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第六章 波打ち際のゴーレム
第五十四話 ゴーレムと隠れ里
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「すまない、助かった」
いえいえ。こちらこそ有難うございました。
オレに声をかけて来たのは5人の侍風の鎧を付けた・・・犬耳の人たちでした。
みんな成人なのかな?大人の犬耳っ子だ。
「しかし、君は?」
返事は無い。ただのゴーレムのようだ。
相変わらずのコミュニケーション不足です。はい
念話も試したけど、無理っぽいね。
「隊頭、すいません。足をやられたようです」
二人の犬耳が悔しそうに足をさすっている。
申し訳なさそうに垂れた耳が可愛い。
悔しいことに男の方も少し可愛い。
コボルトはみんな背が低いから、足に攻撃を受けやすそうですね。実際オレも足をカンカン殴られましたし。
二人は包帯で軽く出血箇所を抑えると、他の二人に肩を借りてなんとか立ち上がった。しかし砂浜では歩きにくいようだ。包帯からも血が滲みつつある。
ここでゆっくりしてたらまたあいつら来るかもしれないな。
オレは念動の魔法で女の子と男の犬耳を肩に持ち上げる。
「え?何?魔法?」
「おわ、これは?」
二人が驚いた表情でオレの肩に納まる。
「運んでくれるのか?」
いいよー。
「すまん。こっちだ」
女の子の方は様子がおかしいな。怪我だけじゃないようだ。
感知の魔法でわかるかな?ああ、分かった。
毒だな。
治療も解毒の魔法も気が付いたら覚えてたけど。どっちも使った記憶ないんだよね。特に治療魔法はなんとなくだけど全然使えない気がするし。
毒はどうだろ?
お、いけそうだ。
解毒・・・ほいっと。
治療の魔法も一応・・・・・ああ、全然ダメだな。この匙加減はいったいどこからくるんだろうか?
「体が・・・隊頭!」
「どうした?」
「それが・・・体が急に軽くなった気がしまして」
「体?シェーンまさか!」
なんのこっちゃ。
「申し訳ありません。黙っていました」
「バカなことを!・・・・体調が悪化したのか?」
「いえ、それが。この御仁があたしに魔法をかけてくれたみたいでして・・・その・・・ずいぶんと楽になりました・・・村の治療魔法師と薬師の誰もが治せなかったのに。信じられない!」
それはよかった。毒が消えたんだね。でも怪我は治せないから大人しく捕まっていてね?オレのバケツ顔なんか特にお勧めですよ?え?はははは、下心なんてないですよ?だってゴーレムですもん。
「わわ・・・」
こら、男のお前が抱きつくんじゃない。
「あなたは一体?」
なに、通りすがりのゴーレムですよ。って言いたいなあ。くそう、口がないぜ。
男。隊頭と呼ばれていた一際大きな体の、茶色い髪の毛の犬耳がオレの前に回り込んで、土下座をし始めた。
え?何?
「助けていただいて・・・こんなことを頼むのは筋違いかもしれない、だが・・・・頼む!我等が村を救ってくれ!」
「私からも頼む!」
「この通りだ!」
え?何?この口も聞けない土塊に何を頼むっていうの?
