19 / 20
第8話 過去~イメージ通りにならない理由~ カイン&俯瞰視点(2)
しおりを挟む
((ルーラ様を支えていける人間になろう))
僕はあの日、同時にそう決意をした。
これから彼女は王太子妃となり、やがては王妃となる。
様々な問題、プレッシャー、苦労に直面することになる。
なので僕は、それらを少しでも多く取り除けるようになろうと決めた。それが一番の恩返しになると思ったから。
((…………そのためには、変わらないといけない))
あの頃の僕は弱虫で泣き虫で、運動も勉強も苦手だった。いくら努力しても全然身につかなくて、すぐ弱音を吐いて諦めてしまう人間だった。
――でもそれでは、そんなことは到底できないから――。
僕はその日から、変わると決めた。
((もう、絶対に泣かない。弱音だって吐かない!))
まずはこう誓い、その次は運動や勉強の改革に取り掛かった。
((僕は兄上と違っていて、びっくりしちゃうくらい呑み込みが遅い。だったら兄上の2倍、ううん3倍努力すればいいだけだ!!))
不思議なもので――。意識が変わると、目の前にある『大きな問題』の見え方もがらりと変わった。
今まで『どうしようもない』と思っていたものが『乗り越えられる』ものに感じるようになって、だから僕は我武者羅に走り続けた。
((大丈夫、ぜったい大丈夫! センスは努力で補える……!!))
空いている時間はそういったことだけに使うようになり、僕はその一点だけを見据えて9年間365日進み続けた。その結果――
どんな場面でも動揺しない心。
体術。剣術。
処世術。帝王学。
などなど。
あらゆるシーンで支えられる『力』を、手に入れたのだった。
〇〇
この国の第二王子、カイン。彼はそのような理由で別人となり、ついにはナタンを軽々と凌駕するものを手に入れていたのです。
『今日はイライラしてたから、カインを突き飛ばしてやったんだよ。あの泣き顔は最高で、ルーラにも見せてやりたかったな』
ですが兄ナタンはこういった性質を持つ人間のため、トラブルの発生を懸念しカインは自身の実力を伏せていました。そのためナタンは今なお、
自分は圧倒的に上!
カインは王太子、王の器じゃない!
そう思っており、そのため――
僕はあの日、同時にそう決意をした。
これから彼女は王太子妃となり、やがては王妃となる。
様々な問題、プレッシャー、苦労に直面することになる。
なので僕は、それらを少しでも多く取り除けるようになろうと決めた。それが一番の恩返しになると思ったから。
((…………そのためには、変わらないといけない))
あの頃の僕は弱虫で泣き虫で、運動も勉強も苦手だった。いくら努力しても全然身につかなくて、すぐ弱音を吐いて諦めてしまう人間だった。
――でもそれでは、そんなことは到底できないから――。
僕はその日から、変わると決めた。
((もう、絶対に泣かない。弱音だって吐かない!))
まずはこう誓い、その次は運動や勉強の改革に取り掛かった。
((僕は兄上と違っていて、びっくりしちゃうくらい呑み込みが遅い。だったら兄上の2倍、ううん3倍努力すればいいだけだ!!))
不思議なもので――。意識が変わると、目の前にある『大きな問題』の見え方もがらりと変わった。
今まで『どうしようもない』と思っていたものが『乗り越えられる』ものに感じるようになって、だから僕は我武者羅に走り続けた。
((大丈夫、ぜったい大丈夫! センスは努力で補える……!!))
空いている時間はそういったことだけに使うようになり、僕はその一点だけを見据えて9年間365日進み続けた。その結果――
どんな場面でも動揺しない心。
体術。剣術。
処世術。帝王学。
などなど。
あらゆるシーンで支えられる『力』を、手に入れたのだった。
〇〇
この国の第二王子、カイン。彼はそのような理由で別人となり、ついにはナタンを軽々と凌駕するものを手に入れていたのです。
『今日はイライラしてたから、カインを突き飛ばしてやったんだよ。あの泣き顔は最高で、ルーラにも見せてやりたかったな』
ですが兄ナタンはこういった性質を持つ人間のため、トラブルの発生を懸念しカインは自身の実力を伏せていました。そのためナタンは今なお、
自分は圧倒的に上!
カインは王太子、王の器じゃない!
そう思っており、そのため――
16
あなたにおすすめの小説
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
君のためだと言われても、少しも嬉しくありません
みみぢあん
恋愛
子爵家令嬢マリオンの婚約者アルフレッド卿が王族の護衛で隣国へ行くが、任期がながびき帰国できなくなり婚約を解消することになった。 すぐにノエル卿と2度目の婚約が決まったが、結婚を目前にして家庭の事情で2人は…… 暗い流れがつづきます。 ざまぁでスカッ… とされたい方には不向きのお話です。ご注意を😓
お飾りな妻は何を思う
湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。
彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。
次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。
そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。
【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~
暖夢 由
恋愛
「サリー・ナシェルカ伯爵令嬢、あなたの婚約は破棄いたします!」
高らかに宣言された婚約破棄の言葉。
ドルマン侯爵主催のガーデンパーティーの庭にその声は響き渡った。
でもその婚約破棄、どうしてあなたが言うのですか?
2021/7/18
HOTランキング1位 ありがとうございます。
2021/7/20
総合ランキング1位 ありがとうございます
貴方のことなんて愛していませんよ?~ハーレム要員だと思われていた私は、ただのビジネスライクな婚約者でした~
キョウキョウ
恋愛
妹、幼馴染、同級生など数多くの令嬢たちと愛し合っているランベルト王子は、私の婚約者だった。
ある日、ランベルト王子から婚約者の立場をとある令嬢に譲ってくれとお願いされた。
その令嬢とは、新しく増えた愛人のことである。
婚約破棄の手続きを進めて、私はランベルト王子の婚約者ではなくなった。
婚約者じゃなくなったので、これからは他人として振る舞います。
だから今後も、私のことを愛人の1人として扱ったり、頼ったりするのは止めて下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる