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悪役令嬢と入れ替わりました

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 私は、とある公爵令嬢の執事をしている。

 名前はラディス。そして、世間からは「ラディス悪役令嬢」との名前で知れ渡っている。

 その名前の通り、ラディス公爵令嬢は、カンナ伯爵令嬢、トラーナ侯爵令嬢……と、あらゆる令嬢らの彼氏を誘惑し、そして全て手に入れてるのだ。

 そのため、特に貴族の周りからの評判は非常に悪く、友人関係もほぼ男しかいなかった。

 私は、そんな公爵令嬢の執事をしているのだが、やはり解せなかった。なぜ、そこまでして他の女性を陥れたいのか。

 私は、昔から性格は良いと言われ、あとは絶対的な美少女の体さえあれば、めちゃくちゃモテたのに、そこまではいかなかった。

 しかし、それが叶ったきっかけがあった。

 とある日、掃除をしている時、掃除に夢中で思わずラディス公爵令嬢とぶつかった時があった。そのときは、酷くぶつかってしまった。

 「ちょっと!気を付けなさいよ!」

 「イテテ…す、すいません!…え!?」

 謝った方を見ると、そこには自分の姿が。自分の体を見ると、それはラディス公爵令嬢のものであった。

 「え!?姿が入れ替わってる!?」

 「ど、どういうこと!?」

 お互いにさっぱりであった。しかし、治す方法は分からず、その日のパーティーは、私が出た。

 それどころか、なかなかずっと治らないので、私がラディス公爵令嬢になりきって、ずっと生活をした。

 するとどうだろうか。私の純粋で優しい性格と、ラディス公爵令嬢の美貌な容姿がマッチして、とてもモテるようになった。

 ついでに、ラディス公爵令嬢は、不満を言いながら毎日私の体でせっせと掃除をしています。
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