ああ、ちょっと!お前らはオレから降りようとするなよ。怪我してんだぞ。
オレは手で肩から降りようとする二人を抑える。
それを察したのか、二人は大人しくなった。
「実は、あたしのように病に伏せている人が村にはたくさんいるんだ。特にお年寄りと子供の症状が酷い」
ああ、それをオレが治しちゃったからか。まあいいよ。海には無事に到着したしね。
オレは頷くと座り込んだ3人を持ち上げて立たせた。
「いいのか・・・?すまん!本当に済まない!」
犬耳の隊頭が涙を流しはじめた。
本当に深刻な事態のようだ。
「今更ながら、こちらの言葉は理解しているんだよな?」
隊頭がオレに質問をする。
オレは頷いて答える。
「そうか。事情を話してもいいか?」
再度頷く。
「ありがとう。我は人狼族、過去にここから西の大陸から逃げて来た者たちの末裔だ。名はジュード。村の狩猟隊の頭を務めている」
ジュードは簡単に自己紹介をはじめて自分たちの事情を話し始めた。
「サイナ大陸は人間とドワーフが中心の大陸だ。大きな街では彼らが我が物顔で闊歩し、それ以外の亜人種は奴隷や家畜のように扱われていたらしい」
ああ、やっぱり奴隷とかいるんですね。さすがは異世界というべきか・・・正直好きにはなれないなあ。
「その状況を良しとしない我等がご先祖様達は、仲間の人狼族や犬人族。それに同じように迫害を受けていた人間達をまとめ上げて新天地へと旅立ちここにたどり着いた。あそこに見える高い山。『グランドマウンテン』と我等は呼んでいる。あそこの麓には人種を超えて人々が生活をなす楽園のような街があると聞いてあの山を目指していた・・・だが、上陸したこの地で我等が先祖はこれ以上の進行を諦めた」
ほほう。グランフォール王国からオレの足でここまで半月くらい?もっとたったか?行けない距離ではないでしょ。諦めたんだ?
「ここの先の森や山々にいる魔物達による被害が大きかったからだ大型の魔物やドラゴン、奇奇怪怪な昆虫、それらに分類出来ないような謎の生物の数々。先祖達は開けた場所に村をつくり、そこで皆とひっそり暮らすようになった。我等の村はこうして生まれたのだ」
うわー、オレそんなところ歩いてたんだ。もうちょい考えて道を探せば・・・ああ、道なんてそもそもなかったね。
「我等の村は当時いた魔法使い達の手により、隠匿の魔法と散白石により守られている。規模こそ小さいが、我々は細々とここで皆で手を取り合い暮らしてきた」
迫害から逃れて、みんなで力を合わせて生き残ってきたんですね。素晴らしい事だと思います。
「それから何百年も経ち、オレ達の代になって・・・今、村では病が流行っている」
病っていうか、毒ですね。ポイズン。あれ?毒って病か。
「悪いことは重なるものだ。貴殿を襲ったコボルト、半年ほど前から我等の縄張りに侵入するようになってきた」
やっぱコボルトでしたか!やあ、合っててよかった。
でも縄張りって、この人もやっぱり犬系なんだな。
「コボルトは本来臆病な性格だ。自分達より小さな鳥や魚、木の実などを食べる。大きな獲物もそうとうに弱っていたり、死んでいない限り手を出さない。しかし今は異常なほどの凶暴性を持った猛獣と化している。我等はフォビア化と呼んでいる」
コボルトではなくフォビアコボルトってことですね。理解しました。
しかし凶暴化してるっていっても、これだけ体格差のあるオレに襲い掛かるなんて相当に頭がぶっとんでる連中なんだね。
「異常性は見ての通り、あんな瀕死の重傷を負っても体を引きずりながらこちらに襲い掛かってくる。今まではこちらの姿を見ただけで早急に逃げ出すような種族なのにだ。先月、我等は有志を募り彼らを討伐しようと部隊を整え戦いを挑んだ。しかし結果は・・・」
その言葉に他の4人も表情を曇らせる。
ああ、負けたんだな。
「元々は臆病な性格だ。しかし、だからこそ数を揃えてそれを補っていた。数百にも上るフォビアコボルトの群れに我等は撤退を余儀なくされた。まだ村の位置は特定されていないから戦いに挑んだ者以外では被害が少ないが、それでも村の外に狩りや漁、果物を取りに出る者たちが被害を受けている」
なるほど。それでオレが襲われていたと思って助けに入ったんだ。話を聞くにここには他の旅人とかも来なそうな感じだしね。
「さあ、この先が我等の村だ。恩人である貴殿に重ねての願い。ぶしつけだとは思うが、どうか力を貸してくれ」
村の入り口、とはいっても本当に隠されているようで森にしか見えないけど。そこに連れられることになった。
あの程度の解毒なら、問題ないでしょう。
・・・・何人いるんだろ?
