現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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5章 勇者と魔王

第57 誕生Ⅰ✕誕生Ⅱ

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 翌朝、圭介がソファーで眠っていると何処からか美樹の声が聞こえて来た。

「圭介朝だよ、起きなさーい」

「もう朝か・・・」

ソファーでの疲れか大きく伸びをする圭介に美樹が声をかける。

「私姿を隠してるんだけど、何処にいるか分かる?」

「俺は何十年も勇者やってるんだぞ、その顔をつねってやるからな」

圭介は真っ直ぐと美樹の元へと歩み寄り、両手で美樹に手を伸ばした。

「おお、美樹の頬はけっこう柔らかいんだな、少し太ったか?」

その瞬間、圭介の右頬に綺麗なストレートパンチが入ったのである。

「圭介の変態、今のは胸よ胸」

美樹は姿を表すと左頬を押さえてる圭介を睨みつけた。

「全く・・・レディに失礼よね」

「ごめんごめん、所で智花さんは?」

意図的に話を逸らす圭介。

「自分の部屋で色々試してるみたいよ」

「無事に2人共勾玉に認められたんだね、おめでとう」

「勇者の実戦は圭介が先生ね」

「了解」

 実戦は確かに必要だな、浄化の貯め方と出力の調整・・・先は長いのかな。
そもそも心臓を移植してて体は持つのかも謎だ。



 皐月と胡桃が事務所に来てから1時間。

「美樹、そろそろ智花さんを呼んで来てくれる?」

圭介の言葉に快く頷くと、美樹は奥の部屋へと入って行った。

「美樹と智花さんは上手く行ったの?」

「無事に勇者と魔術師に成れたみたいだよ」

「まるでファンタジーな世界よね」

「皐月だってそうじゃないか」

「まぁ・・・」

胡桃が人数分の紅茶を運んできた。

「圭介さん・・・例のを頂きたいのですが?」

「こっちへお出で」

胡桃が机に紅茶を置くと圭介の胸の中に収まった。

「その儀式見たいのって他に方法は無いの?」

「後は口づけとかでも大丈夫ですけど?」

胡桃の言葉に動揺する皐月。

「い・・・今のままで仕方が無いわね」

満足した胡桃が圭介から離れると、智花と美樹が奥の部屋から出て来た。

「お早う皆んな」

「智花さんは体調悪くしてない?」

圭介の心配に大丈夫と答えた智花はソファーに座った。

「早く全員座って、知りたい事があるのよ」

全員が座ると智花が早速話を切り出した。

「ラノベで読んだ様に色々試したんだけど、イメージした魔法を口にするだけで発動は出来るみたいね」

「なるほど、属性とかは?」

圭介が話すには今まで知り会って来た魔術師は、数週類の属性持ちから全属性持ちまでいたと言う。

「私は、火・水・雷・土・氷・闇の6種類みたいね」

「光は使えないのか、でも7種類の中で6種類は凄いよ」

「後は出力調整の練習が必要だね、夏休みに成ったら皆で箱根に行って見よう」

『賛成』

圭介の提案は満場一致で決定したのであった。




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