ワンダリング・ワンダラーズ!!

ツキセ

文字の大きさ
90 / 148
一章

花の音

しおりを挟む
 

 びくりと からだがふるえる

 あたまのなかが まっしろになる


 なんで ここに いるの

 なんで ここに くるの

 なんで そこに たって いるの




 *────



  ザァァァアアアア――――


 降り頻る雨に遮られた、暗闇の向こう側。
 通ってきた、亀裂の外。
 わずか、数歩分、先に、立つ、人。

 それは、わたしが、いま、
 いちばん、あいた、く、なかった、ひと。

 なんで、ここにいるの。
 なんで、ここに来られるの。
 なんで、ここに来てしまうの。

 ぜったいに、見られたくなかったから。
 なにも言わずに、ここに来たのに。
 かれも知らない、ここに来たのに。
 かれの部屋の明かりが落ちるのを、この目で確認までしたのに。

 わたしの、幻聴、幻覚だろうか。
 でも、もしそうだったのなら。
 わたしは、かれに、来て欲しかったのか。
 わたしが、かれを、望んでいたのか。

 わたし、は――

 どうし、て――

 かれの名を――よんだ、の?


 ――ヒュォォォォオオオオ


 風の音が、聞こえる。
 地のてに立つ、わたし。
 わたしより数歩ぶん、てまえにたつ、かれ。

 かれにも、この音は聞こえているはずだ。
 かれにも、この夜闇の先が見えているはずだ。
 だって、わたしに、教えてくれたのは、かれだから。
 暗闇のなかでも、世界を見通す術を。

 だから、かれはきっとわかっている。
 もう、ぜんぶ、ばれてしまっている。

 わたしが、どこに立っているのか。
 わたしが、なにをしようとしているのか。
 わたしが、なにをしようとしていたのか。
 わたしが、なぜここにきたのか。

 どろどろも。
 どろどろにのまれたわたしも。
 4年前のわたしも。
 いまのわたしも。


 ぜんぶ、ぜんぶ。
 見られてしまった。
 いまのかれに。
 大人のかれに。
 こどものままのわたしを。


  ザァァァアアアア――――


 滴る雨を払うこともせず、わたしをみつめる。

 かれは――なにも、言わない。





  ヒュォォオオ――


 吹き付ける風に揺らぐこともなく、わたしをみつめる。
 かれは、なにも言わない。

 わたしがなにをしようとしていたのか、かれにはもう、わかっているはずなのに。

『いい』とも。
『いけ』とも。
 言わない。

 でも。
『やめろ』とも。
『いくな』とも。
 言わない。

『こっちに来い』とも。
『そっちに行く』とも。
 言わない。
 言って、くれない。

 ただ、黙って、わたしを見ている。
 その眼に浮かんでいる、ものは。

 失望でも、侮蔑でも、
 不安でも、心配でも。
 ――無関心でも、ない。

 その眼に浮かんでいる、色は。
 いつもわたしを見ているときと、なにも変わらない。
 海の底のように深い、太陽のような、金色の瞳。

 わからない。
 わからない。
 なにもかもが、わからない。

 かれがここにいる理由も。
 かれがここにきた理由も。
 かれがかんがえていることも。
 かれがのぞんでいることも。

 あたまのなかがぐちゃぐちゃになって。
 まざって、なにもわからなくなって。
 すすむことも、もどることもできなくなる。

 すすむって、どっちに。
 もどるって、どっちにだ。

 わたしは、なにをしようとしていたんだっけ。
 そうだ、どろどろを、おとそうとしていたんだ。

 ……どろどろ?

