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第7話 その後 ナタン&俯瞰視点
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「…………変だな」
ランドネ―ルアへと飛ばされてしまってから、およそ1年後。俺は今日も、強制された仕事――ザンデルベル辺境伯監視のもと農作業をしぶしぶ行い、クワを手にしながら眉をひそめていた。
「どうして、カインに関する不満が聞こえてこないんだ……?」
あの日から、377日が経過した。俺の読みではもう、メッキがはがれ始めている――周囲がフォローしきれなくなっていて、王都では不満が上がり始めているはずなのに。そういった声が一切耳に入って来ない。
どうなっているんだ……?
「辺境の辺境だから、そういうものは伝わってこないのか……? …………いや、それはないな」
中心部からかなり離れてはいるが、それでもちゃんと他の情報は入ってきている。そこに関することだけが入って来ないのは、あり得ない。
「……………………。カインはあのあと、王太子になったんだよな……?」
その答えは、イエス。間違いなく立太子している。
ココに連行されたせいで、直接耳にしてはいないが――。『人格に問題があったとして俺は廃太子された』『それによりカインが王太子となり、ルーラは再び王太子妃となった』というニュースは、去年確かに把握した。
だから『カインが王太子になっていないから不満が上がらない』はあり得なくて、そもそもだ。この国には『基本的には長男が次期国王』『王の座を継げるのは王の実子のみ』という伝統があるため、ヤツが王太子となっていないはずがない。
「……だったら、なんで静かなんだ……?」
ワケがわからない。
「……本来なら、とっくに不満がくすぶり始めているのに……」
なんで、こうなっているんだ……?
〇〇
1年経っても、ナタンのイメージ通りになっていない理由。それは――
ランドネ―ルアへと飛ばされてしまってから、およそ1年後。俺は今日も、強制された仕事――ザンデルベル辺境伯監視のもと農作業をしぶしぶ行い、クワを手にしながら眉をひそめていた。
「どうして、カインに関する不満が聞こえてこないんだ……?」
あの日から、377日が経過した。俺の読みではもう、メッキがはがれ始めている――周囲がフォローしきれなくなっていて、王都では不満が上がり始めているはずなのに。そういった声が一切耳に入って来ない。
どうなっているんだ……?
「辺境の辺境だから、そういうものは伝わってこないのか……? …………いや、それはないな」
中心部からかなり離れてはいるが、それでもちゃんと他の情報は入ってきている。そこに関することだけが入って来ないのは、あり得ない。
「……………………。カインはあのあと、王太子になったんだよな……?」
その答えは、イエス。間違いなく立太子している。
ココに連行されたせいで、直接耳にしてはいないが――。『人格に問題があったとして俺は廃太子された』『それによりカインが王太子となり、ルーラは再び王太子妃となった』というニュースは、去年確かに把握した。
だから『カインが王太子になっていないから不満が上がらない』はあり得なくて、そもそもだ。この国には『基本的には長男が次期国王』『王の座を継げるのは王の実子のみ』という伝統があるため、ヤツが王太子となっていないはずがない。
「……だったら、なんで静かなんだ……?」
ワケがわからない。
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