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ざまぁ?違います。お前が好きなだけです。

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 とある男が、俺と最愛の彼女の婚約を破棄させようとした。

 その結果、俺と最愛の彼女は引き離されたのだ。

 ◆◆◆

 彼女に、とある男は言った。

 「彼は浮気しているよ。彼は貴女のことなんてもう飽きた、どうでも良いって、浮気相手に話してたんだよ。」

 もちろん、彼女は鵜呑みにしなかった。だが、男も馬鹿では無かった。

 彼女の執事を莫大な資金で買収し、証人として扱った。彼女も執事との信頼は長いため、信じてしまったのだ。

 よって彼女は俺が浮気したのだと信じこみ、次の日には婚約を破棄しようと言い渡された。

 全くの誤解だ、というか、そんなことはしていない!と、とっさに説明しようとするが、言い訳はいらないと切り出され、説得の余地は無かった。

 そして、婚約破棄をした。

 ◆◆◆

 どうせ、あのクズ男は、彼女と付き合うのだろう。どうか、クズ男に最悪の出来事が訪れますように!ざまぁになりますように!と願った。

 だが、予想は外れた。彼は元彼女とは付き合わなかったのだ。

 というか、もっと不思議な展開になった。

 「ねぇ、付き合ってほしいんだ。お前が好きなんだ。混乱するかもだけど、受け入れてほしい…」

 その台詞セリフを言い放ったのは、あのクズ男だった。

 「は?お前は何を言っているんだ?」
 「俺がお前の婚約を破棄させた目的は、これだ。お前と結婚したいからだ!」

 ◆◆◆

 俺は、しっかり断った。むしろ、これがざまぁなのかもしれない。

 というか、面白いことがあるものである。
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