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第六章 波打ち際のゴーレム
第五十八話 ゴーレムに毒は効かない
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探知に小型の生き物が大勢引っかかった。
コボルトだ。
どうやら獣を運んでいる様子。
動物の死体だ。そういえば、コボルトは本来自分より大きな獲物は襲わないんだったよな。
「いかがいたしましたか?」
あ、教えてなかった。あっちにコボルトがいるよ。
オレはコボルトのいる方向を指さして、シーと静かにするように伝える。
「獲物を運んでますね。フォビアコボルトではないのでしょう」
「運んでいるのはソードクロコダイルですね。この先の川の上流で死体を見つけたのでしょうか。しかし森守様はすごいですね。川を挟んだ向こう側の生き物まで正確に察知できるとは」
照れるぜ!
と、照れている場合ではないな。コボルトは、多少毒状態だが、他の野生の生き物と大して変わらないね。
あ、あの運んでるやつ結構毒の量濃いな。過去一だ。
あの川の上流にいるのか。向かいたいな。
オレは川の上流を指さして、進行方向を変えることにした。
3人は疑問も持たずについてきてくれる。
この先には小さな湖が点在しているらしい。
なるほど、ビンビン感知に引っかかりますね。
この辺りの植物はいい感じに汚染されているようです。特に背の低い木や地面に咲く花などは影響が濃く出ている。こういった植物を食べて動物に毒が回ったのか。
「森守さま」
シェーンが声を潜めてオレを呼んだ。
声が緊張している。毒感知に集中してたから他の生き物に気づけなかった。
「まだ離れていますが、おそらく気づかれていますね」
「そうなんですか?」
「ああ、真っすぐこっちに向かってきている。数が多い、フォビアコボルトだろうな」
「まだ見える範囲ではないですよね?一体どうやって」
「匂いでしょうね。こちらは風上ですから。迂闊でした」
あいつら犬だから鼻がいいのか。
「来ます!」
ここは少し戦うには木々が多いな。湖畔に移動して迎え撃とう。
「こちらに!ここでは不利です」
ジュードは相変わらずいい仕事をします。
オレは最後尾で湖畔にたどり着くと、背に視線を送る。
いますね、コボルト。数は・・・20ってとこかな。
3人は冷静に森を警戒している。
前衛はジュードとシェーン。ライオットが肉体強化の魔法をかけたそうだ。
そんなライオットはオレの前に位置している。
まだ木々が近いな。炎の魔法はやめておいた方がよさそうだ。
森の中からコボルトが飛び出してきた。
「ガルルルルルルルルルルル!」
「ふっ!」
「ぬんっ!」
しかしそのコボルトが地面に足を降ろす前にジュードとシェーンが刀で首を切り落としてしまった。
なんという早業!
「まだまだ来るぞ!集中を切らすな!」
「はいっ!」
二人は次々と、飛び出してきたコボルトをまさに一刀両断していった。
頼もしいですね。やること無くてすばらしい。
「本来の狩りであれば、僕たちは槍や弓で戦いますが。ここ半年はコボルトとの闘いばかりです。フォビアコボルトは多少の怪我では跳びかかってきますから。確実に息の根を葬る戦い方になってしまってます。」
解説のライオット君、君は暇そうですね。オレと同じです。
なるほど、戦い慣れてる訳ですか。
数が多いが、強くはない。といったところか。
ジュードは一撃でコボルトを絶命させている。
シェーンは一撃で倒せない場合があるらしい。地面に落ちてのたうち回るコボルトを上から刀で突き殺している。
強いじゃん!圧倒的じゃん!
