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「そうだ!試験を受けよう」的な流れに身を任せることにしました
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俺がこの世界に来てから1週間がたった。1週間と言っても自分では2ヶ月ぐらいに感じられるんだけどさ…うん。ものすごく疲れました。天国のお父さん……一体どうしたら……。ってそうだ、父さんは死んでなかった。まぁなんで疲れたかっていうとさ?アイラの言うことを嘘だとは思ってなかったけど…予想以上に有名だったらしい。はぁ…一体父さんはどれだけ言いふらしたんだろう?父さんに会ったらこれも聞かなきゃいけないね。まぁとにかく…この街の人達に散々声をかけられたんだよ。今後はしっかり変装でもしてから街に出ようかなって思うぐらいに。しかも会う度に物をくれるんだよね…野菜とか色々と。で、それを家に持って帰るでしょ?まぁお察しかもしれないけど家にものが溢れるわ溢れるわもう消費量と供給量が全然違うんだよね。で、1回止めてもらおうと話に行ったら行ったでまぁ大変で大変で…うん。もう俺は考えないことにしたよ…そう!考えたら負けなんだ!ってなことがあった訳なんだよ。あ、でもね!串焼きはホントに旨いんだよね!もうあの塩加減最高なんだよ!っとごめん、取り乱したね。まぁあの串焼きの店はもう毎日通ってるんだよね。まぁ前の世界よりも全然楽しいのは確かだけどね。
「…さてと、今日行こうかな。あの店!」
「悠斗君?何処かに行くの?」
「うん。少し商店街にね」
「なら私も行きます。そろそろ食材が無くなりそうなので」
「そうなんだ。じゃあ一緒に行こうか!」
それにしてもアイラって前の世界だったら可愛いって言われそうだな。そんな事を考えてたら
「悠斗君!お待たせ」
「ん?あぁ、じゃあ行こう」
なんか慣れないなぁ…なんせ俺女子と1回も話したことないからね。どんなこと話せばいいんだろう。それにこの状況……何考えてんだろ俺……そんな訳ないのに。
「…くん?悠斗君?」
「ふぇ?な、何?」
「大丈夫ですか?もう着きましたよ?」
「あ、あぁごめん。少しぼーっとしてた」
「悠斗君は何を買いに来たんですか?」
「あぁ、俺は串焼きを買いに来たんだよ」
「串焼き…ですか?」
「うん、あそこの串焼きだよ」
「あぁ!ゲンゾウさんのお店ですね!」
「ん?知り合いなの?」
「はい!昌幸様がお好きでしたので毎日買いに来ていたのです!悠斗君も好きなんだね!」
「いやぁ、ちょうどいい塩加減がさ、堪らないんだよねぇ」
「昌幸様と同じこと言ってるよ?悠斗君」
「そうなの!?」
「うん。悠斗君達はやっぱり親子なんだね。けど二人ともそこまで言うなら私も食べてみようかな」
「じゃあそうしよっか。おっちゃんいつもの3本頂戴!」
「お?悠斗じゃねぇか!お前も飽きねぇな!はいよ!牛串三本!お代は……今日はまけといてやる」
「え?いつも通り払うよ?」
「今日はデートかなんかだろ?だからまけといてやるよ」
「な!?そ、そんな訳ないでしょ!」
「ほーう?まぁいいぜ」
「まぁ好意に甘んじることにするよ…」
何故だかは知らないがゲンゾウというおっちゃんに変な勘違いをされた。全く…俺はそんなデートなんてしないっての…けど…今の状況どう見ても……何も考えないでおこう。うん、それがいいだろう。
「はい。これが俺が好きなやつなんだ」
「美味しそうです!」
「うん。すごい美味しいよ。まぁ食べてみてよ」
そう俺が言うと彼女は食べ始めた。そのすぐ後アイラは満面の笑みを浮かべて一言
「美味しい!」
とだけ言った。
「良かった……(あれ…なんで良かったなんだろう)」
うん。こんな時は食って忘れよう。
「うん。旨い」
そうして(俺の中で)色々あった外出は終わった。俺達が家に帰ってきた時アイラに聞きたいことがあったから少し聞いてみたんだ。そしたら…
遡ること数分前
「ねぇアイラ。ここって商業街なんでしょ?それなのになんで城があるのかって思ってさ」
「あれお城じゃないのよ。あれ実は学校なの!」
「学校?」
「うん!あ、学校で思い出した!悠斗君学校通うよね!」
「え?通わなきゃ駄目?」
「駄目だね。昌幸様に行かせるようにって言われてるの」
「……そうなんだ…はぁ……」
「確か試験そ1ヶ月後だったかな?」
「……は?1ヶ月後?嘘でしょ?」
「嘘を言うわけないじゃないですか」
「……マジか……まぁやるしかないし…試験って何があるの?」
「魔術基礎と実技です」
「ま、魔術基礎?さすが異世界…ものが違うな」
「これがその本です!これを覚えれば魔術基礎は出来ますよ!」
「あのさぁ……辞書じゃん!多過ぎない!?」