 でも、そのどろどろは、いったいどこにあるの。
 そんなの、どこにあるんだ。
 わたしのなかをさがしても、もう、どこにもない。
 まるで、おきたまま、ゆめをみていたかのようで。

 だから、

 だから――



 ――もう、わたしは、とべない。



 わたしの、なかには、もう、どろどろが、ない。

 もう、このばしょに、いる、いみが、ない。

 だから。もう、もどれる、のに。

 かれの、もとに、いきたい、のに。

 からだが、うごか、ない。

 つめ、たい、から、だが。

 ふるえ、て、さむく、て。

 つめた、くて。しびれて。

 つめたい、

 さむい、

 さむい、よ、

 ふーが、くん


  ――ばさっ


 ふいに聞こえる、衣擦れの音。
 なにかが、頭の上から、わたしのからだを覆う。
 冷たい風が、遮られる。
 雨の音が、遠ざかる。
 湿った革の匂いと、かれの匂いがする。


  ――サァァ……ァ…


 そのなにかは、わたしの頭の上で、
 かれのうでに支えられているようで。
 俯いていた顔を少し上げれば。
 こぶし三つ分ほど前に。
 かれの、からだがある。
 かれの、胸もとがみえる。
 わたしとかれの頭の上に、広げられたかさ。
 かれがつくってくれた、レザーコートの傘。
 かれの匂いがする。
 フーガくんの、匂いがする。
 フーガくんの、熱を感じる。
 ふわふわする。
 現実味がない。
 わたしはいま、ゆめのなかにいる。


  こうでもせんと――雨で、なんも聞こえんしな


 かれがなにかを言っている。
 いってくれている。
 その言葉がわたしの耳朶を揺さぶる。

 雨の音よりも。
 風の音よりも。
 ずっとずっと、つよくて、あたたかい音。

 かれが、ことばを掛けてくれた。
 なにかを、言わなければいけない。
 なにか、なにかを。伝えないと。
 でも、かれがなにを言っているのかが、わからない。
 そのことばの持つ、あたたかさだけはわかる。
 わたしの耳を悦ばせる、かれのことばのひびきだけは。

 なんて、いったの。
 なにを、いってくれたの。
 もういちど、きかせて。
 そのこえを、きかせてほしい。
 わたしに、はなしかけてほしい。
 わたしを、よろこばせてほしい。
 そのためには、なにか、いわないと。
 なにかことばを、かえさないと。
 そうおもうのに。
 こえが、でない。


  ――……。


 かれは、なにも、言わない。
 なにも、言ってくれない。
 きっと、わたしのことばを待っている。
 なにも言わずに、待ってくれている。


  ――……サァァ……ァ…


 わたしとかれの間には、こぶし三つ分のすきまが開いたまま。
 遠のいた雨の音が、わたしとかれのまわりを包む。
 わたしとかれを包む、あたたかなくらやみ。
 ずっと浸っていたいような、安らかな泥濘。


  ――ヒュォッ


 コートの傘の下から、
 冷たい風が吹き込んでくる。
 かきまぜられた、ぬるい空気に、
 濡れたままの肌を、撫でられる。
 そのなまぬるさに、身体の冷えを思い出す。
 背筋に鳥肌が立ち、また、身体が震える。

 からだが、つめたい。

 さむい。


   ――寒いのか?


 うん。
 さむい。
 さむい、の。

 ごめんなさい。
 フーガくんは、待ってくれていたのに。
 わたしのことばを、待ってくれたのに。
 なにも言えなかった、弱いわたしを、許してください。

 あなたのことばを、言い訳のようにする。
 いやしいわたしを、赦してください。


  ……っ。


 こぶし三つ分先にある、かれの胸元に。
 濡れた髪がはりついたままの、冷たい額を落とす。

 熱のないわたしの身体と違って、そこはとても温かくて、
 4年前のあの熱を、思い出してしまって――

 力が抜け落ちる。
 がくがくと震え始めた膝は、もはや身体を支えてくれず。
 わたしの額は、かれの胸をずり落ちて――


   うおっととっ 大丈夫か、カノン
   もしかして 満身創痍なかんじ?


 ちがいます。
 わたしはなにもしていません。
 わたしはなにもできていません。
 だから、きずついてなんかいません。

 でも、ちからがはいらないんです。
 あなたのねつをかんじて、
 ちからがぬけてしまったんです。

 かれにささえられている。
 ささえてもらえた。
 ささえさせてしまった。
 せなかにねつをかんじる。
 わたしのひだりのわきのしたをささえて、
 せなかにまわりこむようなそれは、
 きっとかれのうでのもの。

