現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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1章 プロローグ

第11 美樹✕登校

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 山瀬美樹が退院して1っヶ月、通学して3日。
この3日間で彼女は学校中の話題と成っていた、俺は毎日の様に見ていたから気が付かなかったが、美形でスタイルの良い清純女子に育っていたようだ。

「確かに胸は大きく成ったよね」

「こらこら、圭介は何を考えてるの口に出てるわよ」

「あはは、ごめんね美樹ちゃん」

 それにしても不思議だ、普通はもっと弱々しい感じで退院する物だと思っていたが、病院を出た途端家まで歩きたいとか、毎朝ジョギングなどして・・・無理をしてるのでは無いだろうか? 
オマケに綺麗好きで料理上手なんて万能すぎるだろう、もうこのまま結婚したい位だよな。
しかしそれは出来ない、俺が付き合えるのは20歳まで・・・それが勇斗兄との約束。
俺が異端者でさえなければ変わったのだろうか、いや存在しないのだから出逢う事も無かったか。


 教室に入ると改めて思う、美樹だけずば抜けて美しいと・・・。

「美樹ーおはよう」

「お早う真里」
 
既に4日でクラスの、嫌学校の人気者か。

「美樹は進学でしょう?目標の学校は決めてるの?」

「決まってるよ、星ヶ丘高校」

「意外と普通過ぎてびっくりした、美樹ならもっと良い高校行けるんじゃない?」

「良いの・・・」

そう言いながら美樹は俺の方へ歩いて来ると、首に手を回し胸を頬に擦り寄せてきた。

「だって近いし、圭介の希望と一緒だからね」

そう言った彼女は満面の笑みだった。


 それから1年と2ヶ月、俺と美樹は星ヶ丘高校へと通う事と成った。
それと同時に、順調に進んで来た人生が少しずつと歯車を狂わせ始めたのである。



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