いえいえ。こちらこそ有難うございました。
オレに声をかけて来たのは5人の侍風の鎧を付けた・・・犬耳の人たちでした。
みんな成人なのかな?大人の犬耳っ子だ。
「しかし、君は?」
返事は無い。ただのゴーレムのようだ。
相変わらずのコミュニケーション不足です。はい
念話も試したけど、無理っぽいね。
「隊頭、すいません。足をやられたようです」
二人の犬耳が悔しそうに足をさすっている。
申し訳なさそうに垂れた耳が可愛い。
悔しいことに男の方も少し可愛い。
コボルトはみんな背が低いから、足に攻撃を受けやすそうですね。実際オレも足をカンカン殴られましたし。
二人は包帯で軽く出血箇所を抑えると、他の二人に肩を借りてなんとか立ち上がった。しかし砂浜では歩きにくいようだ。包帯からも血が滲みつつある。
ここでゆっくりしてたらまたあいつら来るかもしれないな。
オレは念動の魔法で女の子と男の犬耳を肩に持ち上げる。
「え?何?魔法?」
「おわ、これは?」
二人が驚いた表情でオレの肩に納まる。
「運んでくれるのか?」
いいよー。
「すまん。こっちだ」
女の子の方は様子がおかしいな。怪我だけじゃないようだ。
感知の魔法でわかるかな?ああ、分かった。
毒だな。
治療も解毒の魔法も気が付いたら覚えてたけど。どっちも使った記憶ないんだよね。特に治療魔法はなんとなくだけど全然使えない気がするし。
毒はどうだろ?
お、いけそうだ。
解毒・・・ほいっと。
治療の魔法も一応・・・・・ああ、全然ダメだな。この匙加減はいったいどこからくるんだろうか?
「体が・・・隊頭!」
「どうした?」
「それが・・・体が急に軽くなった気がしまして」
「体?シェーンまさか!」
なんのこっちゃ。
「申し訳ありません。黙っていました」
「バカなことを!・・・・体調が悪化したのか?」
「いえ、それが。この御仁があたしに魔法をかけてくれたみたいでして・・・その・・・ずいぶんと楽になりました・・・村の治療魔法師と薬師の誰もが治せなかったのに。信じられない!」
それはよかった。毒が消えたんだね。でも怪我は治せないから大人しく捕まっていてね?オレのバケツ顔なんか特にお勧めですよ?え?はははは、下心なんてないですよ?だってゴーレムですもん。
「わわ・・・」
こら、男のお前が抱きつくんじゃない。
「あなたは一体?」
なに、通りすがりのゴーレムですよ。って言いたいなあ。くそう、口がないぜ。
男。隊頭と呼ばれていた一際大きな体の、茶色い髪の毛の犬耳がオレの前に回り込んで、土下座をし始めた。
え?何?
「助けていただいて・・・こんなことを頼むのは筋違いかもしれない、だが・・・・頼む!我等が村を救ってくれ!」
「私からも頼む!」
「この通りだ!」
え?何?この口も聞けない土塊に何を頼むっていうの?
