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第1話 いつもの、いつもではない目覚め ドナシアン視点
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「……………………? 朝……?」
目が覚めると私はベッドで仰向けになっていて、窓の外からは鳥のさえずりが聞こえてきていた。
「……………………。ん……? 屋敷に…………屋敷の、自分の部屋にいる……? どうしてここに――……私は、なにを言っているんだ……?」
執務室でやるべきことを済ませてベッドに入って眠り、起きた。だから自分の部屋に居る。
当たり前のことに、なにを驚いているんだ?
「おはようございます、旦那様。……? いかがなさいましたか?」
「ああいや、なんでもない。今日は……ええと……。おかしいな、今日の予定を思い出せない。なにが入っていたんだ……?」
「本日は、会談の予定が午後2時と午後7時に入っております」
「……………………ああ、そうだっ。そうだった! 大事な予定を忘れるだなんて、情けない。気合を入れていかないとな」
両頬を強めに叩いて強引に意識を覚醒させ、着替えを済ませ――
「おはようエリザベト。今日も見守っていてね」
――デスクの上に置いてある結婚指輪の片割れに口づけを行い、朝の挨拶をして部屋を出る。
会談があるのは午後だが、それまで暇というわけじゃない。出発までに処理しないといけない書類が何枚もあって、朝食を摂ったらすぐに取り掛かろう。
「確か、厄介なものがあったな……。あれに、1時間半は取られると想定して……。食事を普段の3分の1の時間で済ませて…………残りは1つに20分で対応していけば、間に合いそうだな」
頭の中で細かな計算をしながら廊下を進んで階段を降り、再び廊下を進んで食堂に入る。そうすると――
「おはようございます、お父様」
――先に着席していた愛娘クローデットが、金糸のようなブロンドを揺らしながら立ち上がり出迎えてくれた。
「ああ。おはよう、クローデット」
優しげな性格を表したタレ目の碧眼へと微笑みを返し、彼女の向かいの席へと移動して――
「…………………………。え?」
――席に着こうとしていた私は、ようやくおかしな状況に気が付いた。
「??? お父様……?」
「………………………………。確かに、声が聞こえる。確かに、姿が見える」
幻聴でも幻覚でもない。
「声? 姿? ですか……? ???」
「………………………………。なんなんだ、これは……? なんで……」
事故で死んだはずの――奴らに殺されてしまったはずのクローデットが、生きているんだ……!?
目が覚めると私はベッドで仰向けになっていて、窓の外からは鳥のさえずりが聞こえてきていた。
「……………………。ん……? 屋敷に…………屋敷の、自分の部屋にいる……? どうしてここに――……私は、なにを言っているんだ……?」
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当たり前のことに、なにを驚いているんだ?
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「ああいや、なんでもない。今日は……ええと……。おかしいな、今日の予定を思い出せない。なにが入っていたんだ……?」
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両頬を強めに叩いて強引に意識を覚醒させ、着替えを済ませ――
「おはようエリザベト。今日も見守っていてね」
――デスクの上に置いてある結婚指輪の片割れに口づけを行い、朝の挨拶をして部屋を出る。
会談があるのは午後だが、それまで暇というわけじゃない。出発までに処理しないといけない書類が何枚もあって、朝食を摂ったらすぐに取り掛かろう。
「確か、厄介なものがあったな……。あれに、1時間半は取られると想定して……。食事を普段の3分の1の時間で済ませて…………残りは1つに20分で対応していけば、間に合いそうだな」
頭の中で細かな計算をしながら廊下を進んで階段を降り、再び廊下を進んで食堂に入る。そうすると――
「おはようございます、お父様」
――先に着席していた愛娘クローデットが、金糸のようなブロンドを揺らしながら立ち上がり出迎えてくれた。
「ああ。おはよう、クローデット」
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「…………………………。え?」
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「??? お父様……?」
「………………………………。確かに、声が聞こえる。確かに、姿が見える」
幻聴でも幻覚でもない。
「声? 姿? ですか……? ???」
「………………………………。なんなんだ、これは……? なんで……」
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