幼馴染に告られた俺はどうすればいいんだ!!

漆黒の帝王

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二話 遊園地のお化け屋敷

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 俺は、花蓮とデートすることになった。
別に、付き合い始めたとかではない。
理由は、いろいろだ。

そして、デートの約束の日である日曜日がやってくる。

デートの行き先は、ベタな選択だけど、遊園地だ。
俺たちの街から電車で一時間ほどの距離にある、この辺りでは唯一の遊園地。

余裕を持って、三十分前に待ち合わせ場所であるチケット売り場に到着すると、
当然のごとく花蓮はまだ来ていなかった。
さすがに早すぎたかな......と適当に辺りを見回しながら時間を潰していると、
十分ほどして花蓮が姿を現した。

「え、あ、あれ......?」
花蓮は俺の姿を目に留めると、慌てたようにぱたぱたと駆け寄ってきた。
「じ、時間間違えたかな?ご、ごめんなさい......っ」
「ううん、俺が早く来すぎただけだから」
「そっか、なら早速行こう!」

とはいえ約束の二十分前にやってきたのだから、花蓮も相当なものだと思う。
今日の花蓮は、空に浮かぶ雲のように白いワンピース、麦わら帽子という服装だった。
シンプルで飾らない漢字だけど、清潔感があって女の子らしくて、端的に言ってかわいい。

花蓮と並んで園内へと入る。
日曜日だというのに、園内にはそこまで客がいなかった。
見通しにいい視界の中にを、メリーゴーランドが明るい音楽とともに回っている。

「何から回ろうか?今なら乗り放題だ」
「ええと、それじゃああんまり激しくないものからがいいな」
「それは俺も同意見」

話し合った結果、俺らがまず向かったのは、お化け屋敷だ。
これって激しくないの?と俺は思った。

花蓮が何をしたかったのかは分かる。

いきなり出てくる『お化け』に女の子が驚いて、男子に抱きつく。
普段はそんなことが出来るようなタイプでもないのに、『お化け』のせいでそれどころじゃない。
気が届くような近い距離......それに気付くのはお化け屋敷を出てから。
そんな自分の状態に気付いた女の子は、今さらのように真っ赤になって、ぎくしゃくぎくしゃく、と。
おそらく、花蓮はそんな展開を望んでいたのだろうけども。

隣を歩く花蓮は、これでもかというくらいに落ち着き払っていた。

そのあまりのリアクションの少なさに、逆に係の人が気まずさを感じているほどだ。

「終わったね」
「そだね......」

小結論。花蓮にとってお化け屋敷なんてものは、ただちょっとだけ暗いだけの場所だった。
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