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第11話 もう一つの断罪(2)
「リレット! リレットぉっ!! 目玉がっ! 部屋に目玉がいるのっ!!」
飛び出したミントが向かったのは、近くにある侍女の部屋。ドアを開け放って飛び込みながら、涙声で大声を上げました。
「しかもソイツ喋るのっ!! 見間違いじゃないのっ!! 羽の生えた目玉が――」
「おや、奇遇でございますね。またお会い致しました」
ミントの目に飛び込んできたのは、この状況にもかかわらずベッドでスヤスヤと眠るリレット。それと、レイ。
彼女は再び絶叫することになり、再び部屋を飛び出しました。
「誰かぁっ!! 誰かぁっ!! ママっ! ママぁっ!! ママぁぁっっ!!」
死に物狂いで廊下を走ったミントは、母親の自室に逃げ込みます。そして大好きな母の胸に飛び込む、ことはできません。
「………。え?」
「※※※※※※※※※※※※※!!」
部屋にいたのは、黒い異形。人型をしたどす黒い煙が中央で立っており、ミントを見るや奇声を発して迫ってきたのです。
「※※※※※※※※※※※※※!!」
「ぎやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
部屋での滞在時間は、僅か4秒。ミントはみたび飛び出し、みたび廊下を逃走。追いかけてくる化け物から逃げて、逃げて、次は父親の部屋に飛び込もうとしました。
ですが、それも叶いません。
なぜならば、
「※※※※※※※※※※※※※!!」
父親の部屋からも、同じ異形が姿を現したからです。
「※※※※※※※※※※※※※!!」
「※※※※※※※※※※※※※!!」
「ひぎぃいいいいいいいいいいいいっ!! こっちにもぉぉぉぉぉぉぉっ!! ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
ミントは慌てて進路を変えて、逃走。廊下を必死に進んで、他の使用人が住む部屋に入ろうとして、しかしながら扉は開きません。
「なんでっ!! いつもは開くのにぃっ!! なんでぇえええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇ!!」
いくら叫んでも答えてくれないため、階段を降りて2階から1階へ。そのまま外へ出るべく玄関へと向かいますが、再び開きません。
まるで固まっているかのように、扉が動かないのです。
「どうしてぇぇっ!? 開いてよっ!! 開いてよぉぉっ!!」
「※※※※※※※※※※※※※!!」
「※※※※※※※※※※※※※!!」
「くっ、来るっ! アイツらが来るっ!! 開いてってば! 開きなさいよっ!!」
押しても引いても。叩いても殴っても。扉はビクともしません。
変化があるのは、異形との距離のみ。その間にミントと2体の距離は縮まり、あっという間に背後に来てしまいました。
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