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第17話 逆監視最終日 監視スタート (5)
しおりを挟む「「「「「我々にはナイフがございますっ! 対処はお任せくださいっ!!」」」」」
「皆さんに、そこまでのご迷惑はかけられないっスよ。ここは、作戦の立案者が片をつけるっス」
御自分へも殺意が向いている中。ラズフ様はいつものように明るく笑って、一歩前に踏み出しました。
「ところで、ミウヴァ様。昨日のお話、覚えてますっスよね?」
「はい。100人――どんな強さの人が100人同時にきても、勝てる。でしたよね?」
「うっすっス。運よく今朝はお披露目の機会がなかったんで、実力をお見せするっスよっ!」
ラズフ様は軽やかにカーペットを蹴り、一歩目で急激に加速。矢の如き速さで彼我の距離を詰め、
「ぐはっ……!?」
相手が反応する前に、攻撃。
一番距離が近かったヴァン様の鳩尾に右拳が突き刺さり、彼は前のめりになって崩れ落ちました。
「まずは1人目っ。次は、アンタっスねっ!」
喋り出す頃にはすでに再度床を蹴っていて、次は飛び蹴り。ロイ様の顔面に右足がめり込み、彼はそのまま吹き飛んで壁に激突しました。
「ぃ、ぐ…………………………」
「2人目が終わったら、3人人目っ! この勢いを使って、もう一発っスっ」
先程の飛び蹴りの瞬間ロイ様の顔を踏み台のように使っていて、その反動を利用して回し蹴り。これによって死角から襲い掛かろうとしていた妃殿下は蹴り飛ばされてしまい、床を4回転がって沈黙しました。
「っっ、よくも妻を……っ!! 貴様っっ! 絶対に許さんごふぅ!?」
「自分達が被害を被った時だけ、キレるんじゃないっス。キレたいのは、散々踏みにじられたミウヴァ様の方っスよっ」
流れるように相手の懐に潜り込み、左の拳が陛下の顎に鋭くぶつかります。
下顎に強力なアッパーを浴びた国王様はそのまま真上に浮かび上がり、やがて重力に引かれて落下。背中からドスンと落ちて、身動き一つ取らなくなりました。
「いよいよ、ラストっスね。殿下は――へぇ~。一旦退いて、ちゃんとした剣を持ってきたっスか」
最後の一人となった彼は舌打ちをして大広間を飛び出し、折れていない剣を持って戻ってきました。
そういえば……。アークス殿下は……。
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