ワンダリング・ワンダラーズ!!

ツキセ

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一章

残されたもの

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 シンキングタイムのあと、モンターナとは階層を挟んで別行動中。
 カノンと2人で、このガラス化したコンクリート・ブロックの地下階層を調査中だ。

 調査といっても、この建物の地下階層の構造はすべて判明したと思われる。
 1階から地下階層へと降りる階段、分厚い鉄扉で封鎖されていた地下通路。
 その先の、地下階層のほぼすべてを占める大広間と、その奥にあるポータルの小部屋。
 大広間の右奥、大広間と小部屋の両方からつながる、薄い金属扉で塞がれていた、滅菌室のような小部屋。
 これで地下階層については、ひと通り全域をこの目で確認したことになる。
 死角からなにかが飛び出してくる類の不意打ちを受ける危険性はほぼなくなった。
 此処までの調査中、身の危険を感じるようなものには特に出くわしていない。
 【危機感知】持ちのカノンも、とくにそのようなものは察知していないという。
 ゆえに、この地下空間の安全については確認できたと言っていい。

 ……いい、んだが。
 やっぱり、この空間が怪しすぎるせいか、いまいち警戒が解けない。
 首筋がちりちりするような気がする。
 見えないなにかに見られているような気がする。
 現実でも、廃墟ってなんか怖いよな。
 人間の想像力に起因する、その怖さは底無しだ。
 警戒し続けてもキリがない。ある程度は割り切っていこう。

「んじゃ、近場の安全も確認したことだし、いよいよポータルの調査と行きますか」
「んっ」

 気持ちを切り替えて、いよいよ本命だ。
 この地下空間、いや、このガラス化したコンクリート・ブロック、この建物全体において、もっともかたちを留めているもの。
 それがこの、ポータルの残骸だ。
 コンクリートをガラス化させるほどの、千度を超える灼熱に晒されても、このポータルはかたちを保っている。
 ……かたちだけは、保っている。

「……調査、できる?」
「ぼろぼろだよなぁ」

 目の前の小部屋にある、巨大なポータルの残骸。
 それはもはや「ポータルの形を模した鉄くず」と呼んだ方がいいのではないかと思えるほどの朽ち果てっぷりだ。
 俺たちがこの鉄くずを見て一目でポータルだと看破できたのは、ひとえに俺たちが、前作で使用されていたポータルの形状を覚えていたからに他ならない。
 仮に今作からこのゲームをプレイし始める新規プレイヤーにこの残骸を見せたならば、「なにこの鉄くず」と問い返されること請け合いだ。
 ゲート部分の上部が崩壊しているのが致命的過ぎる。
 現在の外見からでは、とても往時の機能を推測することなどできないだろう。
 かつてこれが、ポータルと呼ばれる、現実でも実現していないような技術を用いた精密な複合装置であったことなど、想像もできないだろう。

(……いや。まずはそこから確認、か)

 そうだ。まずは確認からだ。
 モンターナも、カノンも、俺も、一目見てこれをポータルの残骸だと思った。
 かつてこれがポータル、すなわち転送装置として機能していたはずだと思った。
 それはなぜか。
 この装置の見た目が、前作のポータルと一致しているからだ。

 だが、俺たちの考えの根拠は言ってみればそれだけだ。
 俺たちはこの装置が稼働しているところを見たわけではないし、この建物をつくったなにものかが実際に稼働するポータルを作ることができたという確証を得ているわけでもない。
 つまり、このポータルに見える装置の残骸が、ポータルの残骸であるとは限らないのだ。
 ゆえに俺たちが最初にするべきことは、この装置が本当にあのポータルの残骸なのかを調査することだろう。
 それは同時に、俺たちの知るポータルの形状と、このポータルの残骸の形状が、細部に至るまで完全に一致しているのかを調べることでもある。
 もしも差異があるのなら、そこがまた新たな考察の手掛かりになる。
 この建物を作り、ここにポータルを設置したなにものかの正体への足掛かりになる。

「……カノン。
 まずはこの装置が、本当にあのポータルなのか調べてみよう。
 そう見えるだけで、本当はなにか別の機械かもしれない。
 外見だけ真似しただけの、ただの張りぼてかもしれない。
 俺たちの知っているポータルと、なにかちがう点があるかもしれない。
 その辺が焦眉の点だ。
 だから、まずは……パッと見で、なにか気づけることがないかをチェックしてみよう」
「んっ」
「前作でのポータルの形状、覚えてる?」
「だいじょうぶ。これは……一番ちっちゃいの、だよね?」
「ああ。一番ローコストな、俺たちが一番馴染みのあるやつだ。
 じゃあ……カノンは周辺機器を見てみてくれないか。
 俺はゲートのあった台座のあたりを見てみる。」
「んっ、わかった」