とか思ってるうちに出番もないまま、フォビアコボルト軍団が数を減らしていった。
これ以上増えないね。
周りの安全を確認すると、オレは感知に集中することにした。
やはり、フォビアコボルトは毒になっている。それもかなり強烈な毒だ。
コボルトのフォビア化は例の毒が原因か?でも村には病気が3年前から流行り出しているという。時期が合わない。
そんな事を考えていると、最後のフォビアコボルトがシェーンの刀によって葬られた。
お見事、ぱちぱちぱちぱち。
『ゴツゴツゴツゴツ』
おおう、ずいぶんイメージとかけ離れた音がなったぜ。
「恐縮です森守さま。森守さまもご無事ですね?」
ご無事ですよ。二人が戦ってくれたからね。
それにライオット君が懸命に障壁魔法かけてたし。ほら、肩で息してる。
「ライオットもご苦労」
「はい、ですが結構疲れました。休憩が欲しいです」
「そうだな、森守様。よろしいですか?」
オレは頷く、ライオットとシェーンが汚れた顔や手を洗いに湖に・・・あ、ダメだ。この湖とんでもなくダメだ。
オレは二人の肩を掴んで、後ろに下げた。
「「え?」」
水質が完全に毒化してる。この水が原因か。
ここの水を飲んだらまた毒が体に回る、耐性がついてるかもしれないけどそんな博打は打たせられない。
所在なさげな二人の前に、水の魔法で新しく作った水を浮かび上がらせる。
それで手を拭きなさい。
「この水は、まさか?」
そのまさかだね。ここの湖の水が原因?感知をしっかり当ると、湖の底の方は普通の水に見える。上に毒素が浮いてきてるな。
オレは湖に足を踏み入れて水が湧き出ている地点を探すことにした。
何か所かある湖の水源から毒素が濃く流れてきている。
こういう場合は、大体ここより高い位置から水が入り込んできているんだよね。
顔を上げて周りを見ると、小高い山のようなものが見える。
あそこが臭いな。
ほどなく歩くと、オレの探知にビシビシと強烈な気配が引っかかった。
こいつら帰そう。
大人しく帰らないだろうなあ。
「お供します。最後まで突き合わせて下さい」
「ここまで来たんです。結末までしっかり見届けさせてください。足手まといにはなりません!」
「元はと言えば我等の問題です。森守様にだけ任せる訳にはいきません」
ですよねー・
いいんですか?
しゃべれないから説得出来ないですよ?
では紹介しますよ!
怖かったら逃げてね!
こいつですっ!
木々を抜けた先の平原、7mくらいの岩が!
あれ?岩?
岩?!
岩・・・じゃないよね?
あ、首出した。
亀?!
大蛇といいドラゴンといい岩を背負った亀といい!!
この世界は爬虫類の発育がいいぜ!ちくしょうめ!
コボルトだ。
どうやら獣を運んでいる様子。
動物の死体だ。そういえば、コボルトは本来自分より大きな獲物は襲わないんだったよな。
「いかがいたしましたか?」
あ、教えてなかった。あっちにコボルトがいるよ。
オレはコボルトのいる方向を指さして、シーと静かにするように伝える。
「獲物を運んでますね。フォビアコボルトではないのでしょう」
「運んでいるのはソードクロコダイルですね。この先の川の上流で死体を見つけたのでしょうか。しかし森守様はすごいですね。川を挟んだ向こう側の生き物まで正確に察知できるとは」
照れるぜ!
と、照れている場合ではないな。コボルトは、多少毒状態だが、他の野生の生き物と大して変わらないね。
あ、あの運んでるやつ結構毒の量濃いな。過去一だ。
あの川の上流にいるのか。向かいたいな。
オレは川の上流を指さして、進行方向を変えることにした。
3人は疑問も持たずについてきてくれる。
この先には小さな湖が点在しているらしい。
なるほど、ビンビン感知に引っかかりますね。
この辺りの植物はいい感じに汚染されているようです。特に背の低い木や地面に咲く花などは影響が濃く出ている。こういった植物を食べて動物に毒が回ったのか。
「森守さま」
シェーンが声を潜めてオレを呼んだ。
声が緊張している。毒感知に集中してたから他の生き物に気づけなかった。
「まだ離れていますが、おそらく気づかれていますね」
「そうなんですか?」
「ああ、真っすぐこっちに向かってきている。数が多い、フォビアコボルトだろうな」
「まだ見える範囲ではないですよね?一体どうやって」
「匂いでしょうね。こちらは風上ですから。迂闊でした」
あいつら犬だから鼻がいいのか。
「来ます!」
ここは少し戦うには木々が多いな。湖畔に移動して迎え撃とう。
「こちらに!ここでは不利です」
ジュードは相変わらずいい仕事をします。
オレは最後尾で湖畔にたどり着くと、背に視線を送る。
いますね、コボルト。数は・・・20ってとこかな。
3人は冷静に森を警戒している。
前衛はジュードとシェーン。ライオットが肉体強化の魔法をかけたそうだ。
そんなライオットはオレの前に位置している。
まだ木々が近いな。炎の魔法はやめておいた方がよさそうだ。
森の中からコボルトが飛び出してきた。
「ガルルルルルルルルルルル!」
「ふっ!」
「ぬんっ!」
しかしそのコボルトが地面に足を降ろす前にジュードとシェーンが刀で首を切り落としてしまった。
なんという早業!
