などに使う『魔石(ませき)』の行商人に似てるんだけど、体から出ているものは大違いっ。深夜の空を凝縮したような、どす黒いオーラが迸ってるの!!
「あ、あの……。お客様……? そちらは、一体……」
「『そちら』? ああ、失念していた。常人に見えてしまう程に、感情が昂っていたようだ」
美男さんは小さくため息を吐き、そうすると謎のどす黒オーラはスゥっと消えた。
常人? どうやって消したの? 疑問は多々あるけど、こちらは店員であちらはお客様。マナー違反なので追求はせず、再び笑顔を作った。
「し、失礼致しました。お好きなお席にどうぞっ」
(使い魔の言葉通り、人気(ひとけ)はまるでない。ならば、座席にこだわる必要はないな)
美男さんは何かを呟いた後、傍にある四人掛けのテーブルを選択。椅子に座るとお冷を軽く口に含んで、机上に置いてあったメニューを開いた。
「……ふむ、そうだな……。この、オリジナルブレンドを一つもらおう」
「オリジナルブレンドですね? 畏まりました」
またオーダーは飲み物で、これで15回連続でコーヒーとなりました。
ま、まあ。今回は社交辞令じゃないからねっ。一歩前進、だよねっ。
「「「「「「「「にゃ~」」」」」」」」
「お客様がよろしければ、この子達とお過ごしくださいませ。それでは少々、お待ちください」
ペコリと頭を下げてキッチンスペースに入り、サイフォンを使ってコーヒーを淹れる。
これもお母様に教わった技術で、ここでもしっかりと気持ちを込める。座席にいらっしゃるお客様を改めて見つめて、心を込められるようしっかりと「ほう。貴様ら、なかなかに愛らしいではないか」とニコニコ笑うお顔を刻み込んで――って待ってっ!
「「「「「「「「にゃ~っ。うにゃ~!」」」」」」」」
「ははは。こらこら、一斉に乗るでない。順番だ順番。俺の膝は、見ての通り二つしかないのだからな」
いつの間にかお膝の上にグレとクロを乗せていて、他の子達も待ち遠しそうにしてる!!
シロ達はさっきあんなにもビクビクしてたのに、すっかり大好きになってる! 極寒を連想させるくらいのムスッと顔なクールフェイスだったのに、満面の笑みを浮かべていらっしゃるっ!?
「え……? ええ……?」
な、なんなの、この人?
身長180台半ばで、やや細身。氷のような冷たい印象を受けるツリ目と同様の声音が印象的な、漆黒のローブを纏った20代半ばと思しき美男さん。
その姿は調理や炊事などに使う『魔石(ませき)』の行商人に似てるんだけど、体から出ているものは大違いっ。深夜の空を凝縮したような、どす黒いオーラが迸ってるの!!
「あ、あの……。お客様……? そちらは、一体……」
「『そちら』? ああ、失念していた。常人に見えてしまう程に、感情が昂っていたようだ」
美男さんは小さくため息を吐き、そうすると謎のどす黒オーラはスゥっと消えた。
常人? どうやって消したの? 疑問は多々あるけど、こちらは店員であちらはお客様。マナー違反なので追求はせず、再び笑顔を作った。
「し、失礼致しました。お好きなお席にどうぞっ」
(使い魔の言葉通り、人気(ひとけ)はまるでない。ならば、座席にこだわる必要はないな)
美男さんは何かを呟いた後、傍にある四人掛けのテーブルを選択。椅子に座るとお冷を軽く口に含んで、机上に置いてあったメニューを開いた。
「……ふむ、そうだな……。この、オリジナルブレンドを一つもらおう」
「オリジナルブレンドですね? 畏まりました」
またオーダーは飲み物で、これで15回連続でコーヒーとなりました。
ま、まあ。今回は社交辞令じゃないからねっ。一歩前進、だよねっ。
「「「「「「「「にゃ~」」」」」」」」
「お客様がよろしければ、この子達とお過ごしくださいませ。それでは少々、お待ちください」
ペコリと頭を下げてキッチンスペースに入り、サイフォンを使ってコーヒーを淹れる。
これもお母様に教わった技術で、ここでもしっかりと気持ちを込める。座席にいらっしゃるお客様を改めて見つめて、心を込められるようしっかりと「ほう。貴様ら、なかなかに愛らしいではないか」とニコニコ笑うお顔を刻み込んで――って待ってっ!
「「「「「「「「にゃ~っ。うにゃ~!」」」」」」」」
「ははは。こらこら、一斉に乗るでない。順番だ順番。俺の膝は、見ての通り二つしかないのだからな」
いつの間にかお膝の上にグレとクロを乗せていて、他の子達も待ち遠しそうにしてる!!
シロ達はさっきあんなにもビクビクしてたのに、すっかり大好きになってる! 極寒を連想させるくらいのムスッと顔なクールフェイスだったのに、満面の笑みを浮かべていらっしゃるっ!?
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