「悠斗君なら大丈夫です!必ず素質はありますから!」
「まぁいいや…で、実技は何やるの?」
「剣術と魔法ですね」
「だからさぁ……魔法とか知らないんだけど」
そう文句を垂れつつも俺はもはや辞書を開いてやり始めた。
まぁそのせいで1日中部屋にこもって勉強し続けた。右には教科書左には牛串を置いておいた。そのせいか疲れは感じなかった。
そんな生活を1ヶ月送ってついに試験の日になった。
「はぁ…疲れた。んー…近くで見ると更に大きく見えるな」
まぁそんなこんなで何故か試験を受けることになったけどまぁ精々付け焼き刃の知識でどうにかしようかな。きっとここに受かれば父さんのことが何か分かるはずだから。
「…さてと、今日行こうかな。あの店!」
「悠斗君?何処かに行くの?」
「うん。少し商店街にね」
「なら私も行きます。そろそろ食材が無くなりそうなので」
「そうなんだ。じゃあ一緒に行こうか!」
それにしてもアイラって前の世界だったら可愛いって言われそうだな。そんな事を考えてたら
「悠斗君!お待たせ」
「ん?あぁ、じゃあ行こう」
なんか慣れないなぁ…なんせ俺女子と1回も話したことないからね。どんなこと話せばいいんだろう。それにこの状況……何考えてんだろ俺……そんな訳ないのに。
「…くん?悠斗君?」
「ふぇ?な、何?」
「大丈夫ですか?もう着きましたよ?」
「あ、あぁごめん。少しぼーっとしてた」
「悠斗君は何を買いに来たんですか?」
「あぁ、俺は串焼きを買いに来たんだよ」
「串焼き…ですか?」
「うん、あそこの串焼きだよ」
「あぁ!ゲンゾウさんのお店ですね!」
「ん?知り合いなの?」
「はい!昌幸様がお好きでしたので毎日買いに来ていたのです!悠斗君も好きなんだね!」
「いやぁ、ちょうどいい塩加減がさ、堪らないんだよねぇ」
「昌幸様と同じこと言ってるよ?悠斗君」
「そうなの!?」
「うん。悠斗君達はやっぱり親子なんだね。けど二人ともそこまで言うなら私も食べてみようかな」
「じゃあそうしよっか。おっちゃんいつもの3本頂戴!」
「お?悠斗じゃねぇか!お前も飽きねぇな!はいよ!牛串三本!お代は……今日はまけといてやる」
「え?いつも通り払うよ?」
「今日はデートかなんかだろ?だからまけといてやるよ」
「な!?そ、そんな訳ないでしょ!」
「ほーう?まぁいいぜ」
「まぁ好意に甘んじることにするよ…」
何故だかは知らないがゲンゾウというおっちゃんに変な勘違いをされた。全く…俺はそんなデートなんてしないっての…けど…今の状況どう見ても……何も考えないでおこう。うん、それがいいだろう。
「はい。これが俺が好きなやつなんだ」
「美味しそうです!」
「うん。すごい美味しいよ。まぁ食べてみてよ」
そう俺が言うと彼女は食べ始めた。そのすぐ後アイラは満面の笑みを浮かべて一言
「美味しい!」
とだけ言った。
「良かった……(あれ…なんで良かったなんだろう)」
うん。こんな時は食って忘れよう。
「うん。旨い」
そうして(俺の中で)色々あった外出は終わった。俺達が家に帰ってきた時アイラに聞きたいことがあったから少し聞いてみたんだ。そしたら…
遡ること数分前
「ねぇアイラ。ここって商業街なんでしょ?それなのになんで城があるのかって思ってさ」
「あれお城じゃないのよ。あれ実は学校なの!」
「学校?」
「うん!あ、学校で思い出した!悠斗君学校通うよね!」
「え?通わなきゃ駄目?」
「駄目だね。昌幸様に行かせるようにって言われてるの」
「……そうなんだ…はぁ……」
「確か試験そ1ヶ月後だったかな?」
「……は?1ヶ月後?嘘でしょ?」
「嘘を言うわけないじゃないですか」
「……マジか……まぁやるしかないし…試験って何があるの?」
「魔術基礎と実技です」
「ま、魔術基礎?さすが異世界…ものが違うな」
「これがその本です!これを覚えれば魔術基礎は出来ますよ!」
「あのさぁ……辞書じゃん!多過ぎない!?」
「悠斗君なら大丈夫です!必ず素質はありますから!」
「まぁいいや…で、実技は何やるの?」
「剣術と魔法ですね」
「だからさぁ……魔法とか知らないんだけど」
そう文句を垂れつつも俺はもはや辞書を開いてやり始めた。
まぁそのせいで1日中部屋にこもって勉強し続けた。右には教科書左には牛串を置いておいた。そのせいか疲れは感じなかった。
そんな生活を1ヶ月送ってついに試験の日になった。
「はぁ…疲れた。んー…近くで見ると更に大きく見えるな」
まぁそんなこんなで何故か試験を受けることになったけどまぁ精々付け焼き刃の知識でどうにかしようかな。きっとここに受かれば父さんのことが何か分かるはずだから。
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