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契り
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金属部品は籠手やサイドアーマーにつけられ埃一つでもつけば目立ってしまうほどの純白のコートを身に纏い戦場に降り立った。
「何故!お前が生きている」
コブリンの顔から血が引き青ざめた顔でこちらを見ていた。
「お前の心臓はこの俺が確かに握り潰したはず何故ここにいる!?」
俺は大きく息を吸い少し低めの声を出した。
「確かに俺はお前に殺されて死んだ。でもな、はいそうですかって言って死んでいられないんだよ」
俺の殺気だった目に怯え腕を失いつつも土下座をするかのように地に額をつけ頭を下げた。
「お前の望みなら何でも聞く。何が欲しい?」
俺は平伏するコブリンをゴミを見るかのように冷たい視線を送ったあとその視線を石板に移動し手を差し出した。
石板に刺さったもう一本の硝子のような透明な剣は俺の意志に答えるかのよう見えない糸に引かれ鞘に納められた剣は俺の手のひらに収まった。
「望むことは一つ」
再び俺は大きく息を吸い金属音を高らかに響かせ剣先をコブリンに向けた。
「失せろ!」
声に反応すると細剣に埋め込まれた五角形の鉱物は黄土色に変色するとコブリンが平伏していた地は引き裂かれ奈落の底に突き落とされた。
剣を鞘に再び納め俺は純白のブーツをこつこつと鳴らし全裸で地面に腰を下ろしているノアに歩み寄った。
地に膝を着き俺はノアを力いっぱい抱き締めた。
「怖い思いさせてごめん。もうそんな思いさせないから」
するとノアは俺の首に手を回し大きな声で泣き叫んだまるで赤ん坊のように
「辛かった君が居なくなってまた僕は一人になっちゃうんだって思ったら怖くて」
俺はノアの大粒の涙を舌で舐めるように拭き取るとお互いに見つめあい熱い接吻を交わす。
「君の名前考えたんだ。受け取ってくれる?」
「あぁ もちろん!」
「メテウスってどう?考える者って言う意味なんだけど」
俺は再び彼を抱き締めた。
「ありがとうすげぇ嬉しいよ!」
俺はあまりの嬉しさに留めていた言葉を自然と口に出していた。
「なぁノア、俺と契りを交わして欲しい」
するとノアはポカンと口を開けたまま理解するのに時間が掛かっていた。
「俺はお前が好きだ!俺と番になって欲しい」
彼は耳まで顔を赤くし戸惑っていた。
しかし俺は彼の手を握り再び大きな声で彼に訴えた。
「まだ七歳の君には理解出来ないかもしれない。それでも俺はいつかは君と番になって結婚して君と子供を創りたい」
彼は再び動揺を隠せずわたわたしてしまう
「子供?君と創るの?だって僕まだ・・分からないよ」
「大丈夫まだ時間はたっぷりある!ゆっくり分かってくれればそれで良い」
俺は彼に再び熱く甘い接吻を交わす。
「もう奴隷生活は終わりだ」
俺は彼の首輪に触れ青白い閃光を輝かせる。光と共に戒めの楔は爆散し彼は奴隷という呪縛から解き放たれた。
「さぁ行こう!」
「うん!」
俺は彼に手を差し伸ばすとノアはニッコリと笑い俺の手を取った。俺は右手を大きく天に掲げると七色の光が空を染め大地は大きく地形を変え(自由)へと繋がる階段を創った。二人はこつこつと地を鳴らしながらその階段をかけ上がった。
「何故!お前が生きている」
コブリンの顔から血が引き青ざめた顔でこちらを見ていた。
「お前の心臓はこの俺が確かに握り潰したはず何故ここにいる!?」
俺は大きく息を吸い少し低めの声を出した。
「確かに俺はお前に殺されて死んだ。でもな、はいそうですかって言って死んでいられないんだよ」
俺の殺気だった目に怯え腕を失いつつも土下座をするかのように地に額をつけ頭を下げた。
「お前の望みなら何でも聞く。何が欲しい?」
俺は平伏するコブリンをゴミを見るかのように冷たい視線を送ったあとその視線を石板に移動し手を差し出した。
石板に刺さったもう一本の硝子のような透明な剣は俺の意志に答えるかのよう見えない糸に引かれ鞘に納められた剣は俺の手のひらに収まった。
「望むことは一つ」
再び俺は大きく息を吸い金属音を高らかに響かせ剣先をコブリンに向けた。
「失せろ!」
声に反応すると細剣に埋め込まれた五角形の鉱物は黄土色に変色するとコブリンが平伏していた地は引き裂かれ奈落の底に突き落とされた。
剣を鞘に再び納め俺は純白のブーツをこつこつと鳴らし全裸で地面に腰を下ろしているノアに歩み寄った。
地に膝を着き俺はノアを力いっぱい抱き締めた。
「怖い思いさせてごめん。もうそんな思いさせないから」
するとノアは俺の首に手を回し大きな声で泣き叫んだまるで赤ん坊のように
「辛かった君が居なくなってまた僕は一人になっちゃうんだって思ったら怖くて」
俺はノアの大粒の涙を舌で舐めるように拭き取るとお互いに見つめあい熱い接吻を交わす。
「君の名前考えたんだ。受け取ってくれる?」
「あぁ もちろん!」
「メテウスってどう?考える者って言う意味なんだけど」
俺は再び彼を抱き締めた。
「ありがとうすげぇ嬉しいよ!」
俺はあまりの嬉しさに留めていた言葉を自然と口に出していた。
「なぁノア、俺と契りを交わして欲しい」
するとノアはポカンと口を開けたまま理解するのに時間が掛かっていた。
「俺はお前が好きだ!俺と番になって欲しい」
彼は耳まで顔を赤くし戸惑っていた。
しかし俺は彼の手を握り再び大きな声で彼に訴えた。
「まだ七歳の君には理解出来ないかもしれない。それでも俺はいつかは君と番になって結婚して君と子供を創りたい」
彼は再び動揺を隠せずわたわたしてしまう
「子供?君と創るの?だって僕まだ・・分からないよ」
「大丈夫まだ時間はたっぷりある!ゆっくり分かってくれればそれで良い」
俺は彼に再び熱く甘い接吻を交わす。
「もう奴隷生活は終わりだ」
俺は彼の首輪に触れ青白い閃光を輝かせる。光と共に戒めの楔は爆散し彼は奴隷という呪縛から解き放たれた。
「さぁ行こう!」
「うん!」
俺は彼に手を差し伸ばすとノアはニッコリと笑い俺の手を取った。俺は右手を大きく天に掲げると七色の光が空を染め大地は大きく地形を変え(自由)へと繋がる階段を創った。二人はこつこつと地を鳴らしながらその階段をかけ上がった。
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