 そのあたたかさが、そのねつが、
 わたしの口を突き動かす。

 ――でも。


「――ごっ、ごめ、っぁ!!」

 ようやく、わたしの口から出たのは。
 呻きのような、喘ぎのような、意味のないことば。
 うわべだけで、中身のない――謝罪のことば。

 もっと言うべきことがあるような気がするのに。
 なにをいえばいいのかわからない。
 ききたいことも、たくさんあるのに。
 いいたいことも、たくさんあるのに。
 それ以上にもっと、たくさん、たくさん。
 いわなければならないことが、あるはずなのに。

「ごめっ、……ッ!! ごめんさっ、ぁ――」

 うわごとのようにぐずるわたしのせなかに、かれの熱が当てられる。
 赤子をあやす様に、慰めるように、わたしの背を。
 撫でてくれる。叩いてくれる。

  ――ぽん ぽん

 落ち着け、と。

  ――ぽん ぽん

 なにも慌てる必要はない、と。

 かれは言葉を発しないけれど、
 かれがなにを言おうとしているのかがわかる。

「ごめん、なさいっ――」

 わたしは、いったいなにを謝っているのだろう。

 かれの身体に、寄りかかってしまっていること?
 濡れた髪を、押し付けてしまっていること?
 なにもことばを、返せなかったこと?
 かれのほうから、近づかせてしまったこと?
 ここまで来させてしまったこと?
 かれに捜させてしまったこと?
 かれに隠しごとをしていたこと?
 かれに知られてしまったこと?
 かれのまえでは、満たされていたはずなのに。
 かれは、あんなにも、充たしてくれたのに。
 ちょっとかれがいなくなっただけで、
 おさえきれなくなってしまったこと?
 おかしくなってしまうこと?
 よねんまえから、かわっていないこと?
 よねんまえから、かわれなかったこと?

 それは、誰に対する、なんの謝罪なんだ。
 それをかれにあやまって、どうなる。

「ッご、めん、なぁぃっ――!!」

 それでも、口から漏れ出るのは、そんな実のない虚言ばかりで、
 わたしはかれになにを伝えたいのか、なにかを伝えたいのか、
 もうそれすらもわからない。

 堰き止めきれない想いに、突き動かされるように。
 わたしの腕が、わたしの意志に反して、
 縋りつくように、掻きむしるように、
 彼の胸もとへと伸びる。
 伸ばして、しまう。

(……ぅっ、ぅぁ――)

 だめだ。それではだめなんだ。
 これでは、同じだ。
 4年前と、同じだ。
 そんなことをしてはいけないと、わかっているのに。

 4年前。
 こんな縋り方をしても、かれは受け止めてくれると。
 こんなずるい自分を、突き返さないでいてくれると。
 そう、知った。

 だけどあの日、かれはいまみたいに、わたしの背をあやしながら、言った。
 大人のかれは、わたしの子どもじみたわがままを、叶えようとはしなかった。

(……ぁ、ぁぁ――)

 これではいけないと、あのとき、教えてもらったのに。
 どろどろとともに生きていく、生き方を教えてもらったはずなのに。
 頬に感じる熱は、こんなにも、あの頃のままで。
 そのことに安堵してしまっている自分は、
 やっぱり、あれから一歩も前に進んでいない。
 わたしは、なにも変われていない。
 わたしは、カノンでとまったままだ。

 だから、いまでもわたしは、4年前のあの場所から、
 4年ぶん先に行ってしまった、かれを見ている。
 遠くに行ってしまった、かれの背中。

 こんなにも ちかくにいるのに
 こんなにも そのねつをかんじられるのに
 こんなにも あたたかいのに

 こんなにも とおい


 *────


   ――カノン



 びくり、と肩が震える。
 かれのことばに怯えるように。
 ものを壊したのを見られた、子どものように。

 ように、ではない。
 わたしはたしかに、かれのことばに怯えている。
 いまのわたしは、あやまちをみられた子どもそのものだ。

 おねがい、見ないで。
 なにも、聞かないで。
 いまのわたしを、視ないでください。


   ――もどろうか?