「まだまだ来るぞ!集中を切らすな!」
「はいっ!」
二人は次々と、飛び出してきたコボルトをまさに一刀両断していった。
頼もしいですね。やること無くてすばらしい。
「本来の狩りであれば、僕たちは槍や弓で戦いますが。ここ半年はコボルトとの闘いばかりです。フォビアコボルトは多少の怪我では跳びかかってきますから。確実に息の根を葬る戦い方になってしまってます。」
解説のライオット君、君は暇そうですね。オレと同じです。
なるほど、戦い慣れてる訳ですか。
数が多いが、強くはない。といったところか。
ジュードは一撃でコボルトを絶命させている。
シェーンは一撃で倒せない場合があるらしい。地面に落ちてのたうち回るコボルトを上から刀で突き殺している。
強いじゃん!圧倒的じゃん!
とか思ってるうちに出番もないまま、フォビアコボルト軍団が数を減らしていった。
これ以上増えないね。
周りの安全を確認すると、オレは感知に集中することにした。
やはり、フォビアコボルトは毒になっている。それもかなり強烈な毒だ。
コボルトのフォビア化は例の毒が原因か?でも村には病気が3年前から流行り出しているという。時期が合わない。
そんな事を考えていると、最後のフォビアコボルトがシェーンの刀によって葬られた。
お見事、ぱちぱちぱちぱち。
『ゴツゴツゴツゴツ』
おおう、ずいぶんイメージとかけ離れた音がなったぜ。
「恐縮です森守さま。森守さまもご無事ですね?」
ご無事ですよ。二人が戦ってくれたからね。
それにライオット君が懸命に障壁魔法かけてたし。ほら、肩で息してる。
「ライオットもご苦労」
「はい、ですが結構疲れました。休憩が欲しいです」
「そうだな、森守様。よろしいですか?」
オレは頷く、ライオットとシェーンが汚れた顔や手を洗いに湖に・・・あ、ダメだ。この湖とんでもなくダメだ。
オレは二人の肩を掴んで、後ろに下げた。
「「え?」」
水質が完全に毒化してる。この水が原因か。
ここの水を飲んだらまた毒が体に回る、耐性がついてるかもしれないけどそんな博打は打たせられない。
所在なさげな二人の前に、水の魔法で新しく作った水を浮かび上がらせる。
それで手を拭きなさい。
「この水は、まさか?」
そのまさかだね。ここの湖の水が原因?感知をしっかり当ると、湖の底の方は普通の水に見える。上に毒素が浮いてきてるな。
オレは湖に足を踏み入れて水が湧き出ている地点を探すことにした。
何か所かある湖の水源から毒素が濃く流れてきている。
こういう場合は、大体ここより高い位置から水が入り込んできているんだよね。
顔を上げて周りを見ると、小高い山のようなものが見える。
あそこが臭いな。
ほどなく歩くと、オレの探知にビシビシと強烈な気配が引っかかった。
こいつら帰そう。
大人しく帰らないだろうなあ。
「お供します。最後まで突き合わせて下さい」
「ここまで来たんです。結末までしっかり見届けさせてください。足手まといにはなりません!」
「元はと言えば我等の問題です。森守様にだけ任せる訳にはいきません」
ですよねー・
いいんですか?
しゃべれないから説得出来ないですよ?
では紹介しますよ!
怖かったら逃げてね!
こいつですっ!
木々を抜けた先の平原、7mくらいの岩が!
あれ?岩?
岩?!
岩・・・じゃないよね?
あ、首出した。
亀?!
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