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第7話 元凶たちの来訪 ドナシアン視点
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「愚父の尻ぬぐい、お疲れ様でした……! 兄上がいなればエリオルツ子爵家は終わっていましたよ……!!」
「兄上は、エリオルツ家の英雄です……! 『ドナシアン』の名は、エリオルツ家が存在する限り語り継がれることでしょう……!!」
「兄上は昔からわたしの目標、すべてにおいてのお手本でした。改めて、自分の目に狂いはないと確信しましたよ……!! さすがでございます、兄上……!!」
曰く、ゴールが見えたお祝い。この国では祝福の際に渡される赤色と紫で構成された薔薇の花束を持ってきたオクタヴィアンは、満面の笑みで絶賛を繰り返したり。
「お姉様も、やっと夢が叶いますわね……! わたくしも、我が事のように嬉しいですわ……!」
「え? 笑いが止まらなくなるは当たり前ですわっ。だって大好きな方の幸せは、自分の幸せなんですもの」
「お姉様っ。今日は時間がたっぷりありますのっ。たっくさん遊んでくださいましっ」
「お姉様……! お姉様に喜んでいただきたくて、お姉様が大好きなオペラを買ってますのっ。あとで一緒に食べましょうっ!」
共にやって来たエメリーヌは、顔を綻ばせてクローデットに頬ずりをしたり。
幼い頃から私を排除したいと、幼い頃からクローデットを妬み理不尽に恨んでいる者とは思えない言動を見せた。
((……この二人は、貴族をやめて劇団員になるべきだな))
共に暮らしていた時から野心を孕んでいたというのに、誰にも一切悟らせなかった。長年クローデットを妬み恨んでいたというのに、誰にも一切悟らせなかった。
内心を一瞬たりとも表に出さない。
まるでそんな考えなど存在していないかの如く、まったく別の思考回路を持った『別人』になりきる。
キャラクターを演じる技術は随一で、敵ながらおもわず感心してしまう。
「兄上という人生の目標があるおかげで、わたしはブレずに成長できた。今のわたしがあるのは、間違いなく兄上のおかげですよ」
「お姉様は本当に、なにをやってもお上手ですわね……! 次は編み物を教えてくださいましっ」
いくら相手の本性を見極める力を磨いても、一度も本心を見せなければ看破できない。
あの頃はしてやられてしまった。が、今回はそうはいかない。
「兄上、またお会いしましょう」
「次にお会いできるのは、お誕生日ですわねっ。お姉様、8月2日にまたお会いしましょうっ!」
本来の目的、が済んだのだろう。4時間ほど滞在して、オクタヴィアン達は笑顔で屋敷を去り――
「旦那様。ただいま戻りました」
――2人と入れ替わる形で、屋敷の裏を歩いていた私の前に6人の男が現れたのだった。
((オクタヴィアン、エメリーヌ。お前達の思い通りにはならないぞ))
「兄上は、エリオルツ家の英雄です……! 『ドナシアン』の名は、エリオルツ家が存在する限り語り継がれることでしょう……!!」
「兄上は昔からわたしの目標、すべてにおいてのお手本でした。改めて、自分の目に狂いはないと確信しましたよ……!! さすがでございます、兄上……!!」
曰く、ゴールが見えたお祝い。この国では祝福の際に渡される赤色と紫で構成された薔薇の花束を持ってきたオクタヴィアンは、満面の笑みで絶賛を繰り返したり。
「お姉様も、やっと夢が叶いますわね……! わたくしも、我が事のように嬉しいですわ……!」
「え? 笑いが止まらなくなるは当たり前ですわっ。だって大好きな方の幸せは、自分の幸せなんですもの」
「お姉様っ。今日は時間がたっぷりありますのっ。たっくさん遊んでくださいましっ」
「お姉様……! お姉様に喜んでいただきたくて、お姉様が大好きなオペラを買ってますのっ。あとで一緒に食べましょうっ!」
共にやって来たエメリーヌは、顔を綻ばせてクローデットに頬ずりをしたり。
幼い頃から私を排除したいと、幼い頃からクローデットを妬み理不尽に恨んでいる者とは思えない言動を見せた。
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内心を一瞬たりとも表に出さない。
まるでそんな考えなど存在していないかの如く、まったく別の思考回路を持った『別人』になりきる。
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「兄上という人生の目標があるおかげで、わたしはブレずに成長できた。今のわたしがあるのは、間違いなく兄上のおかげですよ」
「お姉様は本当に、なにをやってもお上手ですわね……! 次は編み物を教えてくださいましっ」
いくら相手の本性を見極める力を磨いても、一度も本心を見せなければ看破できない。
あの頃はしてやられてしまった。が、今回はそうはいかない。
「兄上、またお会いしましょう」
「次にお会いできるのは、お誕生日ですわねっ。お姉様、8月2日にまたお会いしましょうっ!」
本来の目的、が済んだのだろう。4時間ほど滞在して、オクタヴィアン達は笑顔で屋敷を去り――
「旦那様。ただいま戻りました」
――2人と入れ替わる形で、屋敷の裏を歩いていた私の前に6人の男が現れたのだった。
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