 そうしてカノンと手分けして、破損したポータルの残骸に目を走らせる。
 俺が見るのはポータルの中央部分、かつてゲートがあったあたりだ。

 円形の台座の部分は、かつて俺たちが使っていたポータルと完全に同じ形状をしているように見える。
 革グローブ越しに台座を軽く押してみるが……ビクともしない。
 重いとかそういうレベルではなく、その台座は完全に地面と一体化している。

(……そういやポータルって、設置するときに地面にアンカー打ち込んでたよな)

 前作において、ポータルというのは、基本的に一度設置したあとは二度とそこから動かされない装置だった。
 もっとも規模の小さいものでも総重量が数百キロにも上るポータルは、いくつかの巨大な部分を製造装置で製造し、それらの部分をポータルを設置したい場所まで運んで組み立てるという形式だった。
 ゆえに、一度設置したものであっても、再び分解すれば移動させること自体はできた。
 だが、実際にはそのような二度手間を行うことはほとんどなかったのだ。
 それにはいくつか理由があるのだが……理由の1つが、台座などのいくつかの部分はその場所に完全に固定する必要があったということだ。
 理由はよく知らないが、転移処理中に振動などでゲートの座標がずれると事故るからとか、たぶんそんな理由だと思う。
 そのため、すべてのポータルの台座には、その接地面に、固定用のアンカーがあったのだ。

 そういうわけで、ポータル装置の中でも、とりわけゲートを構成する台座というのは、その接地面に完全に固定されるのが普通だ。
 この建物で言えば、おそらくこの台座はかつてのコンクリートの床面を貫通してこの建物の基部に固定されていると見ていいだろう。

 床に這いつくばり、台座と床面の接地面を観察してみる。
 隙間のようなものは見えず、完全に固定されているように見える。
 ガラス化した床面の上に載っているのではなく、もともと隙間なく床面に密着していたようだ。
 あらためて台座全体を眺めまわしてみても、特に歪な点はない。
 それに、やはり――

(……移動、させるのは……難しい、よな……)

 一度分解すればほかの場所に移動させることができるというのは、あくまで物理的に可能、というだけの話だ。
 ゲートを構成するカバーガラスや、地面に打ち込まれるアンカー、劣化消耗する電子回路の存在などを考えれば、このポータルが、俺たちの遺したポータルをそのままここまで運んできたものである可能性は低い。
 少なくとも、いくつかの部品は新規につくる必要があるはずだ。
 だが――

(見れば見るほど、同じ、だな……)

 円形の台座も、濁ったカバーガラスも、それらの形も大きさも。
 なにもかもが、前作でプレイヤーが使っていたポータルと同一だ。
 それはすなわち、このポータルが、俺たちのつかっていた製造装置で作り出されたということを意味する。
 この建物を建てた存在は、俺たちの遺していった製造装置を利用したのかもしれない。

(……。)

 だが、そうではないかもしれない。
 俺たちの遺していった製造装置を使わなくとも。
 その存在はこのポータルを作ることができたのかもしれない。

 なぜなら、製造装置というのは――

(……ん?)

 ふと。
 床に這いつくばったままの、俺の視線の先。

 台座の周囲、なにか金属片のようなものが散乱し、ガラス化した床面と一体化してしまっているでこぼこの床面に、目が留まる。
 そこにあるのは、床に散乱した、さまざまな形の金属片。
 かつてポータルのいずれかの部分を構成していたと思われるそれらは、しかしばらばらに砕かれ、既にどの部分を構成していたのかは判然としない。

 複雑に散らばり重なった金属片の、一番上。
 てのひらほどの大きさの、細長い長方形のガラス片のようなものがある。
 縦3cm、横15cmほどの細長いそれは、濁って色褪せてこそいるが、長方形の形を保ったまま、地面にくっついている。
 そんな細長いプレートの表面に、なにか紋様のようなものが見える。

(……?)

 ミミズがのたくったようなとしかいいようがない、しかし高さの揃った、なにか記号のような紋様が細長いガラス片の表面に並んでいる。

(これは……文字、か?)

 しげしげと眺めるが……駄目だ、わからん。
 ミミズがのたくったような字としか、言いようが――

(……あれ?)

 なんでだろ。
 なんか、引っかかったぞ。
 なにか、チリっと来た。

 ……俺、こんな思考、前にも、しなかったか?
 そのあと、こんなことを口走ったような。

  『お、おいカノン。ちょっといい?』

 その時はたしか、俺の傍にカノンがいた気がする。
 だからこの思考は、この世界に来たあとでしたものだ。

 このやり取り、なんのときだっけ。
 その時、俺は、なにをしてたんだっけ?

