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思い出
初めまして
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小三の春。嫌々学校の友達に別れを告げて、引っ越してきた。まあ、無口な方だったので、悲しんでくれる人は少なかった。そんな八年間住み続けた田舎町からは一変して東京の、都心から少し離れた団地に引っ越してきた。
ご近所挨拶に行くのが嫌で、親に引っ張られながらも結局、右隣の部屋しか行かなかった。インターホンを親が押すと、ドタバタと足音が聞こえた。その後鍵をいじる音が聞こえ、自分より明らかに年上の人が出てきた。一目惚れだった。猫のような綺麗な瞳に、日本人の特権である黒髪ストレートの長い髪。長くても顔を暗く感じさせない明るい笑顔。…服のセンスは、悪かったけど。
そんな美人は親と軽く挨拶をした後俺を見て。
「ちっちゃいなあー」
といった。心外だった。気にしていたのに。もうこの場にいたくなくて、自分の部屋に飛び移るように帰った。
その後聞いたのだが、彼女は小さくて可愛い、と言いたかったらしくて全く悪気はなかったんだそう。正直、可愛いと言われて嬉しい気はしなかった。
彼女は元々、秋田に住んでいたらしい。頭がいいらしく、学校に通うためにこの団地に一人暮らしすることにしたそうだ。
それからよく部屋に遊びに来る彼女と良く遊んだ。宿題とかは大変じゃないのか、と聞くと。
「天才だからダイジョーブ」
と言ってそれ以上何を聞いても似たような返事しかこなかった。天災はほんとなのか、手伝ってもらった宿題は授業よりもわかりやすくて小学校生活宿題に困ることはなかった。
ご近所挨拶に行くのが嫌で、親に引っ張られながらも結局、右隣の部屋しか行かなかった。インターホンを親が押すと、ドタバタと足音が聞こえた。その後鍵をいじる音が聞こえ、自分より明らかに年上の人が出てきた。一目惚れだった。猫のような綺麗な瞳に、日本人の特権である黒髪ストレートの長い髪。長くても顔を暗く感じさせない明るい笑顔。…服のセンスは、悪かったけど。
そんな美人は親と軽く挨拶をした後俺を見て。
「ちっちゃいなあー」
といった。心外だった。気にしていたのに。もうこの場にいたくなくて、自分の部屋に飛び移るように帰った。
その後聞いたのだが、彼女は小さくて可愛い、と言いたかったらしくて全く悪気はなかったんだそう。正直、可愛いと言われて嬉しい気はしなかった。
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それからよく部屋に遊びに来る彼女と良く遊んだ。宿題とかは大変じゃないのか、と聞くと。
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