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一章
『ワンダリング・ワンダラーズ!』(1)
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よう。いらっしゃい。
遠慮なく上がってくれ。
今日は、暑いな。
今日みたいな日は、盛夏っていうのかな。
もう8月も終わりだもんなぁ。
なにか、飲み物でも出そうか。
一人暮らしの手前、粗茶しか出ないけど。
えっ、そんなことより。
そもそも、ここに呼ばれた理由が聞きたい?
これからなにをはじめるつもりなんだ、って?
……わるいわるい、まずはそこからだよな。
じゃあ、前置きはなしで、さっそく始めようか。
『ワンダリング・ワンダラーズ!』という、とあるゲームの話を。
*────
『Wandering Wonderer』。
今から30年ほど前、ヘッドマウントディスプレイ・デバイスを用いたVRゲームが一大ムーブメントを巻き起こし、その中でもとりわけオープンワールドと呼ばれるシームレスに続く仮想世界を舞台としたゲームが、泡沫のように現れては消えるのを繰り返していた時代があった。
『Wandering Wonderer』は、そんな時代に、イギリスのとあるインディーズが制作した一人用コンピュータゲームの名前だ。
公式で日本語には対応しておらず、有志による日本語化パッチなども制作されなかったようだ。
つまり、純然たる洋ゲーだ。
カレド大陸と呼ばれる、中世ヨーロッパの暗黒時代めいた架空の世界を放浪できるこのゲームのジャンルは、異世界放浪シミュレーション。
ヘッドマウントディスプレイを用いた視覚と聴覚限定のダイブシステムを用いて、あたかも自分がその世界に迷い込んだかのような体験ができるというのがウリであったらしい。
当時はヘッドマウントディスプレイの性能も競い合うように向上していたそうで、その中でも比較的優れたデバイスに対応して制作されたこのゲームは、その売り文句に偽りなく、まるでそこに一つの世界が広がっているかのような感覚を得られる仕上がりであったという。
『このゲームは剣と魔法のファンタジーではない。
君はこの世界に存在する人々と同じ目線に立つ、ひとりの旅人に過ぎない。
君がこのゲームに刺激的なアクションやワンダフルな体験を期待するなら、
君はきっと小さくない失望を味わうことになるだろう。
だがここにある色褪せた世界を、私はたまらなく魅力的だと思う。
ここには、私たちの世界とは異なる歴史を歩んだ、もう一つの世界があるのだ。』
20年ほど前に書かれたこんな一文が、とある海外の評価サイトに残っていた。
地味で面白みこそ少ないが、基本一人用とはいえマルチも可能で、刺さる人には刺さるゲームだったようだ。
……先ほどから「らしい」とか「ようだ」といった言い方をして悪いな。
どこまでも伝聞調なのは、俺がこのゲームをプレイしたことがないからだ。
そもそも俺が生まれる前のゲームだしな。
だけど俺にとって、ほかならぬこのゲームこそが原点なのではないかと感じることがある。
なぜなら――。
*────
『ワンダリング・ワンダラーズ!/Wandering Wonderers』
どこでどうつながったのかはよく分からないが、今から8年前。
『Wandering Wonderer』の続編が、その開発元であるインディーズとはまったく別の、とある国内の新進気鋭のVRゲーム制作企業により制作された。
ここまで名前を被せているからには、きっと初代『Wandering Wonderer』の制作者ともつながりがあるのだろうそのゲームは、既にフルダイブと呼ばれる全感覚同調型のVRゲームが玉石混淆となって現れはじめていた当時において、やや時代に遅れていると言わざるを得ない、視覚と聴覚限定で完全同調を行うVRゲームだった。
フルダイブのVRゲームは制作開発費はもちろん、カスタマー……要は買う側、俺たちゲーマー側だな。そちらの導入費も跳ね上がる。
その辺の問題もあったのかもしれないが、俺には推し量る術もない。
さて、そんな『ワンダリング・ワンダラーズ!』。
その原作に当たる『Wandering Wonderer』の知名度は決して高いわけではなかった。
どちらかと言えば作者の趣味寄りの、決して大衆受けはしないであろう硬派なゲームであった。
ではその続編となる『ワンダリング・ワンダラーズ!』は、いかなるゲームであったのか。
*────
結論から言おう。
なにがどう転んだのかはわからないが。
『Wandering Wonderer』の続編、『ワンダリング・ワンダラーズ!』は。
中世暗黒時代を模した架空の異世界を放浪する硬派な一人用シミュレーションから。
近未来未開惑星観光開拓MMOシミュレーションゲームと化していた。
……いやホント、いったいなにがあったんだろうな?