 かれは、なにも聞かないでいてくれる。
 かれは、わたしをなじらないでいてくれる。
 ぜんぶ、ぜんぶ見たうえで。
 それでもなにも言わず、なにも聞かず。

 もどろう、と。
 もどれる、と。言ってくれてくれている。
 もどってもいいんだと、手を引いてくれる。
 そのやさしさに、むねが締め付けられる。

 だからわたしは。
 その言葉に、頷きを返す。
 かれの胸に落とした額を、より深く沈めることで。
 かれに首肯の意を伝える。

 また、かれに甘えてしまったけれど。
 かれにまた、想いを汲ませてしまったけれど。
 もう、これ以上は、だめだ。

 雨に濡れているのは、わたしだけではない。
 風に晒されているのは、わたしだけではない。
 ここにいては、かれをいたずらに疲れさせるだけだ。
 だからもう、ぐずるのをやめる。

 かれの胸から、額を放す。
 そのあたたかな熱から、身体を離す。

 

 そのつもり、だったのに。



   ――……ぉう。



 身体はもう、まったく言うことを聞いてくれない。
 かれのおおきな背に、うでをまわしてしまう。
 そうしてそのうでに、ただぎゅっと力を籠めるだけ。
 濡れた額を押し付けるように、かれの背中を掻き抱く。
 冷えきった身体を、かれのからだに押し付ける。


   ――……。


 ――おまえは。

 おまえは、なにをやっているんだ。
 なにが、したいんだ。

 もうなにもかもがわからない。
 じぶんがじぶんでわからない。

 おまえは、とびたかったんだろう。
 でも、おまえは、とべなかったんだろう。
 かれがきてくれたから。

 もう、どろどろなんて、どこにもない。
 だからもう、もどるべきなんだ。
 かれが、わたしをとめてくれたから。
 かれが、わたしのてをひいてくれたから。
 わたしはまだ、もどることができる。
 わたしはまた、がんばることができる。
 だから、こんどこそ、どろどろを、おさえて。
 よねんまえのじぶんから、かわるんだ。

 それなのに、なんでおまえはそうなんだ。
 また、かれにあまえている、すがっている。
 なにもかわっていない。
 かわるきがない。

 かれになにがしたいんだ。
 なにがされたいんだ。
 なにかされたいのか。

 いまのおまえはまた、
 よねんまえに、かれにねだったように、
 それをしてほしいといいたいのか?

 こんどこそ、

 それをしてくれといいたいのか?


(ち、がうっ……)


 かれと再び出逢ってから、そんなことは、
 ただの一度も、考えたことはなかった。

 わたしは、かれと再び出逢い、話をしているだけで、
 十分すぎるほど、満たされていた。

 かつての世界で充足させていた、わたしの衝動。
 かつての世界で与えられていた、しあわせな刻。

 4年前のわたしは、
 それらをまぜこぜにして、
 かれをこまらせてしまったけれど。
 かれとの距離を、もうどうしようもないほどに、離してしまったけれど。
 いまのおまえは、もう、そのことに気づいているだろう。

 わたしはただ、かれがいるそのときだけは、
 かれが傍にいるだけで、みたされるんだ。

 わたしはもう、そのことを知っている。
 だから。
 かれに、それを強請ねだることは、もう――ない。

 ならば。
 いまのわたしは、かれになにかを望んでいるわけじゃない。
 いまのわたしは、かれになにかをして欲しいわけじゃない。
 わたしはただ、――赤子のように、ぐずっているだけだ。

 進むことも、戻ることもできず。
 変わることも、成長することもできない。
 だから。
 これ以上、かれとの距離を離さないために。
 わたしはもう、かれにすがりつくしかない。
 泥濘の中にいるわたしを、見捨てないで欲しい。
 4年前で止まったわたしを、置いていかないで欲しい。
 わたしの傍にいて欲しい。
 遠くに行って欲しくない。
 わたしは、ただ、――かれをひきとめたい、だけだ。


  ――ぽん ぽん


 彼が背中を叩いてくれる。
 子どもをあやすように、安心させるように。

 雨は、やまない。



 *────



  ふるふるっ


 ふと、視界の端のくらやみが、小さく揺れた気配がした。

 あたたかなかれの胸の中で、顔を少し傾けてみる。
 わたしたちの頭上にかかるコートの傘が、小刻みに揺れている。
 わたしの頭上に回された、コートを支えるかれの左腕が、小さく震えている。

(……ぁ)

