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第七章 ゴーレムと鯨と海底の都
第六十六話 ゴーレムVSクラーケン
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ぬお!
思わず腕でガードする。
オレの腕にその槍が突き刺さった。
マジか!どんだけ力入ってるんだよ!
「やってくれたものである。中々の強者だ」
誰だ?
オレは視線を声のする方に向ける。
恐らく水魔族だろう。そこには一人の男が立っている。
「吾輩は水魔族の長、6代目クラーケンである。お前は何者であるか?氷牙魔人ではないであろう?」
こいつが親玉か。さっきのがボスじゃなかったんだな。
「どうした?問答は嫌いであるか?」
冷え切った目でこっちを見ている。
こいつの気配は実に濃い、自己紹介をしながらもオレの一挙一動に注意を払っているようだ。
オレは念話をオンにした。
雷鯨セルジアの友人。ゴーレムのシオだ。
「ゴーレム・・・それに雷鯨セルジア様の友人とは、面白い繋がりである」
様?
「あの方は現存する数少ない本物の神の眷属。敬意を払うのは当然である」
そうか。それであんたはどうするつもりだ。
「無論、君を破壊してセルジア様にご登場頂く!」
あんたの部下達はもう逃げちまったぜ?
「構わない!吾輩一人がここに残っている事実があれば、奴らもここに戻るのである。種族の長とはそういう存在である!」
じゃああんたを追い出せば、あんたらは消えるってことだな。
「ゴーレムの割には賢い。だが所詮ゴーレム、朝知恵である。おもちゃ風情が吾輩に勝てると思っているのがいい証拠」
オレは腕に刺さった三又の槍をクラーケンに放り投げると、ファイティングポーズを取る。
「わざわざ返してくれてありがとう。吾輩を舐めてるであるか?」
完膚なきまでにてめえを潰す!その意思の表れだよ!
「面白い!貴様を元の土塊に変えてくれるのである!」
勢いよく飛び出したものの、やべえ!このクラーケンての速え!
オレの正面から返した槍で連打連打連打!
次々とオレの体に刺し傷を作ろうと迫りくる!
『カカカカカカカカカカカカカカ!!!!!!!!』
金属音がオレの体から鳴り響く。
音の切れ目がないほどすごい速度だ。このままでは手が出せない。オレは火炎放射の魔法をクラーケンに向けて放った!
「それを食らう訳にはいかないである!」
クラーケンは一瞬にして後方に飛び下がった。
オレは追撃の手を緩めずに火炎放射で追い立てる。
フレイムバーナー!!!!!!
「だから食らう訳にはいかないといっている!」
クラーケンは右手を軽く振ると、水路に流れる大量の水が宙に浮かび上がりオレの火炎放射にぶつけてくる。
水蒸気が辺りに広がっていく!
見えない!探知の魔法で周りを探る。
右!
オレは右腕を上げて、槍の一撃をガードする!
オレの腕で槍が滑る。腕に一条の線が残った!
「この程度ではダメージにもならないであるか?呆れるほど硬いな汝は」
オレもそう思うよ!
オレは腕を振り下ろしてクラーケンの頭に狙いを定める。
全然間に合わない!
オレの拳が通過するよりも、ずっと余裕をもってクラーケンは身をかわす。
氷結地獄!
空中に散布された水蒸気を一瞬にして凍らせて針状にしてクラーケンに放つ!
クラーケンは槍を高速回転させて、その針をすべて叩き落した。
「やる!」
それならこれだ!
氷の槍を手の中で作り、手加減なしでクラーケンに投げ込む!
「くっ!」
クラーケンは一瞬でそれを回避、お腹の辺りを掠めた!そこから凍り付き始める。
「ふは、ふはははは!吾輩がダメージを受けるか!面白い!」
『バギン!』
一瞬でお腹の氷を砕くと、心底面白そうに凶悪な笑顔を向けてお返しと言わんばかりに槍をもって突っ込んできた!
『ガインッ!』
オレの腕にヒビが入る!
さっき槍が刺さった部分か!少し脆くなってやがる!
