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ナルバ山の遺跡編
episode76
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まさかの展開だ! とルーファスは思った。カーティスはやっぱりか、と思いつつ、アルカネットまでキュッリッキを気に入った様子なのには驚いていた。
(ヤダナー、二人共ロリコンだったの~?)
念話でルーファスが素っ頓狂な声を上げる。
(ベルトルド卿に聴こえますよ)
(大丈夫だよ、アルカネットさんと睨み合ってるし)
Overランクのサイ《超能力》を持つベルトルドは、自身がサイ《超能力》を使っていなくても、近くにいる他人の心の声や思考が、勝手に流れ込んできてしまうことがあるという。そのことを知っているライオン傭兵団は、ベルトルドの近くにいるときは、なるべく本音や文句は、漏れ聴こえないように注意していた。
(キューリちゃん激カワだし、綺麗でちっさいでしょ、中年にはツボなのかなあ)
(あなたの場合は、アレで巨乳だったら、モロ範疇でしょうに)
(そーなのよ。巨乳じゃないのがチョー残念でねえ~)
「喧しいぞ貴様達! モロ聴こえとるわ!!」
いきなりベルトルドから怒鳴られて、カーティスとルーファスは首をすくめた。
「ったく、兎に角貴様ら座れ。ちょっと長い話になる」
「はい」
「へーい」
カーティスとルーファスは、ソファに腰掛けた。
「さあリッキーも、こっちに一緒に座ろうな」
”リッキー”と呼ばれて、キュッリッキは不思議そうにベルトルドを見上げた。
「アタシのあだ名、ベルトルドさんに教えたっけ?」
「俺は何でも知ってるんだぞ」
ニコニコと言われ、キュッリッキはふむむ、と眉を顰めた。
「あだ名は”リッキー”と言うのですね。では、私もそう呼ばせていただきます」
アルカネットもニッコリと言った。
「キュッリッキちゃんのあだ名は”キューリ”って、ヴァルトが命名してますよー」
トボけたような口調でルーファスが言うと、
「アタシのあだ名はリッキーなのっ!」
尖った歯でも生えてそうな顔で、キュッリッキが速攻訂正を入れた。
「ふむ、キューリか。呼びやすそうなあだ名を考えついたものだ」
妙に感心したようにベルトルドが言い、
「そうですねえ」
と、アルカネットも笑い含みに同意した。
「ちょっと褒めないでよっ!」
真っ赤に染まった顔をガバッと上げて、今にも噛み付きそうな勢いでまくしたてる。そんなキュッリッキの様子に、ベルトルドは愉快そうに笑った。
「ベルトルド卿は面白いあだ名を知ると、それで呼びたがるんですよ」
カーティスは困ったような表情で首を振った。
「おかげで私のあだ名は、キューリさんより酷い酷い」
そんなカーティスを見て、ベルトルドは意地の悪い笑みを浮かべて、キュッリッキに向き直った。
「カーティスという名も、ちょっと言いにくいだろう。それでヴァルトにあだ名を考えるよう言ったら、1分も経たないうちに”カス”というあだ名を考えついてくれた」
同時にルーファスとアルカネットが吹き出し、キュッリッキは口の端を引きつらせるだけだった。笑いたいのか呆れたいのか複雑な気分だ。
「あいつのユニークさは認めるが、傭兵団のリーダーを『カス』呼ばわりは出来ないからな。ヴァルトの案は却下だ」
「そうしてください。まだ『クズ』と言われるほうがマシです…」
(アタシはどっちも却下だもん!)
「あだ名の件はまたの機会に検討しようか。では本題に入る」
カーティスとルーファスは真顔に戻ると居住まいを正した。
(ヤダナー、二人共ロリコンだったの~?)
念話でルーファスが素っ頓狂な声を上げる。
(ベルトルド卿に聴こえますよ)
(大丈夫だよ、アルカネットさんと睨み合ってるし)
Overランクのサイ《超能力》を持つベルトルドは、自身がサイ《超能力》を使っていなくても、近くにいる他人の心の声や思考が、勝手に流れ込んできてしまうことがあるという。そのことを知っているライオン傭兵団は、ベルトルドの近くにいるときは、なるべく本音や文句は、漏れ聴こえないように注意していた。
(キューリちゃん激カワだし、綺麗でちっさいでしょ、中年にはツボなのかなあ)
(あなたの場合は、アレで巨乳だったら、モロ範疇でしょうに)
(そーなのよ。巨乳じゃないのがチョー残念でねえ~)
「喧しいぞ貴様達! モロ聴こえとるわ!!」
いきなりベルトルドから怒鳴られて、カーティスとルーファスは首をすくめた。
「ったく、兎に角貴様ら座れ。ちょっと長い話になる」
「はい」
「へーい」
カーティスとルーファスは、ソファに腰掛けた。
「さあリッキーも、こっちに一緒に座ろうな」
”リッキー”と呼ばれて、キュッリッキは不思議そうにベルトルドを見上げた。
「アタシのあだ名、ベルトルドさんに教えたっけ?」
「俺は何でも知ってるんだぞ」
ニコニコと言われ、キュッリッキはふむむ、と眉を顰めた。
「あだ名は”リッキー”と言うのですね。では、私もそう呼ばせていただきます」
アルカネットもニッコリと言った。
「キュッリッキちゃんのあだ名は”キューリ”って、ヴァルトが命名してますよー」
トボけたような口調でルーファスが言うと、
「アタシのあだ名はリッキーなのっ!」
尖った歯でも生えてそうな顔で、キュッリッキが速攻訂正を入れた。
「ふむ、キューリか。呼びやすそうなあだ名を考えついたものだ」
妙に感心したようにベルトルドが言い、
「そうですねえ」
と、アルカネットも笑い含みに同意した。
「ちょっと褒めないでよっ!」
真っ赤に染まった顔をガバッと上げて、今にも噛み付きそうな勢いでまくしたてる。そんなキュッリッキの様子に、ベルトルドは愉快そうに笑った。
「ベルトルド卿は面白いあだ名を知ると、それで呼びたがるんですよ」
カーティスは困ったような表情で首を振った。
「おかげで私のあだ名は、キューリさんより酷い酷い」
そんなカーティスを見て、ベルトルドは意地の悪い笑みを浮かべて、キュッリッキに向き直った。
「カーティスという名も、ちょっと言いにくいだろう。それでヴァルトにあだ名を考えるよう言ったら、1分も経たないうちに”カス”というあだ名を考えついてくれた」
同時にルーファスとアルカネットが吹き出し、キュッリッキは口の端を引きつらせるだけだった。笑いたいのか呆れたいのか複雑な気分だ。
「あいつのユニークさは認めるが、傭兵団のリーダーを『カス』呼ばわりは出来ないからな。ヴァルトの案は却下だ」
「そうしてください。まだ『クズ』と言われるほうがマシです…」
(アタシはどっちも却下だもん!)
「あだ名の件はまたの機会に検討しようか。では本題に入る」
カーティスとルーファスは真顔に戻ると居住まいを正した。
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