*────
『ワンダリング・ワンダラーズ!』の概要はこうである。
時は近未来。
母星アースからの宇宙航行中、プレイヤーたちを載せていた移民船が故障し、直近の生存可能な未開惑星カレドに不時着を試みる。
移民船は大気圏でいろいろあって再利用不可能となり、それぞれが個人用脱出ポットで不時着することになったプレイヤーたちは、未開の惑星カレドで、文字通りの生き残り生活を始めることになる。
不時着直前に発信したSOS信号を拾って、いつかは母星からの救助が来るはずだ。
同じく不時着した同乗者たちと協力し、それまでこの惑星上で生き延びよう。
*────
……なるほど。
惑星の名前が「カレド」なあたりに、初代『Wandering Wonderer』の舞台であるカレド大陸へのリスペクトが感じられる。
一つの世界を放浪しようというコンセプトも維持している。
剣と魔法で無双することのない、リアル準拠なノリも欠かせない。
――ヨシ!
冒険の舞台が変わっただけで、やってることは同じだな!
まあ、このゲームが『Wandering Wonderer』の正統な続編と呼んで差し支えないのかとか。
というかぶっちゃけこれ完全に別ゲーだよねとか。
明らかにまとめるつもりがない詰めこまれたジャンル名とか。
似たような設定のゲームを他にやったことあるとか。
いろいろ言いたいこともあるだろう。発売当初から実際に言われていたしな。
だが、肝心なことはそこじゃあない。そんなことはどうだっていいんだ。
俺が伝えたいのはただ一つ。
このゲームが。
星一つを丸ごと物理演算した仮想世界のなかで。
多種多様に生成されたスペクタクルな地形環境だらけの未開惑星を自由に開拓し。
その星で採取した資源を活用しながらプレイヤーたちで技術を研磨し。
時に先住生物たちと生存をかけて争い、時に先住生物たちと共存共栄の道を探り。
惑星一つという広大無辺な世界の中で無際限に生存圏を広げながら。
魅惑の色彩に溢れた異世界生活を楽しめるということであり――
大学時代の俺が、骨の髄までのめり込んだ、
この『ワンダリング・ワンダラーズ!』。
通称『犬』が、
まごうことなき神ゲーだってことさ!
*────
余談だけど、この『犬』って通称、海外では通じない。
海外だと犬の鳴き声はbow wowらしいし、当然だ。
海外の掲示板を覗くと、だいたい『WWs』とか、
初代『Wandering Wonderer』を1作目と数えて『WW II』と呼ばれていた。
……既にカオスなジャンル名に、ウォー・ストラテジーまで加える気か?
*────
さて、このゲーム『ワンダリング・ワンダラーズ!』について、以降は呼びなれた名前である『犬』と呼ばせてもらおう。
この『犬』では、プレイヤーは惑星カレドの広大無辺なフィールドを一から開拓していくことになる。
このゲームの驚くべきところは、惑星一つ分が、最初からまるまる常時活動状態にされていたことだろう。
プレイヤーの前には正しく、一つの惑星がまるまる放り投げられていたのだ。
そしてその星の上には、驚くべき神秘が無数に散りばめられていた。
蒼い湖水を湛える水没した樹林帯。
異形の肉食動物が眼を光らせる荒涼とした荒野。
四方を峡谷に囲まれ、独自の生態系を築いていた山岳地帯。
活動期になると液状化した金属の雨が降り注ぐ火山帯。
どこまでの深さがあるのか1年以上も判明しなかった湖。
その湖底にある、巨大ななにものかの「瞳」……。
そうした未開の世界を、魔法もない、異能力もない、近未来技術はちょっとだけある、概ね現実準拠なアバターとなって開拓する。
そうした使命を与えられたプレイヤーたちは、ゲーム内で可能なあの手この手で開拓を進めようと躍起になった。
フルダイビングシステムと呼ばれる全感覚同調型のVRゲームが既に主流になりつつあった当時において、汎用のヘッドマウントディスプレイ・デバイスを用いる『犬』は、やや時代に置いて行かれつつある視覚聴覚限定同調型のVRゲームでありながら、あたかも自分がその世界に迷い込んだかのような体験を味わうことができる、非常に高い評価を得た神ゲーだったんだ。
*────
……『犬』について語り始めると止まらないな。
悪いけど、俺が青春をぶっこんだ神ゲーについて、もう少しだけ語らせてくれ。
誰でも、自分が愛したゲームって語りたくなるだろ?
え、そもそもなんでそんな話を聞かなくちゃいけないんだ、と。
すまない、それもすぐにわかる。
この説明は、これからの俺たちにとって、必要なことなんだ。
あんたの好きな飲み物でも飲みながら、気楽に聞いてくれ。
俺のおすすめは「あなたの脳に瞳を授ける」のキャッチコピーでお馴染み。
オールトクラウド社のカフェイン飲料『ディープブルー』だ。
用法用量を守って、正しく服用しよう。
遠慮なく上がってくれ。
今日は、暑いな。
今日みたいな日は、盛夏っていうのかな。
もう8月も終わりだもんなぁ。
なにか、飲み物でも出そうか。
一人暮らしの手前、粗茶しか出ないけど。
えっ、そんなことより。
そもそも、ここに呼ばれた理由が聞きたい?