「ほらほらほらほらほら!」
連撃を受けてオレの腕から破片が落ちる!
こんなにダメージを受けたのは初めてだ!
このまま腕を壊されるくらいなら!
グラビティロケットパンチ!!!
「ぬうっ!」
クラーケンが槍でオレの拳を受ける!槍が嫌な音を立てて崩れていく!
クラーケンは槍を犠牲に身をかわし、オレの拳を回避する!通過していく拳を一瞬眺めた後、さらにその笑みを濃くして素手でオレに殴り掛かって来た!
『ぼごっ!』
オレの顔面に強烈な振動が伝わる!
流石に凹んだりはしてないが、オレの体は倒される!
障壁魔法全開!!!!
「はは!なんのつもりであるか!吾輩はすでに障壁の中なるぞ!」
それでいいんだよ!
オレはグランフォールで勇者にかましたあの爆裂魔法を発動させた。
エクスプロージョン!!!!!!!!
障壁魔法で密閉された空間で大爆発を起こす!
「なんとっ!!!!!!!!!!!!!」
こいつまだ動けるのか!
エクスプロージョン!!!!!!!!!!!!!
再度大爆発を起こす!
オレの障壁にヒビが入る。
この爆破威力を外に逃がすわけにはいかない!
気合を込めて障壁を強化しなおす。
「こんな手で来るとは・・・!」
構わずオレに拳を叩きこんでくるクラーケン!
オレも構うもんか!!!
エクスプローーーーーーーーーーーーーージョン!!!!!!!
「ぐっ、かっ・・・」
遂にオレの障壁の中でクラーケンが意識を手放した。
魔法の袋からスペアの手をまた出してクラーケンを捕まえる。
クラーケンを掴んだ状態で全力で封印の魔法をかけると、腕を外した。
ヒビの入った腕を再装着して、大男を吹き飛ばした腕も回収してオレは拳を作って上に向ける。
そこには障壁を突き破って様子を伺っていた、巨大な鯨の眠そうな目が見えていた。
あいつがこのまま入ってきたら都市が崩壊しそうだ。
思わず腕でガードする。
オレの腕にその槍が突き刺さった。
マジか!どんだけ力入ってるんだよ!
「やってくれたものである。中々の強者だ」
誰だ?
オレは視線を声のする方に向ける。
恐らく水魔族だろう。そこには一人の男が立っている。
「吾輩は水魔族の長、6代目クラーケンである。お前は何者であるか?氷牙魔人ではないであろう?」
こいつが親玉か。さっきのがボスじゃなかったんだな。
「どうした?問答は嫌いであるか?」
冷え切った目でこっちを見ている。
こいつの気配は実に濃い、自己紹介をしながらもオレの一挙一動に注意を払っているようだ。
オレは念話をオンにした。
雷鯨セルジアの友人。ゴーレムのシオだ。
「ゴーレム・・・それに雷鯨セルジア様の友人とは、面白い繋がりである」
様?
「あの方は現存する数少ない本物の神の眷属。敬意を払うのは当然である」
そうか。それであんたはどうするつもりだ。
「無論、君を破壊してセルジア様にご登場頂く!」
あんたの部下達はもう逃げちまったぜ?
「構わない!吾輩一人がここに残っている事実があれば、奴らもここに戻るのである。種族の長とはそういう存在である!」
じゃああんたを追い出せば、あんたらは消えるってことだな。
「ゴーレムの割には賢い。だが所詮ゴーレム、朝知恵である。おもちゃ風情が吾輩に勝てると思っているのがいい証拠」
オレは腕に刺さった三又の槍をクラーケンに放り投げると、ファイティングポーズを取る。
「わざわざ返してくれてありがとう。吾輩を舐めてるであるか?」
完膚なきまでにてめえを潰す!その意思の表れだよ!
「面白い!貴様を元の土塊に変えてくれるのである!」
勢いよく飛び出したものの、やべえ!このクラーケンての速え!
オレの正面から返した槍で連打連打連打!
次々とオレの体に刺し傷を作ろうと迫りくる!
