冬婆(ふゆんば)

ひっひ新二

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冬婆が 俺の心に 冬の枯れ草があるという
それで冬婆がこさえた、馬。
「我こそは神の使い!我が背に乗れ!厳寒の中、一人寒空の下を流浪する。それが神が下したお前の冬だ!」 
馬はこんなこと言うとる。が、  
冬婆、 心配しなさんな 。
乗ったら潰れるから股に挟んで歩いてる。
結構いい運動であまり寒さを感じない。
思えば俺の冬ってこういう奴と
何時もこんなんだ。
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