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【二十三】【番外編♥】日本最強(凶?)の「淫祠邪教」真言立川流の驚異の真実♥
しおりを挟む・・・ええ、なんかいい具合に感動(?)のオチがつきましたが、これだけは書きたかった・・・というか、じつはコレを描きたかったのでこのエッセイを始めた、なんていう部分もありまして(笑)
本編中では「密教」には、
① ヒンドゥー教の呪文や呪術的儀式などを単発的かつ雑多に取り入れた「初期密教」
② 経典や教義を整備し、緻密に系統立てられて大成した「中期密教」
③ 性的ヨーガなどを取り入れ、より過激な「左道」方向に進んだ「後期密教(タントラ密教)」
・・・大きく三つがあり、このうち最もバランスが良く、性的(要はセッ〇ス)な部分が抑えられた「中期密教」が弘法大師・空海によって日本に伝えられ「真言宗」となり、日本の仏教全体に大きな影響を及ぼしたことは既にご紹介しました。
みんな大好き真言(おまじない・呪文)♥
カッコいい多数の菩薩&ヒンドゥー教から取り入れた個性的でファッショナブルな明王や天部の神様達♥
これらの要素は、本来は「密教」特有のものですが、現在の宗派を見回すと本家「真言宗(密教)・天台宗(顕・密)」以外のほとんどの宗派にも密教的なものは深く・・・かなり深く入り込んでいます。
日本で一番ポピュラーなお経「般若心経」が実は「真言(呪文)こそが最高!究極!智慧の完成っ!」
・・・ぎゃ~てぃ♥ぎゃ~てぃ♥は~ら~ぎゃ~てぃ~(以下略(笑))
という真言(おまじない)礼賛の内容だっていうのも、ご紹介した通りです。
日本の仏教は伝統的にインドから中国に伝わって「儒教」などに代表される中国的価値観、いわば「フィルター」を通したものが伝わっていますから、本編でご紹介しました、
「男女のセッ〇スの快感は菩薩の境地っ♥」
・・・などという、中期密教にも一部入り込んでいたセッ〇ス賛美の「左道」的な部分は極力抑えられ、表向きは極めて健全な教えとなっています。
(「左道」とは仏教の邪道、特に性的関係を礼賛した宗派のことです)
理趣経の「十七条清浄句」も、セッ〇スについてかなり過激な事を書いてはおりますが、それは僧侶たちが「実践」することを前提としたものではなく、あくまで「例え」「比喩」としてセッ〇スを用いたものだ・・・そういう解釈がとられたのです。
・・・まあ、けっこう・・・というか、かなり無理があるようですが、仏教の「教え」としては、タントラ密教のように「セッ〇ス最高っ♥」とか「性的ヨーガっ♥」なんてのよりも「健全」なのは間違いありません。
健全な宗教であれば、多くの人に受け入れられるから、当然その方がいいのです!
あの偉大な弘法大師・空海さんの選択は間違っていませんでした!
・・・しか~しっ!(ここからが本題ですよぉ♥)
清浄で健全なはずの日本に伝わった「中期密教」から、実はとんでもない究極の「左道」!淫祠邪教、キング・オブ・ダークサイド宗教!・・・と言われる一派が出現したのです!!!
それが「真言立川流」と言われる宗派なのです!
立川流は落語ですが、こちらは立川流ですっ!
この「真言立川流」という宗派・・・というか一派は、実は謎に包まれた存在でして、後に徹底的に弾圧されてこの宗派の経典や仏像、曼荼羅なども殆んど完膚なきまでに焼却されてしまいましたので、資料がありません(笑)
それゆえに、昔からロマン(???)溢れる淫祠邪教として、数々の小説などにもモデルとして登場しているといいます。
(私は未読ですが、京極夏彦氏の小説「狂骨の夢」等は有名らしいです)
この真言立川流、名前のとおり「真言密教」の流れを汲む宗派で「定説」としては平安時代末期に真言僧の「仁寛」と名称不詳(見蓮とも)の「立川の陰陽師」の二人が「創始者」とされていますが、おそらくはそれ以前に日本の真言密教の中に、その流れは生まれていたものと見ていいでしょう!
