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最終話
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「五十嵐公孝くんといったかな?」
「あぁ?」
「君のことは調べさせてもらったよ。五十嵐製薬会社の跡取り息子なんだって?」
「え?」
公孝が五十嵐製薬会社の息子? 初耳だ。そんなこと私でも知らなかった。
「だけど素行の悪さ故に親から絶縁され、途方に暮れたとこを優しい紫音に助けてもらったんだって? それで逆らう紫音を暴力で支配して、やることが金の無心か。キャバクラに風俗にギャンブルの毎日とはさぞ楽しかっただろうな」
「なっ……なっ……!」
「ちょ……やだぁ~」
「あの人、顔はイケメンなのに中身クズすぎ~」
「暴力振るうとか最低なんですけど!」
まわりの令嬢たちからの冷たい視線に公孝はアワアワと口を開けていた。
「だが五十嵐製薬会社も弱小だ。ウワサによると会社の金を横領をしていたり、君の親父さんは不倫をしているそうだな。君の会社が潰れるのは時間の問題か? 叩けばホコリはさらに出てきそうだな」
「くっ……!」
「それと女性に手を上げるのは最低な行為だ。言いたいことがあるなら男を磨いてからからにしろ……三流」
「紫音、テメェはソイツなんかと付き合っていいのかぁ!? オレの元に戻ってくるのなら今のうちだぞ!」
「隼人さんは貴方とは違い、私に暴力を振るう人じゃない。隼人さんは私の傷ごと全てを愛してくれる素敵な人よ! 貴方の元に戻ることは一生ないから安心して」
「くそがァァァァァァァ!!!!」
捨て台詞を吐いた公孝はそのまま会場から出て行った。会場をめちゃくちゃにされたら令嬢たちに被害が及ぶから心配していたけど杞憂だった。
「露川。私たちのことは許してくれるよね?」
「私たち親友だもんね? ねっ?」
「明日からは市役所で仲良く働きましょ?」
「……私、会社には戻りません」
「は? なんでよ!」
「隼人さんの嫁になると同時に隼人さんの専属秘書になるからです」
「バッカじゃない!? 貴方みたいな三流、隼人様が雇うわけないでしょう!」
「三流はどっちか考えろ。これ以上、俺の妻を馬鹿にするというのなら、貴方たちがこれまで行っていた行為を会社に暴露するぞ。いや、それだけじゃ生ぬるい。お前たちがこの先、生活に困るようにどこか知らない土地に飛ばすのもありかもな」
「ご、ごめんなさいぃぃぃぃ!」
「隼人さま、ゆるしてぇー!」
「紫音さんもすみませんでした~!!」
「隼人さん。いくらなんでもいいすぎでは?」
私をイジメていた女性たちは泣きながら、公孝のように会場から逃げ出した。
ちょっとやりすぎた……? 復讐したいと言ったのは私だけど、さすがに泣くほど罵倒するのはいかがなものか。
「紫音は優しいな。恋人を馬鹿にされたんだ。本当は罵倒だけじゃ許したくない。だが、紫音がやめろというならこのへんでやめておく」
「そ、そうしてくれるとありがたいです」
「紫音」
「どうしました?」
「復讐は成功か?」
「言うまでもなく成功です。隼人さん、本当にありがとうございました」
「そうか。なら、これからもよろしくな」
「これから?」
「俺の妻として隣にいるんだろ? もちろん仕事として専属秘書もやってもらうぞ」
「はいっ! 隼人さんの身の回りのサポートは任せてください」
結婚したら専業主婦でもいいと言われたが、それは申し訳ないと隼人さんに相談したら、専属秘書の仕事を紹介された。これで仕事でもプライベートでも常に隼人さんと一緒だ。これからも隼人さんの側にいれる。
私が心から愛している人。私の傷ごと全てを受け入れてくれる人と私は出逢えた。
今、私は最高に幸福だ。隼人さん、大好きだよ。