これからなにをはじめるつもりなんだ、って?
……わるいわるい、まずはそこからだよな。
じゃあ、前置きはなしで、さっそく始めようか。
『ワンダリング・ワンダラーズ!』という、とあるゲームの話を。
*────
『Wandering Wonderer』。
今から30年ほど前、ヘッドマウントディスプレイ・デバイスを用いたVRゲームが一大ムーブメントを巻き起こし、その中でもとりわけオープンワールドと呼ばれるシームレスに続く仮想世界を舞台としたゲームが、泡沫のように現れては消えるのを繰り返していた時代があった。
『Wandering Wonderer』は、そんな時代に、イギリスのとあるインディーズが制作した一人用コンピュータゲームの名前だ。
公式で日本語には対応しておらず、有志による日本語化パッチなども制作されなかったようだ。
つまり、純然たる洋ゲーだ。
カレド大陸と呼ばれる、中世ヨーロッパの暗黒時代めいた架空の世界を放浪できるこのゲームのジャンルは、異世界放浪シミュレーション。
ヘッドマウントディスプレイを用いた視覚と聴覚限定のダイブシステムを用いて、あたかも自分がその世界に迷い込んだかのような体験ができるというのがウリであったらしい。
当時はヘッドマウントディスプレイの性能も競い合うように向上していたそうで、その中でも比較的優れたデバイスに対応して制作されたこのゲームは、その売り文句に偽りなく、まるでそこに一つの世界が広がっているかのような感覚を得られる仕上がりであったという。
『このゲームは剣と魔法のファンタジーではない。
君はこの世界に存在する人々と同じ目線に立つ、ひとりの旅人に過ぎない。
君がこのゲームに刺激的なアクションやワンダフルな体験を期待するなら、
君はきっと小さくない失望を味わうことになるだろう。
だがここにある色褪せた世界を、私はたまらなく魅力的だと思う。
ここには、私たちの世界とは異なる歴史を歩んだ、もう一つの世界があるのだ。』
20年ほど前に書かれたこんな一文が、とある海外の評価サイトに残っていた。
地味で面白みこそ少ないが、基本一人用とはいえマルチも可能で、刺さる人には刺さるゲームだったようだ。
……先ほどから「らしい」とか「ようだ」といった言い方をして悪いな。
どこまでも伝聞調なのは、俺がこのゲームをプレイしたことがないからだ。
そもそも俺が生まれる前のゲームだしな。
だけど俺にとって、ほかならぬこのゲームこそが原点なのではないかと感じることがある。
なぜなら――。
*────
『ワンダリング・ワンダラーズ!/Wandering Wonderers』
どこでどうつながったのかはよく分からないが、今から8年前。
『Wandering Wonderer』の続編が、その開発元であるインディーズとはまったく別の、とある国内の新進気鋭のVRゲーム制作企業により制作された。
ここまで名前を被せているからには、きっと初代『Wandering Wonderer』の制作者ともつながりがあるのだろうそのゲームは、既にフルダイブと呼ばれる全感覚同調型のVRゲームが玉石混淆となって現れはじめていた当時において、やや時代に遅れていると言わざるを得ない、視覚と聴覚限定で完全同調を行うVRゲームだった。
フルダイブのVRゲームは制作開発費はもちろん、カスタマー……要は買う側、俺たちゲーマー側だな。そちらの導入費も跳ね上がる。
その辺の問題もあったのかもしれないが、俺には推し量る術もない。
さて、そんな『ワンダリング・ワンダラーズ!』。
その原作に当たる『Wandering Wonderer』の知名度は決して高いわけではなかった。
どちらかと言えば作者の趣味寄りの、決して大衆受けはしないであろう硬派なゲームであった。
ではその続編となる『ワンダリング・ワンダラーズ!』は、いかなるゲームであったのか。
*────
結論から言おう。
なにがどう転んだのかはわからないが。
『Wandering Wonderer』の続編、『ワンダリング・ワンダラーズ!』は。
中世暗黒時代を模した架空の異世界を放浪する硬派な一人用シミュレーションから。
近未来未開惑星観光開拓MMOシミュレーションゲームと化していた。
……いやホント、いったいなにがあったんだろうな?