 わたしの左脇の下に回された、わたしを支えるかれの右腕。
 わたしの頭上にコートの傘をかけ、わたしを守るかれの左腕。

 意味もなく、いたずらにぐずりつづける、わたしのために。
 なにも言わず、ただわたしの背中を撫で叩いて。
 コートの傘で、わたしの身体を守って。
 時間を作ってくれている、彼の想い。

(……ぁ、ぁあ――)

 その想いに。胸がいっぱいになって。
 かれのあたたかさが、胸を満たして。
 寒さに震えていた口元も、いつしか。
 かれの胸の体温で、温められていて。
 ようやくわたしは、わたしの意志で。
 かれに、言葉を発することができる。


「――ひだりうで、つらく、ない?」


  うぐっ…… これは……男の意地というやつでな……


「うで、降ろして、いい――よ?」


 顔を持ち上げ、かれの顔を見る。
 濡れた前髪は、ぺたぺたと額に張り付いたままで。
 嗚咽とともに漏れ出た、鼻水と涙でべちゃべちゃで。
 きっと今の私の顔は、無様なことになっているだろう。
 フーガくんにも、できればあんまり、見られたくない。

 それでも、この想いが。
 口下手なわたしの想いが、きっと伝わればいいと願って。


   ……ん。


 フーガくんは。
 いつでも、いつだって。
 わたしの意図を理解してくれる。
 わたしの想いを汲み取ってくれる。
 そうして、わたしのして欲しいことをしてくれる。

 いまも、そうだ。
 それは、ほんとうは。
 わたしが、してほしかったこと。

 ふーがくんは、ひだりうでをおろして、
 わたしのくびもとに、そのうでをまわしてくれる。
 ケープよりも、あたたかなねつで。
 わたしを、とめてくれる。
 わたしを、だきとめてくれる。

 コートのかさは、つぶれてしぼんで。
 あたたかいくらやみは、もっとちいさくなって。
 わたしとかれのあいだには。
 もう、こぶしひとつぶんのすきまもない。

 くらやみのなか。
 ひとりぶんのコートのなか。
 かんじるのは、かれのねつ。
 かれのにおい。かれのおと。
 あたまのなかが、まっしろになる。


 いつか、ちゃんとかわるから

 もう、こんなずるいやりかたはしないから

 いまだけは みにくいわたしのまま

 なにもかわれていないわたしのまま

 あなたのねつをかんじさせてほしい


 つらくて なさけなくて

 きもちよくて あたたかくて

 もう なにもかんがえられない
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

航空自衛隊奮闘記

北条戦壱
SF
百年後の世界でロシアや中国が自衛隊に対して戦争を挑み,,, 第三次世界大戦勃発100年後の世界はどうなっているのだろうか ※本小説は仮想の話となっています

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました

グミ食べたい
ファンタジー
 現実に疲れ果てた俺がたどり着いたのは、圧倒的な自由度を誇るVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。  選んだ職業は、幼い頃から密かに憧れていた“料理人”。しかし戦闘とは無縁のその職業は、目立つこともなく、ゲーム内でも完全に負け組。素材を集めては料理を作るだけの、地味で退屈な日々が続いていた。  だが、ある日突然――運命は動き出す。  フレンドに誘われて参加したレベル上げの最中、突如として現れたネームドモンスター「猛き猪」。本来なら三パーティ十八人で挑むべき強敵に対し、俺たちはたった六人。しかも、頼みの綱であるアタッカーたちはログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク・クマサン、ヒーラーのミコトさん、そして非戦闘職の俺だけ。  「逃げろ」と言われても、仲間を見捨てるわけにはいかない。  死を覚悟し、包丁を構えたその瞬間――料理スキルがまさかの効果を発揮し、常識外のダメージがモンスターに突き刺さる。  この予想外の一撃が、俺の運命を一変させた。  孤独だった俺がギルドを立ち上げ、仲間と出会い、ひょんなことからクマサンの意外すぎる正体を知り、ついにはVチューバーとしての活動まで始めることに。  リアルでは無職、ゲームでは負け組職業。  そんな俺が、仲間と共にゲームと現実の垣根を越えて奇跡を起こしていく物語が、いま始まる。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...