お前と番になってたまるか!

yufa

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「良かった、本当に戻って良かった」


俺は、晴の記憶が戻ったことの嬉しさにいつの間にか傷の痛みを忘れていた。


「ちょっと直樹!傷口広がっちゃうよ!」

「別に広がってもいい、晴がもとに戻ってくれたんだから」

抱き締められたとき直樹の胸板が耳に当たると、ドクンドクンとうるさいくらいに心臓が音を響かせていた。

「何、無視してるのよ!」

直樹の母親の怒りは頂点を達し銀色の刃が直樹の背中に目掛けて振り下ろされると俺は、大きな声をあげていた。


「直樹!後ろ!」


俺の声に反応した直樹は瞬時に振り替えると振り下ろされる銀色の刃を素手で受け止めた。


「直樹!」

「言っただろ晴は絶対に守るって」


受け止めた右手からは振り下ろす力とそれを止めようとする力が反発し直樹の皮膚はドンドンと深く刃が刺さり、手からはポタポタと血を流していた。


「直樹俺を置いて逃げて!このままじゃ直樹の手が・・・」


「いいぜ晴を守れるんだったら手の一本や二本くれてやる」

「何、言ってるんだよ!」


俺が直樹の背中に悲痛に叫ぶと直樹はそのまま振り俺の顔を見ながら涙からに口を開いた。

「これ以上嘘つきたくないんだ、お前を命を懸けても守りたいんだ」


「嫌だよ、そんなの俺は許さない」


直樹はナイフを持った手で強く押しきると母親目掛けて突進した。
直樹は汗で濡れ視界の悪くなった髪をかきあげると俺は、こんな状況にもかかわらず格好いいとトキめいてしまった。


「さぁ!決着をつけようぜ母さん」

「その意見には賛成するわ、早く生まれ変わりましょう!」


直樹が足を踏み出すと背後からスポットライトように直樹の母親に当てられると少し目付きの怖いおじさんがメガホンを取り出すと大きく息を吸い始めると腹の底から声を出した。


「結城直子、貴様を逮捕する」

「何ですって!?」


回りには暗闇のなか赤く光パトランプがいくつも並んでいており、目を細くして見るとガッチリと装備をした人影がずらりと並んでいた。











数分後、直樹の母親は取り押さえられ両手には手錠をかけられ晴のを冷たい目で睨み付けた。


「刑務所から出たら真っ先に貴方に地獄を見せてあげる」

「必要ないね、晴はこの先も俺が守るそれにあんたはきっと刑務所から出るなんて無理だから」


すると目を大きく見開いた直樹の母親は吠えるように叫んだ。


「何でよ!泥棒ネコを駆除しょうとした、私が何で!捕まるのよ悪いのはこのガキなのよ!」

「はい、はい、話は署で聞くからね」


母親の言葉は受け流されそのまま警察官とパトカーに乗り、暗闇のなかに消えていった。


「直樹の馬鹿!」

「なんだよいきなり」

晴は泣きながら直樹の胸板を何度も殴った。

「どうしてあんな無茶したの?俺怖かった、直樹が俺の目の前からいなくなってしまったら」


「また嘘ついちゃった、怖い思いさせて悪かったな」


ゆっくり頭を撫でると直樹は晴を思いっきり抱き締めた。


「ごめんな晴、俺の母さんがお前に酷いことしてそんな息子の俺を嫌いになったよな?別れたいなら俺は何も言わないから」


「・・・・・・・別れる?」

「あぁ、あんな女の息子と何て付き合いたくないだろ?」


「嫌だ!俺は、直樹と別れるなんて出来ないよだって貴方を愛してしまったんだから」


晴の眼は真っ赤になり、何度も瞳から涙を流した。


「晴?これからも俺を愛してくれるか?隣にいてもいいか?」


「そんなの当たり前じゃんだって俺達、番なんだよ」


俺は、直樹の唇に自分の唇を重ねた、今日のキスはいつもと違って直樹の唇はしっとりと暖かくて吸い付かれるようだった。


「ねぇ?直樹これから俺の家に来て?」

「えっ?」

「エッチしたい、今日は朝まで直樹と繋がりたい」


直樹は晴の手をそっと握るとただ黙って頷いた。
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