冬婆(ふゆんば)

ひっひ新二

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冬婆が 私の心の中に 冬の枯れ草があるという
それで冬婆はこさえた、犬。
誰かに側にいて欲しかった 。
犬はしゃべりそう、 しゃべらないで!
何かに側にいて欲しかった。 
犬はしゃべりそう、しゃべらないで!
側にいて欲しいけどしゃべらないで!

私は犬の頭を握り潰した。 言葉が怖い私の側には、頭を切られた猫のキーホルダー、頭を切られた 鹿の ストラップ、それから ー 
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