決して伊豆に流罪になった「仁寛」が、自殺の前にヤケっぱちになって、たった数か月でデッチ上げた内容ではないのです・・・。
「正統」の真言宗の中に既に邪教が芽生えていたというのも「暴論」に思えますが、これは多分事実です。
密教は「真の教え」は師から弟子へ口伝で伝えられるのですが、漏れ聞く「灌頂」の性的儀式等を勘案してもやっぱりそれが事実としか言いようがありません。
日本に伝わった密教にも、ちゃんと(?)「ウラの部分」はあるのです!(まあ、人間ですから当たり前なんですけどね)
この「仁寛」というお坊さん、宮中(朝廷)にも出入りする位の高い阿闍梨(密教のエラい人)で、流派は当時最大勢力を誇っていた「醍醐三宝院流」!そして彼自身も流派のトップである「勝覚」という僧侶の弟というサラブレッド!
輔仁親王の護持僧(高貴な人を法力でお護りする役目)にまでなったのですが、お定まりの朝廷内の陰謀とかゴタゴタに巻き込まれて伊豆に「島流し」になります。
彼はそこで失意のうちに自殺してしまうのですが、その死の前に氏名不詳の「立川の陰陽師」と言われる民間の術者と出会い、自分の教えをまとめさせたといいます。
立川の陰陽師は「見蓮」と書かれた本もありますが、はっきり言って名前はあまり意味がないでしょう、多分、在野で祈祷や「まじない」などを生業にしていた民間人でしょうから。
ただし、邪教を邪教なりに整理し、体系立てて広めたからには相当な知識と能力がある人物には違いありません。
そして、仁寛が自殺した後に、「立川の陰陽師」が、各地でその教えを広め、爆発的に流行したのだといいます。
「真言立川流」の名は、この「立川の陰陽師」(立川は地名)からきていると思われます。
「流派」と言っても、お寺とか本山とか、トップの組織があるわけではなく、いわば「秘密結社」のように深く民間に浸透していったものらしいです。
・・・というか、その教えからして大っぴらに布教できるものではないので当然ですね(笑)
そして、その肝心の教えはズバリ!
「セッ〇スで即身成仏っ♥」
「男女のセッ〇スこそ最高の菩薩の境地だからっ!」
「秘密のセッ〇スの秘儀で、怖~い鬼女神・荼枳尼天を呼び出してこの世の全ての願いを叶えちゃうぞ~っ♥」
「その為には墓場から選りすぐって盗んできた人間の頭蓋骨(髑髏)をセッ〇ス儀式で復活(?)させて、髑髏本尊を作っちゃうぞぉ♥」
「髑髏本尊完成には、男女がセッ〇スして、二人の二液(〇液と〇液ですねぇ(汗))が交じり合ったエッチな液体を髑髏に120回塗り込めないといけないのだっ!」
「曼荼羅は男女がセッ〇スしている図で~すっ♥」
立川流敷曼荼羅写
(「立川流大等陰陽根本」足利中期古写極彩色絵入り、陰陽根本下巻)
・・・いやはや、とんでもない素敵な邪教ですっ♥
でも、後半の「髑髏本尊」のくだりは別として「セッ〇スで即身成仏」とか「セッ〇スが菩薩の境地」って・・・このエッセイをここまで読んでくださった方ならばご記憶にあるはず・・・ですよね?
・・・そう日本に伝わった中期密教「真言宗」でも重要な経典される「理趣経」の「十七条清浄句」そのまんまなのです!
♥妙適淸淨句是菩薩位
男女のセッ〇スのウットリしちゃう快楽は、清浄な菩薩の境地だからっ!
♥慾箭淸淨句是菩薩位
性欲が矢のように素早く激しく衝動的なのも、清浄なる菩薩の境地だからっ!
♥觸淸淨句是菩薩位
男女の肌の触れ合いも清浄なる菩薩の境地だからっ!
♥愛縛淸淨句是菩薩位
異性とラブラブに抱き合っちゃうのも、清浄なる菩薩の境地だからっ!
・・・などなど、大胆に男女の性愛を肯定しちゃった、中期密教の「問題作」!あの「理趣経」です。
「真言立川流」は、この「理趣経」等、本来「性的」な部分を極力排除したはずの日本密教の「最も危険な経典」を大胆に・・・つうかそのまんま(笑)・・・どストレートに解釈したスゲェ宗派なのです!
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