(……。……あっ)

 ――そうだ。
 あれは、まだこのゲームをはじめたばかりの頃。
 このゲームを始めた初日、セドナの川の上に死に戻りしたあとのこと。
 カノンと出逢って、カノンの脱出ポッドを間借りさせて貰うことになって。
 それで、カノンの脱出ポッドを拠点として設定させてもらった。
 カノンのおかげで、家なき子だった俺は拠点を持つことができた。
 川の上になっていたリスポーン地点を更新することができた。
 製造装置や分析装置といった基本的な装置も使えるようになった。
 技能スロットも弄ることができるようになった。
 新規技能を取得できるようになった。

 拠点の機能をひと通り確かめて。
 カノンと一緒に飲み水を作って。
 一度、夕食休憩を挟む――その前。
 なにか新規技能を取得していたようだったから、そのチェックをした。
 そのとき。

 そのとき、に――

 細長いガラス片に、目を落とす。
 そこに書かれている、もの。

   ■■■■■

 知っている。
 俺は、その文字を知っている。
 その読めない文字列を、かつて見たことがある。

 気のせいでは、ない。
 その文字列は、今でも、俺の仮想端末に刻まれているはずだ。

 実害はないだろうと、軽視していたのだ。
 いつかわかるだろうと、放っておいたのだ。
 それが――

(――なぜ、ここにある……ッ!!?)

 それは、おかしいじゃないか。
 だって、それは確か、俺が、セドナに墜ちてくる前――

 真っ白になった思考のまま。
 それを確認するために、かたかたと震える指先を打ち合――


  ――ピコンッ



「――ッ!!?」
「えっ」

 無機質な電子音と共に。
 目の前に、仮想端末が立ち上がる。
 戸惑うような声を上げるカノンの目の前にも、仮想端末が展開されている。

 おかしい。
 俺はまだ、その操作をしていない。
 フーガの手に目をやれば、その人差し指と親指は、決してまだ触れあってなどいない。

 だから、おかしい。
 目の前の、俺の仮想端末は、ひとりでに立ち上がった。

(……なん、だ。……なんだ……ッ!?)

 ゾゾゾ、と、背筋にうすらさむい怖気が走る。
 なにかが、起こっている。
 なにかが、起ころうとしている。

「フーガくん、これ……っ」
「カノン。周囲の警戒頼む」

 なにかが起ころうとしているなら、なにが起こっても対処しなければならない。
 とにかく、まずは確認だ。

 ひとりでに立ち上がった仮想端末の、右上。
 23:48という時刻表示、その左側の、吹きだしを模したポップアップ。
 そこに表示されているのは、

  『メッセージを受信しました』

 仮想端末が、メッセージを受信したことを知らせるメッセージ。

 誰から――いや、ちがう。
 それは、まだ、無理だ。
 まだ、できるはずがない。

 ならば、なんだ。
 これは、なんだ。


 いったい誰なら、このメッセージを俺に送ることができる?


 震える指で、仮想端末のポップアップを、押――

「ッ!! ――フーガくんっ!!」

 突如、悲鳴のような声を挙げたカノンを見る。
 カノンが見ているのは――

「……お、れ?」
「……ちがっ……まわりっ!!」

 弾かれるようにして、周囲を見回す。
 仄暗い地下空間、ポータルのある隔離された小部屋。
 その空間が――

「なっ……ッ!!?」

 ――パリパリと、崩れていく。

 建物が壊れていくのではない。
 俺の目の前のなにもない虚空が、まるでブロック状に崩れ落ちるように、欠け落ちていく。
 崩れ落ちた空間が、青白い光の粒子となっ――

(……ッ! かッ!! まずっ――)

「……カノンッ!! いますぐここから離れるぞっ!!」
「えっ……う、うんっ!!」

 カノンとともに、この小部屋からの唯一の脱出口である、かつてのガラス窓の穴に手を掛――

   ――ぼよん

「……は?」

 伸ばした手が、弾かれた。
 まるで、見えない空気の壁に、弾かれたように。
 進めない。
 出られない。
 押し戻される。

 そうしている間にも、世界の崩壊は進んでいく。

「……フーガくんっ、だめっ!!」
「――クソっ!!」

 世界と同じように、俺たちの身体もまた、青白い粒子に分解されていく。

 もう、間に合わない。
 はもう、始まってしまった。
 だから、弾かれたのだ。
 それが始まった後で、それを取り消すことはできないのだ。

「……。…………ッ!!
 来るなァァァァッ!! モンターナァァァァッ!!!」

 来ては、駄目だ。
 それは、詰みだ。

(――南無三ッ!!)

 カノンの身体を抱き寄せ、覚悟を決める。
 視界が白くなっていく。
 くるくると風巻くように、俺たちの周囲を粒子が旋回する。
 俺たちの身体もまた、その中に、溶けていく。

 今回は、カウントダウンがあるわけではない。
 だが俺にはその瞬間が、はっきりとわかった。

「――っ!!」

 俺の胸にきゅっとしがみつくカノンにも、きっとその瞬間がわかっただろう。

 だってこの瞬間は、
 かつての俺たちが。
 幾百幾千と繰り返した、旅の始まりだから。

 そうして――


   ――シュンっ


 音もなく。衝撃もなく。

 その痕跡を、なんら残さず。

 ――俺たちの姿は、消失した。
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