これは不幸のどん底に落ちてしまった私が幸せを掴むまでの物語。
完。
「あぁ?」
「君のことは調べさせてもらったよ。五十嵐製薬会社の跡取り息子なんだって?」
「え?」
公孝が五十嵐製薬会社の息子? 初耳だ。そんなこと私でも知らなかった。
「だけど素行の悪さ故に親から絶縁され、途方に暮れたとこを優しい紫音に助けてもらったんだって? それで逆らう紫音を暴力で支配して、やることが金の無心か。キャバクラに風俗にギャンブルの毎日とはさぞ楽しかっただろうな」
「なっ……なっ……!」
「ちょ……やだぁ~」
「あの人、顔はイケメンなのに中身クズすぎ~」
「暴力振るうとか最低なんですけど!」
まわりの令嬢たちからの冷たい視線に公孝はアワアワと口を開けていた。
「だが五十嵐製薬会社も弱小だ。ウワサによると会社の金を横領をしていたり、君の親父さんは不倫をしているそうだな。君の会社が潰れるのは時間の問題か? 叩けばホコリはさらに出てきそうだな」
「くっ……!」
「それと女性に手を上げるのは最低な行為だ。言いたいことがあるなら男を磨いてからからにしろ……三流」
「紫音、テメェはソイツなんかと付き合っていいのかぁ!? オレの元に戻ってくるのなら今のうちだぞ!」
「隼人さんは貴方とは違い、私に暴力を振るう人じゃない。隼人さんは私の傷ごと全てを愛してくれる素敵な人よ! 貴方の元に戻ることは一生ないから安心して」
「くそがァァァァァァァ!!!!」
捨て台詞を吐いた公孝はそのまま会場から出て行った。会場をめちゃくちゃにされたら令嬢たちに被害が及ぶから心配していたけど杞憂だった。
「露川。私たちのことは許してくれるよね?」
「私たち親友だもんね? ねっ?」
「明日からは市役所で仲良く働きましょ?」
「……私、会社には戻りません」
「は? なんでよ!」
「隼人さんの嫁になると同時に隼人さんの専属秘書になるからです」
「バッカじゃない!? 貴方みたいな三流、隼人様が雇うわけないでしょう!」
「三流はどっちか考えろ。これ以上、俺の妻を馬鹿にするというのなら、貴方たちがこれまで行っていた行為を会社に暴露するぞ。いや、それだけじゃ生ぬるい。お前たちがこの先、生活に困るようにどこか知らない土地に飛ばすのもありかもな」
「ご、ごめんなさいぃぃぃぃ!」
「隼人さま、ゆるしてぇー!」
「紫音さんもすみませんでした~!!」
「隼人さん。いくらなんでもいいすぎでは?」
私をイジメていた女性たちは泣きながら、公孝のように会場から逃げ出した。
ちょっとやりすぎた……? 復讐したいと言ったのは私だけど、さすがに泣くほど罵倒するのはいかがなものか。
「紫音は優しいな。恋人を馬鹿にされたんだ。本当は罵倒だけじゃ許したくない。だが、紫音がやめろというならこのへんでやめておく」
「そ、そうしてくれるとありがたいです」
「紫音」
「どうしました?」
「復讐は成功か?」
「言うまでもなく成功です。隼人さん、本当にありがとうございました」
「そうか。なら、これからもよろしくな」
「これから?」
「俺の妻として隣にいるんだろ? もちろん仕事として専属秘書もやってもらうぞ」
「はいっ! 隼人さんの身の回りのサポートは任せてください」
結婚したら専業主婦でもいいと言われたが、それは申し訳ないと隼人さんに相談したら、専属秘書の仕事を紹介された。これで仕事でもプライベートでも常に隼人さんと一緒だ。これからも隼人さんの側にいれる。
私が心から愛している人。私の傷ごと全てを受け入れてくれる人と私は出逢えた。
今、私は最高に幸福だ。隼人さん、大好きだよ。
これは不幸のどん底に落ちてしまった私が幸せを掴むまでの物語。
完。
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