『カカカカカカカカカカカカカカ!!!!!!!!』
金属音がオレの体から鳴り響く。
音の切れ目がないほどすごい速度だ。このままでは手が出せない。オレは火炎放射の魔法をクラーケンに向けて放った!
「それを食らう訳にはいかないである!」
クラーケンは一瞬にして後方に飛び下がった。
オレは追撃の手を緩めずに火炎放射で追い立てる。
フレイムバーナー!!!!!!
「だから食らう訳にはいかないといっている!」
クラーケンは右手を軽く振ると、水路に流れる大量の水が宙に浮かび上がりオレの火炎放射にぶつけてくる。
水蒸気が辺りに広がっていく!
見えない!探知の魔法で周りを探る。
右!
オレは右腕を上げて、槍の一撃をガードする!
オレの腕で槍が滑る。腕に一条の線が残った!
「この程度ではダメージにもならないであるか?呆れるほど硬いな汝は」
オレもそう思うよ!
オレは腕を振り下ろしてクラーケンの頭に狙いを定める。
全然間に合わない!
オレの拳が通過するよりも、ずっと余裕をもってクラーケンは身をかわす。
氷結地獄!
空中に散布された水蒸気を一瞬にして凍らせて針状にしてクラーケンに放つ!
クラーケンは槍を高速回転させて、その針をすべて叩き落した。
「やる!」
それならこれだ!
氷の槍を手の中で作り、手加減なしでクラーケンに投げ込む!
「くっ!」
クラーケンは一瞬でそれを回避、お腹の辺りを掠めた!そこから凍り付き始める。
「ふは、ふはははは!吾輩がダメージを受けるか!面白い!」
『バギン!』
一瞬でお腹の氷を砕くと、心底面白そうに凶悪な笑顔を向けてお返しと言わんばかりに槍をもって突っ込んできた!
『ガインッ!』
オレの腕にヒビが入る!
さっき槍が刺さった部分か!少し脆くなってやがる!
「ほらほらほらほらほら!」
連撃を受けてオレの腕から破片が落ちる!
こんなにダメージを受けたのは初めてだ!
このまま腕を壊されるくらいなら!
グラビティロケットパンチ!!!
「ぬうっ!」
クラーケンが槍でオレの拳を受ける!槍が嫌な音を立てて崩れていく!
クラーケンは槍を犠牲に身をかわし、オレの拳を回避する!通過していく拳を一瞬眺めた後、さらにその笑みを濃くして素手でオレに殴り掛かって来た!
『ぼごっ!』
オレの顔面に強烈な振動が伝わる!
流石に凹んだりはしてないが、オレの体は倒される!
障壁魔法全開!!!!
「はは!なんのつもりであるか!吾輩はすでに障壁の中なるぞ!」
それでいいんだよ!
オレはグランフォールで勇者にかましたあの爆裂魔法を発動させた。
エクスプロージョン!!!!!!!!
障壁魔法で密閉された空間で大爆発を起こす!
「なんとっ!!!!!!!!!!!!!」
こいつまだ動けるのか!
エクスプロージョン!!!!!!!!!!!!!
再度大爆発を起こす!
オレの障壁にヒビが入る。
この爆破威力を外に逃がすわけにはいかない!
気合を込めて障壁を強化しなおす。
「こんな手で来るとは・・・!」
構わずオレに拳を叩きこんでくるクラーケン!
オレも構うもんか!!!
エクスプローーーーーーーーーーーーーージョン!!!!!!!
「ぐっ、かっ・・・」
遂にオレの障壁の中でクラーケンが意識を手放した。
魔法の袋からスペアの手をまた出してクラーケンを捕まえる。
クラーケンを掴んだ状態で全力で封印の魔法をかけると、腕を外した。
ヒビの入った腕を再装着して、大男を吹き飛ばした腕も回収してオレは拳を作って上に向ける。
そこには障壁を突き破って様子を伺っていた、巨大な鯨の眠そうな目が見えていた。
あいつがこのまま入ってきたら都市が崩壊しそうだ。
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