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ここは何処だよ!?トラックに轢かれて死ぬというまるで異世界転生の主人公のような死に方をした僕は、そのシナリオどおりに全く知らない世界に来ていた。
周りの風景や空気から、ここがもともといた都会の世界とは違うことが分かった。
マジか、本当に転生しちゃったよ。にしてもどうしようか。
周りを見渡しても、街や村のひとつもない。つまり、異世界遭難ということだ。
地図もないのに、こっからどうやっていけば良いのだろうか。それとも、自分一人だしか人間のいない世界で、一人で生きていかなきゃらなないとか…
それだけは嫌だ。何せ僕はガチガチの都会っ子。喧嘩なんてしたことないし、だからと言って友達が多いわけでなく、一人でひっそりと本読んでいたような子だ。
とはいえ高校生だ。ただでさえ、独り暮らしに恐怖していたのに、こんなことになるなんて。なんてついてない男なんだ。
と思った矢先、まるで地震のような地鳴りと揺れを感じた。そのとき、僕は嫌な予感しかしなかった。
これって、映画とかで見るような…
振り替えると、そこには巨大なドラゴンが、こちらへのしのしと近づいた来た。
「やっぱりだー!!!」
そう叫んで、とっさに走って逃げた。それを見てドラゴンも、追っかけてくる。ドシン、ドシンとテンポよく地鳴りと揺れを感じる。
終わった。また、死ぬんだ。これ。トラックは一瞬だったから、全く痛みを感じなかったけど、今回は、口のなかで何度も細かく噛まれて、苦しんで死ぬんだ。
「イヤだぁぁぁぁ!!!」
と、思ったまたその矢先、奥から馬に乗った兵隊の軍勢が現れた。
助かった!人だ!
その兵隊らは、ドラゴンの方へ行き、一番前の団長(?)が、腰から剣を抜いて、ドラゴンの首へと近づき、簡単にドラゴンの首を跳ねた。一瞬の出来事だったが、何とか命が助かった。
命の恩人だ。礼を言わなきゃ…
そして、トコトコとその兵隊らの元へ向かうと、ドラゴンの首を跳ねた団長が前に出てきた。
「すいません!ありがとうござ」
礼を言い始めた瞬間、その団長(?)は剣を首に向けてきた。
「ひ!?」
「名を名乗れ。ならず者め。この壁外地域に人間はいないはずだ。いるとすれば国外追放された犯罪者。よって貴様は犯罪者の類い。違うか?」
「ぼ、僕は何も知らな」
「惚けるな!言い逃れもするな!大人しくしろ。下手に動くと首を斬る。」
僕は、怖すぎておしっこが漏れそうであった。というか、実際にチビっただろう。少しくらい。
「な、何もしません!絶対に!何でもしますから!命だけは助けてください!お願いします!」
すると、団長(?)の顔色が変わった。
「今、何と言った?」
「な、何でもしますから!命だけは助けてください!」
団長(?)は、フッと笑った。
「そうか。何でもするか………おい!ルドルフ!コイツを強く縄で縛り付けて荷台に乗せろ!」
「ハッ!」
すると、そのルドルフという人物やらが前に出てきた。ゴツい大男であった。その大男は縄を持っており、一瞬にして縛られてしまった。
(うぅ。もっと優しく縛ってほしかった。)
そして、僕は荷台に放り投げこまれ、「よし、行こう」と団長(?)の掛け声に合わせ、馬が走り始めた。
ゴツゴツした道に荷台は揺れまくり、めちゃくちゃ怖いし酔った。だが、「酔ったんで吐かせてください」なんて言えないので、頑張って耐えることにした。
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