*────
『ワンダリング・ワンダラーズ!』の概要はこうである。
時は近未来。
母星アースからの宇宙航行中、プレイヤーたちを載せていた移民船が故障し、直近の生存可能な未開惑星カレドに不時着を試みる。
移民船は大気圏でいろいろあって再利用不可能となり、それぞれが個人用脱出ポットで不時着することになったプレイヤーたちは、未開の惑星カレドで、文字通りの生き残り生活を始めることになる。
不時着直前に発信したSOS信号を拾って、いつかは母星からの救助が来るはずだ。
同じく不時着した同乗者たちと協力し、それまでこの惑星上で生き延びよう。
*────
……なるほど。
惑星の名前が「カレド」なあたりに、初代『Wandering Wonderer』の舞台であるカレド大陸へのリスペクトが感じられる。
一つの世界を放浪しようというコンセプトも維持している。
剣と魔法で無双することのない、リアル準拠なノリも欠かせない。
――ヨシ!
冒険の舞台が変わっただけで、やってることは同じだな!
まあ、このゲームが『Wandering Wonderer』の正統な続編と呼んで差し支えないのかとか。
というかぶっちゃけこれ完全に別ゲーだよねとか。
明らかにまとめるつもりがない詰めこまれたジャンル名とか。
似たような設定のゲームを他にやったことあるとか。
いろいろ言いたいこともあるだろう。発売当初から実際に言われていたしな。
だが、肝心なことはそこじゃあない。そんなことはどうだっていいんだ。
俺が伝えたいのはただ一つ。
このゲームが。
星一つを丸ごと物理演算した仮想世界のなかで。
多種多様に生成されたスペクタクルな地形環境だらけの未開惑星を自由に開拓し。
その星で採取した資源を活用しながらプレイヤーたちで技術を研磨し。
時に先住生物たちと生存をかけて争い、時に先住生物たちと共存共栄の道を探り。
惑星一つという広大無辺な世界の中で無際限に生存圏を広げながら。
魅惑の色彩に溢れた異世界生活を楽しめるということであり――
大学時代の俺が、骨の髄までのめり込んだ、
この『ワンダリング・ワンダラーズ!』。
通称『犬』が、
まごうことなき神ゲーだってことさ!
*────
余談だけど、この『犬』って通称、海外では通じない。
海外だと犬の鳴き声はbow wowらしいし、当然だ。
海外の掲示板を覗くと、だいたい『WWs』とか、
初代『Wandering Wonderer』を1作目と数えて『WW II』と呼ばれていた。
……既にカオスなジャンル名に、ウォー・ストラテジーまで加える気か?
*────
さて、このゲーム『ワンダリング・ワンダラーズ!』について、以降は呼びなれた名前である『犬』と呼ばせてもらおう。
この『犬』では、プレイヤーは惑星カレドの広大無辺なフィールドを一から開拓していくことになる。
このゲームの驚くべきところは、惑星一つ分が、最初からまるまる常時活動状態にされていたことだろう。
プレイヤーの前には正しく、一つの惑星がまるまる放り投げられていたのだ。
そしてその星の上には、驚くべき神秘が無数に散りばめられていた。
蒼い湖水を湛える水没した樹林帯。
異形の肉食動物が眼を光らせる荒涼とした荒野。
四方を峡谷に囲まれ、独自の生態系を築いていた山岳地帯。
活動期になると液状化した金属の雨が降り注ぐ火山帯。
どこまでの深さがあるのか1年以上も判明しなかった湖。
その湖底にある、巨大ななにものかの「瞳」……。
そうした未開の世界を、魔法もない、異能力もない、近未来技術はちょっとだけある、概ね現実準拠なアバターとなって開拓する。
そうした使命を与えられたプレイヤーたちは、ゲーム内で可能なあの手この手で開拓を進めようと躍起になった。
フルダイビングシステムと呼ばれる全感覚同調型のVRゲームが既に主流になりつつあった当時において、汎用のヘッドマウントディスプレイ・デバイスを用いる『犬』は、やや時代に置いて行かれつつある視覚聴覚限定同調型のVRゲームでありながら、あたかも自分がその世界に迷い込んだかのような体験を味わうことができる、非常に高い評価を得た神ゲーだったんだ。
*────
……『犬』について語り始めると止まらないな。
悪いけど、俺が青春をぶっこんだ神ゲーについて、もう少しだけ語らせてくれ。
誰でも、自分が愛したゲームって語りたくなるだろ?
え、そもそもなんでそんな話を聞かなくちゃいけないんだ、と。
すまない、それもすぐにわかる。
この説明は、これからの俺たちにとって、必要なことなんだ。
あんたの好きな飲み物でも飲みながら、気楽に聞いてくれ。
俺のおすすめは「あなたの脳に瞳を授ける」のキャッチコピーでお馴染み。
オールトクラウド社のカフェイン飲料『ディープブルー』だ。
用法用量を守って、正しく服用しよう。
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