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第11話 ニオズとリンナ 特別な場所で(5)
「ぁぁぁ……。ぁぁぁぁぁ……!!」
「ぁぁぁぁ……! ぁぁぁぁぁあ……!!」
「ようやく思い出したようだな。そうだ。貴様らがあの激痛を――この一か月間を体験するのは、初めてじゃない。今回で5回目だ」
一か月間トマトを育て、食べ、丸一日地獄の苦しみを味わう。
その後監視者の魔術によって、記憶を消された状態で一か月間時間を戻される。
二人が本当に反省しない限り、このループが続くようになっていたのです。
『はい! 心を込めて、謝罪を込めて、育てさせていただきました』
『はい! チャンスをいただけたことへの感謝とサーラ様への謝罪の気持ちを込め、育てさせていただきました』
((よく頑張ったぞ、僕……! これなら間違いなく認めれる……!!))
((よく我慢したわ、私……! 今日でやっと終わる……!!))
((いつもいつも偉そうにしやがって……!! さっさとOKを出せ!!))
((なんなのよその態度は……! 早く元の世界に戻しなさい!!))
あんな風に叫んでいたのも思っていたのも、初めてではない。ニオズとリンナはすでに5回も、あのようにしていたのでした。
「先の出来事をほんに悔やみ反省していたのなら、すぐに元の世界に戻れるというのに――。実に愚かな、愉快な生き物達だ」
「お、お願いしますっ!! 許してください!! 記憶を消さないでください!!」
「もう充分じゃないですか!! もう充分に苦しみました!! 許してください!!」
「もう充分? それを決めるのは貴様らではない。魔王様だ」
魔王アルドは、改心しないのなら死ぬまで、と決めていました。そのため監視者が首を縦に振ることは、決してありません。
なにがあろうとも。
「今回も、なかなかに滑稽な姿が見れた。次回も期待しているぞ、ゴミ共」
「い、いやだぁああああ!! うっ、うああああああああああああああああああああああああ!!」
「いやぁあああ!! うあああああああああああああああああああああ!!」
どうやっても許されないと痛感した二人は、逆行の魔術をかけられないように身を翻して逃げ出します。ですが、それもまた無意味な行動でした。
「この世界に居る限り、オレの魔術からは逃げられん」
彼が指を鳴らすと、
「「ぎぃあああ!?」」
ニオズとリンナの視界は暗転し、意識がぷつりと途絶え――
「…………ここは……?」「…………ここは、どこ……?」
――意識が戻ると二人からは一か月の記憶が消えており、また仲良く辺りを見回し始めます。
元王太子ニオズと、元侯爵令嬢リンナ。二人は欲望のままに行動したため、
「痛い!! 痛い!! 痛いっ!! しぬうううううううううううううう!!」
「内側が!! 内側が裂ける!! 穴があく!? ぎぃいいいいいいいいい!!」
この先もずっと。元の世界にある肉体の寿命が尽きるまで、地獄のループを繰り返すことになるのでした――。
「ぁぁぁぁ……! ぁぁぁぁぁあ……!!」
「ようやく思い出したようだな。そうだ。貴様らがあの激痛を――この一か月間を体験するのは、初めてじゃない。今回で5回目だ」
一か月間トマトを育て、食べ、丸一日地獄の苦しみを味わう。
その後監視者の魔術によって、記憶を消された状態で一か月間時間を戻される。
二人が本当に反省しない限り、このループが続くようになっていたのです。
『はい! 心を込めて、謝罪を込めて、育てさせていただきました』
『はい! チャンスをいただけたことへの感謝とサーラ様への謝罪の気持ちを込め、育てさせていただきました』
((よく頑張ったぞ、僕……! これなら間違いなく認めれる……!!))
((よく我慢したわ、私……! 今日でやっと終わる……!!))
((いつもいつも偉そうにしやがって……!! さっさとOKを出せ!!))
((なんなのよその態度は……! 早く元の世界に戻しなさい!!))
あんな風に叫んでいたのも思っていたのも、初めてではない。ニオズとリンナはすでに5回も、あのようにしていたのでした。
「先の出来事をほんに悔やみ反省していたのなら、すぐに元の世界に戻れるというのに――。実に愚かな、愉快な生き物達だ」
「お、お願いしますっ!! 許してください!! 記憶を消さないでください!!」
「もう充分じゃないですか!! もう充分に苦しみました!! 許してください!!」
「もう充分? それを決めるのは貴様らではない。魔王様だ」
魔王アルドは、改心しないのなら死ぬまで、と決めていました。そのため監視者が首を縦に振ることは、決してありません。
なにがあろうとも。
「今回も、なかなかに滑稽な姿が見れた。次回も期待しているぞ、ゴミ共」
「い、いやだぁああああ!! うっ、うああああああああああああああああああああああああ!!」
「いやぁあああ!! うあああああああああああああああああああああ!!」
どうやっても許されないと痛感した二人は、逆行の魔術をかけられないように身を翻して逃げ出します。ですが、それもまた無意味な行動でした。
「この世界に居る限り、オレの魔術からは逃げられん」
彼が指を鳴らすと、
「「ぎぃあああ!?」」
ニオズとリンナの視界は暗転し、意識がぷつりと途絶え――
「…………ここは……?」「…………ここは、どこ……?」
――意識が戻ると二人からは一か月の記憶が消えており、また仲良く辺りを見回し始めます。
元王太子ニオズと、元侯爵令嬢リンナ。二人は欲望のままに行動したため、
「痛い!! 痛い!! 痛いっ!! しぬうううううううううううううう!!」
「内側が!! 内側が裂ける!! 穴があく!? ぎぃいいいいいいいいい!!」
この先もずっと。元の世界にある肉体の寿命が尽きるまで、地獄のループを繰り返すことになるのでした――。
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