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第5話 なので アゼット視点(2)
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「な、なにをしましたのっ!? わたくしに何をしたのっ!?」
「……この罪状なら、お前はいずれ――十年程度で、出所する。けれどその間に反省することはなく、どうせ内密にアレコレ動こうとするだろう」
指を鳴らしたジョルジュは、ため息を吐いて肩を竦めた。
「そこで、そうできないようにする。悪事を働く気にならないように、するんだよ」
「っっ! わっ、わたくしを魔法で殺すつもりなの!?」
「だったら『働く気にならないように』なんて言い方はしないだろ。俺としては、貴様みたいな人間は即消し炭にしたいところだが――。自分が大きく関わる問題で俺が手を血で染めたら、彼女は責任を感じてしまうからな。命を奪いやしない」
…………。わたくしは死なないことが、保証された。
でも、微塵も安心できませんわっ! こっ、この男はなにを企んでますの!?
「いっ、言いなさい! はやく説明しなさい!! 今すぐわたくしに教えなさい!!」
「そんな風に言われて、今すぐ教えるヤツはいない。……あと1分もすれば、お前にかけた魔法が発動する。そうすれば嫌でも分かるようになるさ」
っ……! ジョルジュは懐から懐中時計を取り出して、わざわざカウントダウンを始めた……!!
「っっっ、やめなさいっ!! そんなこと許しませんわ!! ちっ、治安機関の方々! これは私刑ですわっ!! 法に違反していますわ!! この男を取り押さえて中止させなさいっ!!」
「こちらの『処置』は法に則って行われており、かつ、治安局局長の許可が下りているもの。何一つ問題点はありません」
「!! そんなっ! 滅茶苦茶ですわ!! 魔法が使えるからって好き勝手を許すだなんて!! あってはならないことですわ!! 他貴族がっ、国民が知ればっ!! 暴動が起きますわよっ!!」
「残念だが、そんな未来は永久にやって来ない。そいつはこの世界の――この国のルールに従って、実行しているものなんだからな」
……よく、分からないけれど……。
わたくしが気絶したフリをしている間に、魔法を使って組織の上層部と話し合っていて……。確認を、取っているみたい……。
「とにかくこの件に関しては一切問題はなくて、お前の『やめさない』に従うつもりはないし、お前なんかに許してもらわなくてもいい。だから中止にはならなくって――おめでとう、ジャスト1分だ」
「ぁ!? ぁ、ぁあああああああああああ!?」
ぐにょん
頭の中が歪んでいるような奇妙な感覚がやって来て、視界が虹色に染まり始めた。
「とっ、止まりなさいっ! とまれっ!! とまれぇぇえええええええええ!!」
そう叫んでも、止まらない。
そうしているうちに、目の前の景色が完全に虹色になってしまって――
ぷつり
そんな音がして……。わたくしの意識は……。とだえたの、だった…………。
「……この罪状なら、お前はいずれ――十年程度で、出所する。けれどその間に反省することはなく、どうせ内密にアレコレ動こうとするだろう」
指を鳴らしたジョルジュは、ため息を吐いて肩を竦めた。
「そこで、そうできないようにする。悪事を働く気にならないように、するんだよ」
「っっ! わっ、わたくしを魔法で殺すつもりなの!?」
「だったら『働く気にならないように』なんて言い方はしないだろ。俺としては、貴様みたいな人間は即消し炭にしたいところだが――。自分が大きく関わる問題で俺が手を血で染めたら、彼女は責任を感じてしまうからな。命を奪いやしない」
…………。わたくしは死なないことが、保証された。
でも、微塵も安心できませんわっ! こっ、この男はなにを企んでますの!?
「いっ、言いなさい! はやく説明しなさい!! 今すぐわたくしに教えなさい!!」
「そんな風に言われて、今すぐ教えるヤツはいない。……あと1分もすれば、お前にかけた魔法が発動する。そうすれば嫌でも分かるようになるさ」
っ……! ジョルジュは懐から懐中時計を取り出して、わざわざカウントダウンを始めた……!!
「っっっ、やめなさいっ!! そんなこと許しませんわ!! ちっ、治安機関の方々! これは私刑ですわっ!! 法に違反していますわ!! この男を取り押さえて中止させなさいっ!!」
「こちらの『処置』は法に則って行われており、かつ、治安局局長の許可が下りているもの。何一つ問題点はありません」
「!! そんなっ! 滅茶苦茶ですわ!! 魔法が使えるからって好き勝手を許すだなんて!! あってはならないことですわ!! 他貴族がっ、国民が知ればっ!! 暴動が起きますわよっ!!」
「残念だが、そんな未来は永久にやって来ない。そいつはこの世界の――この国のルールに従って、実行しているものなんだからな」
……よく、分からないけれど……。
わたくしが気絶したフリをしている間に、魔法を使って組織の上層部と話し合っていて……。確認を、取っているみたい……。
「とにかくこの件に関しては一切問題はなくて、お前の『やめさない』に従うつもりはないし、お前なんかに許してもらわなくてもいい。だから中止にはならなくって――おめでとう、ジャスト1分だ」
「ぁ!? ぁ、ぁあああああああああああ!?」
ぐにょん
頭の中が歪んでいるような奇妙な感覚がやって来て、視界が虹色に染まり始めた。
「とっ、止まりなさいっ! とまれっ!! とまれぇぇえええええええええ!!」
そう叫んでも、止まらない。
そうしているうちに、目の前の景色が完全に虹色になってしまって――
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