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Confession -突撃?彼の大学へ-

閑話 2/22

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やっと思いを寄せていた恋人(ようやく言える)の南風成翼から告白され付き合う事になったのは一昨日。大学での俺の通常を知られたのはショックだったけど、それ以上に翼からの告白。

翼にとって俺は初恋の相手で初めての告白の相手。個人的には最初で最後であって欲しい。

『好き』って言われるのも嬉しいが『1人の男性として意識する』
これがめちゃくちゃ待ち望んでいた台詞
嬉しい時にも胸が苦しくなるんだって思ったら涙が溢れ出て止まらなくなった。
俺の事を真っ直ぐ見ている目の前の彼女が愛おしくなって”ギュッ”と抱きしめた。

「翼からの初めての告白凄く嬉しい。幸せ、生きててよかった。返事は勿論、もっともっと俺の事を知って欲しいし、いーっぱい意識してくださいっ!!」

涙はまだ止まらなかったが、やっぱり嬉しくて嬉しくてたまらなかった。彼女も俺のOKの返事で笑顔になって抱き返してくれた。
そんな事されたらもっと先に進みたくなるだろう。翼はいつも無意識にそう言うことするんだよな。でも、今からは恋人同士だから進んでいいんだよなって考えたらニヤニヤと笑みが止まらない。涙もちょうど止まったみたいだし。それに、結界張ってるからこの中は俺と翼の2人っきり。

「ねえ、このままキスしちゃおうか?」

目の前の彼女の顔が綺麗な桜色に変化していく。凄く可愛い、ヤバイその表情唆る。
桜色じゃなくて俺色に染め上げたい。腕の中でプルプル小動物に震え、心臓の鼓動も早くなっているのが伝わる。
ずっと待ち望んでいたチャンスなんだ、絶対に逃がしやしないと彼女を抱きしめる力が強くなる。

「いっぱいやりたかった事、今からやっちゃおうか?もう溜まって溜まって。大学の学食って人のいっぱいいる所でのプレイ萌えまくるな」
翼の家での2人っきりの行為は可愛い翼を独り占め出来る快感だが、一応結界でこっちは見られていないが公衆の面前で背徳感を味わえる快感もたまらない。
まずはキスしたいけど、翼は恥ずかしいのか俯いてしまったので無防備な耳を攻めてみようかなとやり始めたら耳が性感帯のひとつだったようでいい声で鳴きまくる。

「赤くなってる翼ちゃん可愛い。大丈夫だって。全て俺に委ねて」

ヤバイ、理性崩壊して本能のままに俺の手でめちゃくちゃに堕としたい。
直後に余計な邪魔と書いて何故かいる姉のリリリアン(栗里莉杏)の登場に始まり怒られての翼ちゃんに謝罪。
確かに焦ったのはあるが嫌われる事はしてないし、これからもしない。
そんな姉弟の関わりを見て優しく微笑む翼ちゃんがやっぱり好きだなって。
姉ちゃんとのお話し合いは終わり、翼ちゃんと姉ちゃんは名刺交換会して姉ちゃんは沢山のペットを引き連れて帰宅したそうです。
「早く帰ってもっと翼ちゃんの告白聞きたいから。好きだけじゃまだまだ足りないから」
好き以外の告白もいっぱい聞きたいしね。

「最後の方セクシーに言わないでよ。腰砕けちゃうから」と照れまくる翼ちゃんがめちゃくちゃ可愛い過ぎて大変。自分の中に居たSっ気が発動の音を響かせる。

「ふーん。じゃあ、いっぱい砕けさせてちゃおう。家帰ったらお姫様抱っこしたいから」
この間の銀座から翼ちゃんをお姫様抱っこからキス塗れしたい衝動が激しくなっている。
照れてるのか俺の手をしっかり握りしめもうダッシュで大学を後にした。
そんな翼ちゃんがめちゃくちゃ可愛いかったので、電車内で結界はってセクハラしまくりました笑。
帰宅してからもっと先の事したかったけど、確かに姉ちゃんの言った通り順序って考えないと最悪嫌われて悠理さんに・・・。
俺の発言に疲れてるみたいな体がビクンビクンと悶えてるのでまあ満足かな。

「まっ、言いたい事は大体言えたのでそれより先は後のお楽しみにしておきましょうか。
ゆっくりとね。翼ちゃん部屋まで動ける?無理ならお姫様抱っこ」
「意地でも動く。それされたら体内の血が逆流して血塗れになる自信ある」
あらら、残念。
翼ちゃんはフラフラな体でご飯を炊いてから部屋のドアまで着きドアノブを杖代わりにして振り返ると
「じゃあ、エイレンおやすみなさい。えっと・・・好きっ!!」
最後は叫ぶ様に言って部屋に倒れるように入り”ドタン”とぶつかるような音がした。たぶんベッドにぶつかった音だろう。
「ヤバイ・・・翼ちゃんそれ反則」
破壊力爆発でこっちが腰砕けて崩れ落ちてしまい部屋まで匍匐前進で向かった。
くそっ!腰大丈夫だったらすぐに翼ちゃんの部屋に夜這いに行くのに。
さっき気付いたけど今日の翼ちゃんの服装と髪型、初めて出会った時の奴だよね。気合い入れてきたのかな。そんな所も狂いたい程愛おしい。
さてと、この続きは夢で味わいたいな。
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