異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko

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オリジョン、リンを家族に会わせる

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リン母娘を何とか説得し、俺の家に連れて来た。
俺の父母には、一通りの説明はしておいた。

『やっぱり、こんなの反対されると思うの。
息子を騙す悪女だと思われちゃう!』

リン母娘は相当不安そうだ。

『んー、まあ、なるように成るから。
取りあえず、仕事の面接みたいなものだと思ってれば良いよ。』

『でも、だって、ああ、どうしよう!!』

『ほら、着いたよ。
入って下さい。』

『オリジョンくぅん〰️!
やっぱり、無理〰️!!』


『あなたがリンさんね。
良くいらしたわね。
どうぞ、お入り下さいな。』

お母さんに出迎えられてしまい、逃げる事が出来なくなってしまった。

リン母娘は情けない顔で、客間に通されてしまった。

『えっと、父と、母と、兄です。
ああ、祖父と祖母も来たみたいだね。』

何で皆して集まって来るんだ?

『いらっしゃいませ。
お茶をお持ちしましたよ。』

何でお茶を持って来たのが女中じゃなくて、妹のキャサリンなんだ?

『あー、妹のキャサリンですね。
まず、お座り下さい。』

いきなり家族全員に取り囲まれるって、トラウマになりそうだぞ、これ。

そして、皆、ワクワクした顔をしてるのは何故だ?
俺が人を連れてくるのがそんなに珍しい事なのか?
まあ、生まれて初めての事だけどさ。

『このお嬢さんが、オリジョンの婚約者なんですね?』

婆ちゃんに口火を切られてしまった。
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