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第2話 婚約破棄について ナタン視点(1)
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「………………分かった。くだんの婚約は、白紙としよう」
「………………ええ。仕方ないわね」
王の主な居場所である『王の間』に着いてから、二十数分後。事情の説明を終えると、少しの沈黙を挟み父上と母上が頷いた。
「まさか……。そんなことになっていたとはな……」
「ルーラちゃんが、そのようなことを考えていただなんてね……。思いもよらなかったわ……」
――ルーラは権力に目がくらんでいる――。
――俺が注意をしたら、怒り出す――。
――実は今まそんなことがしばしばあり、秘密裏に改めるよう注意していた――。
――しかし改善する気配がまるでなく、今日我慢の限界になった――。
大人しくしていないと何かと面倒なため、二人の前では従順な息子を演じている。なのでそこを利用して捏造し、日頃の言動によってあっさりと信用された。
「父上と母上の前では猫を被っていて、さきほどお伝えしたように、俺は改心を信じていました……。ですが見込みがないのだと痛感し、今日判断をしたのです」
「……………………そう、か」「……………………そう、なのね」
「はい……。独断で動いてしまい、その結果こんなことになってしまい……。申し訳ございません」
従者達に命じて、素で過ごしている時は関係者以外人払いをしていたし、ここで起きたことは黙っていろとルーラに――カインにも、口止めもしていた。なので何を言っても問題はなく、念のため行われる調査でルーラの問題点が見つからなくても、疑われはせず信用される。
そのためとんとん拍子で話が進み、明日父上と母上がミラファンス卿と対話を行い、準備が整い次第『婚約破棄』を行う運びとなった。
((恐らくルーラはアレコレと抗議をするだろうが、残念だったな。日頃の態度がものを言うんだよ))
内心ほくそ笑み、今ここでしておくべきやり取りは全て終わったので、俺は一礼をしてこの場を去ることにした。
アイツのせいで、まだイライラしている。だから外出を行い、気分転換に市井をぶらついてこよう。
「父上、母上、失礼致します。このあとは少々城を出ますので、何かありましたら戻ったあとにお願いいたし――」
「ナタン。最後に一つ、確認しておきたいことがある」「ナタン。一つ、確認しておきたいことがあるの」
踵を返そうとしていたら、揃ってこんな言葉がやって来た。
ん? なんだ……?
「………………ええ。仕方ないわね」
王の主な居場所である『王の間』に着いてから、二十数分後。事情の説明を終えると、少しの沈黙を挟み父上と母上が頷いた。
「まさか……。そんなことになっていたとはな……」
「ルーラちゃんが、そのようなことを考えていただなんてね……。思いもよらなかったわ……」
――ルーラは権力に目がくらんでいる――。
――俺が注意をしたら、怒り出す――。
――実は今まそんなことがしばしばあり、秘密裏に改めるよう注意していた――。
――しかし改善する気配がまるでなく、今日我慢の限界になった――。
大人しくしていないと何かと面倒なため、二人の前では従順な息子を演じている。なのでそこを利用して捏造し、日頃の言動によってあっさりと信用された。
「父上と母上の前では猫を被っていて、さきほどお伝えしたように、俺は改心を信じていました……。ですが見込みがないのだと痛感し、今日判断をしたのです」
「……………………そう、か」「……………………そう、なのね」
「はい……。独断で動いてしまい、その結果こんなことになってしまい……。申し訳ございません」
従者達に命じて、素で過ごしている時は関係者以外人払いをしていたし、ここで起きたことは黙っていろとルーラに――カインにも、口止めもしていた。なので何を言っても問題はなく、念のため行われる調査でルーラの問題点が見つからなくても、疑われはせず信用される。
そのためとんとん拍子で話が進み、明日父上と母上がミラファンス卿と対話を行い、準備が整い次第『婚約破棄』を行う運びとなった。
((恐らくルーラはアレコレと抗議をするだろうが、残念だったな。日頃の態度がものを言うんだよ))
内心ほくそ笑み、今ここでしておくべきやり取りは全て終わったので、俺は一礼をしてこの場を去ることにした。
アイツのせいで、まだイライラしている。だから外出を行い、気分転換に市井をぶらついてこよう。
「父上、母上、失礼致します。このあとは少々城を出ますので、何かありましたら戻ったあとにお願いいたし――」
「ナタン。最後に一つ、確認しておきたいことがある」「ナタン。一つ、確認しておきたいことがあるの」
踵を返そうとしていたら、揃ってこんな言葉がやって来た。
ん? なんだ……?
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