ああ、ちょっと!お前らはオレから降りようとするなよ。怪我してんだぞ。
オレは手で肩から降りようとする二人を抑える。
それを察したのか、二人は大人しくなった。
「実は、あたしのように病に伏せている人が村にはたくさんいるんだ。特にお年寄りと子供の症状が酷い」
ああ、それをオレが治しちゃったからか。まあいいよ。海には無事に到着したしね。
オレは頷くと座り込んだ3人を持ち上げて立たせた。
「いいのか・・・?すまん!本当に済まない!」
犬耳の隊頭が涙を流しはじめた。
本当に深刻な事態のようだ。
「今更ながら、こちらの言葉は理解しているんだよな?」
隊頭がオレに質問をする。
オレは頷いて答える。
「そうか。事情を話してもいいか?」
再度頷く。
「ありがとう。我は人狼族、過去にここから西の大陸から逃げて来た者たちの末裔だ。名はジュード。村の狩猟隊の頭を務めている」
ジュードは簡単に自己紹介をはじめて自分たちの事情を話し始めた。
「サイナ大陸は人間とドワーフが中心の大陸だ。大きな街では彼らが我が物顔で闊歩し、それ以外の亜人種は奴隷や家畜のように扱われていたらしい」
ああ、やっぱり奴隷とかいるんですね。さすがは異世界というべきか・・・正直好きにはなれないなあ。
「その状況を良しとしない我等がご先祖様達は、仲間の人狼族や犬人族。それに同じように迫害を受けていた人間達をまとめ上げて新天地へと旅立ちここにたどり着いた。あそこに見える高い山。『グランドマウンテン』と我等は呼んでいる。あそこの麓には人種を超えて人々が生活をなす楽園のような街があると聞いてあの山を目指していた・・・だが、上陸したこの地で我等が先祖はこれ以上の進行を諦めた」
ほほう。グランフォール王国からオレの足でここまで半月くらい?もっとたったか?行けない距離ではないでしょ。諦めたんだ?
「ここの先の森や山々にいる魔物達による被害が大きかったからだ大型の魔物やドラゴン、奇奇怪怪な昆虫、それらに分類出来ないような謎の生物の数々。先祖達は開けた場所に村をつくり、そこで皆とひっそり暮らすようになった。我等の村はこうして生まれたのだ」
うわー、オレそんなところ歩いてたんだ。もうちょい考えて道を探せば・・・ああ、道なんてそもそもなかったね。
「我等の村は当時いた魔法使い達の手により、隠匿の魔法と散白石により守られている。規模こそ小さいが、我々は細々とここで皆で手を取り合い暮らしてきた」
迫害から逃れて、みんなで力を合わせて生き残ってきたんですね。素晴らしい事だと思います。
「それから何百年も経ち、オレ達の代になって・・・今、村では病が流行っている」
病っていうか、毒ですね。ポイズン。あれ?毒って病か。
「悪いことは重なるものだ。貴殿を襲ったコボルト、半年ほど前から我等の縄張りに侵入するようになってきた」
やっぱコボルトでしたか!やあ、合っててよかった。
でも縄張りって、この人もやっぱり犬系なんだな。
「コボルトは本来臆病な性格だ。自分達より小さな鳥や魚、木の実などを食べる。大きな獲物もそうとうに弱っていたり、死んでいない限り手を出さない。しかし今は異常なほどの凶暴性を持った猛獣と化している。我等はフォビア化と呼んでいる」
コボルトではなくフォビアコボルトってことですね。理解しました。
しかし凶暴化してるっていっても、これだけ体格差のあるオレに襲い掛かるなんて相当に頭がぶっとんでる連中なんだね。
「異常性は見ての通り、あんな瀕死の重傷を負っても体を引きずりながらこちらに襲い掛かってくる。今まではこちらの姿を見ただけで早急に逃げ出すような種族なのにだ。先月、我等は有志を募り彼らを討伐しようと部隊を整え戦いを挑んだ。しかし結果は・・・」
その言葉に他の4人も表情を曇らせる。
ああ、負けたんだな。
「元々は臆病な性格だ。しかし、だからこそ数を揃えてそれを補っていた。数百にも上るフォビアコボルトの群れに我等は撤退を余儀なくされた。まだ村の位置は特定されていないから戦いに挑んだ者以外では被害が少ないが、それでも村の外に狩りや漁、果物を取りに出る者たちが被害を受けている」
なるほど。それでオレが襲われていたと思って助けに入ったんだ。話を聞くにここには他の旅人とかも来なそうな感じだしね。
「さあ、この先が我等の村だ。恩人である貴殿に重ねての願い。ぶしつけだとは思うが、どうか力を貸してくれ」
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・・・・何人いるんだろ?
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