【完結】貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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ストーカーさんとの生活

かわいかったから

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 ご飯も食べ終わってごちそうさまをしたら、小型カメラさんがお皿を持って行ったのでその後を追う。

 
「お皿洗うの手伝うよ」

「舞白さんは座ってていいよ、俺がやるから」

「働かない者食うべからず、だよ?」

「舞白さんは働かなくていいよ」

 
 その後もお互い譲らず平行線だったので大人な僕が妥協案を出してあげた。


「じゃ、かわりばんこにしよ」

「え、しなくていi」

「僕がこれから全部!一人で!洗う!」

「かわりばんこにしよ!流石舞白さんだ!」

「分かってくれて嬉しい」

 
 よし!これでご飯を作ってくれたお礼が返せるな。この時の僕はご飯を食べた幸せで気づいていなかったのだ。これからもこの生活が続くこと前提で話を進めていた事を。それに気づいていた小型カメラさんがとろけるような微笑みを浮かべていたことも。


「それで、話って何?舞白さん」

「えっとね?」


 お皿洗いを終えた小型カメラさんが持って来たのはいちごのショートケーキだった。ご飯を食べた後のデザートだって。とっても美味しくて食べるのに夢中になってたから危うく聞くのを忘れるところだった。


「小型カメラさんはどうして僕のストーカーなの?」

「、、、、、、、」

「、、、、、、、」

 
 な、何も返事が返ってこない。もしかして地雷だったか!?聞いちゃいけない話題触れた感じなのかな?!で、でもめっちゃいい笑顔だよ?め、目は死んでる気がするけど
 

「、、、ぁの」

「?・・・・あぁ、舞白さんをストーカーしてる理由でしたっけ?それはですね。舞白さんが、、、」

「、、、僕が?」


 な、なんか凄く緊張する。ケーキも何だか味が分からなくなってきた。美味しいから後で味わって食べようかな?今は味わかんないし。小型カメラさんが突然僕から視線を外したと思ったら


「可愛かったからです」

「、、、、」


 という言葉が出てきた。うん?でも好きだからストーカーしてるんだよね?なら理由としては合ってるのか?そもそもストーカーする理由に合ってるとか合ってないとかないか

 
「あと、普通に俺のものにしたかったから」

「え?」

「最初は一目惚れだったんです。気になって調べていくうちに、、、」


 そう言葉を区切って僕に視線を戻してくる。まるで、逃がさないっていう風に視線が絡んできて僕はその瞳から逸らすことが出来なかった。何だか、目の前のものから逃げちゃ駄目だって目を離しちゃ駄目だって、何となくそう思った、から


「舞白さんのこと大好きになってた♡」

「、、、、ストーカーの理由は純粋な好意、からって、こと?」

「そうだよ舞白さん、他に何かある?」

「、、、いや?」

「ん?」


 き、気まずい~、もしかしたら、復讐とか?知らない間に人から恨みを買ってるっていう可能性に気づいて、今更ご飯とかに毒入ってたりしないかなとか考えてたなんて、言えないよね?ね?


「?」

「も、もしかしたら復讐とか、かなって?」


 純粋な気持ちに邪な気持ちがあるって疑った事に対する罪悪感から言ってしまった。怒るかな?怒るよね、怒られるの嫌だな


「あ~なるほどね?舞白さん、自分が可愛いって自覚もしかして、無い?」

「あるよ?」

「、、、あるんだぁ」

「違う!可愛くない!僕は可愛くないよ」


 なんで自覚あるって言っちゃったんだろ?何だか、僕が可愛いのは当たり前でしょ?って思っちゃった。なんなの急にっ僕の馬鹿!てか、怒られなかった。あんまり気にしてない?


「せ、性格とか、面倒臭いし」

「性格も可愛いよ」

「、、、、、」


 知らない人から僕の事可愛いねって言われたことないのに何だか、言われ慣れてるような?不思議な感覚だ。小型カメラさんが言ったら何だか懐かしい感じがするな~どうして?


「あ、ストーカーして、僕を無理やり攫ってここに連れてきたけど」

「うん」


 ここからが大事だ。理由は分かった。好意だって!なんか、恥ずかしいな!僕の事好きってどこが?どこらへんが?気になる!けど、目的。どうしたいか聞かなきゃ


「僕をどうしたいの?」

「俺のお嫁さんにしたい」

「、、、、、無理です」

「間があったので、可能性があるとみました!舞白さん!」

「無いです!」


 びっくりして、返事が遅れただけだよ?なんか、前にも似たようなことがあったな。デジャブ。落ち着くためにケーキと一緒に出てきてた紅茶を一口。ふぅ、落ち着く。美味しいなぁ


「まず、小型カメラさんのこと何も知らないし先に付き合うのがセオリーでしょ?」

「知らない誰かが決めたルールに俺は従いません」

「じゃぁ、僕が今決めた」

「従います」


 これは好意を利用しているのでは?大丈夫なのだろうか。いや!駄目だろ僕!でも小型カメラさんとても嬉しそうに微笑んでるけどな~いや、会った時から笑ってるな。ずっと


「知らないならこれから知っていけばいいですよ!俺の事」

「う~ん」

「てことで舞白さんの意見を反映して俺の恋人になって下さい」


 ち、違う!僕はそういうことを言いたいんじゃないよ!


「そうじゃない!」

「舞白さんは何を懸念してるんですか?俺との結婚生活ですか?」

「結婚はしない!だ、だからね?」

「はい」


 何て言えばいいのか必死に頭を働かせて考える。ものの考えがまとまらない。


「ゆっくりでいいですよ、舞白さん。いつまでも待ちます」


 そう言って僕の頭を撫でてくれる。緊張も解れてきてだんだんその手に身を任せる。この手好きだな~撫でるの上手だ。気持ちいいし眠たくなってくる。


「だって小型カメラさんはαでしょ?こんな良い部屋、借りてるし」

「はい、俺はαです舞白さん」

「将来も期待されてる訳だ、僕と違って、、、、、子どもも望まれてるんだろうな」

「、、、、、、」
 
 
 最後は独り言のように呟き、前もこんなことあった気がするな、その時はどう返したっけ?っと必死に思い出して、あの時と同じように返した。僕は困ったように笑い頭にある小型カメラさんの手を掴んで頭から離し、その手を両手で握り締める。

 
「僕はβだよ?」

「、、、、、、?」

「子供、産めないね?」



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