地球の天使、ルミエールと行く、三百年後の未来

Taka123M

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第5章: ルミエールの拠点

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ルミエールがイヤリングをひねり、「今すぐ迎えに来て」と言うと、すぐに高級なエアーリムジンが二人の前に滑り込んできた。ドライバーがドアを開け、二人を迎え入れる。

リムジンの中は豪華な装飾が施されており、快適な座席と最新のエンターテイメントシステムが整っていた。車が静かに発進し、ルミエールはタクミに微笑みながら話し始めた。

「賢いタクミくんなら、今、聞いていいことと、そうじゃないことの区別はつくわよね?」なにか聞きたい様子のタクミに、ルミエールが釘を刺す。

「はい…もちろん」タクミが頷く。人間界で、ルミエールが、自分を天使だと公表して活動してるはずはないから、その話題は一切禁句だ。タクミは目的地に着くまで、じっと黙っていることにした。

車はパリの中心部にある超高層ビルへと向かい、到着すると専用のエレベーターで最上階へと昇っていった。エレベーターの扉が開くと、そこにはまるで別世界のような豪華なペントハウスが広がっていた。

ペントハウスの内部は広々としており、モダンで洗練されたインテリアが特徴だった。巨大な窓からはパリの美しい夜景が一望でき、居心地の良いソファやハイテクガジェットが揃っていた。

「ここが私の拠点。ゆっくりくつろいでね」ルミエールがタクミを案内する。

「すごい…まるで映画のセットみたいだね!」タクミは驚きの声を上げた。

ルミエールは微笑みながら、バーカウンターに向かい、二人分のドリンクを用意した。「ここなら何でも揃ってるし、情報も集めやすいわ。」

「ありがとう、ルミエール」タクミはドリンクを受け取りながら答えた。

「さあ、まずはリラックスして、少し休憩しましょう。それから本格的に作戦を練りましょうね」ルミエールがソファに座りながらタクミに言った。

タクミもソファに腰を下ろし、ペントハウスの快適さに身を委ねた。「で…ルミエールはいったい何者なの?」タクミがようやく、ずっと聞きたかったことを口にした。

「天使よ。」ルミエールがにたりと笑う。

「それはわかってるよ!」タクミがムッとした顔をルミエールに向ける。

「ハハ。私はこの世界の美容ファッション業界のトップブランド、『ルミエール』のオーナーなのよ」

「え?じゃ、社長なの?」タクミが驚いてたずねる。

「社長なんかやったら、忙しくて天使の活動ができないよ。私はただのオーナー。経営は全部、オーラで見極めた、善人で働き者の部下たちに任せているわ。なので、私はそっちの仕事はほとんどしなくていいの。たまに顔を出したり、重要な人物と会ったりはするけど」

「なるほど…天使の力って、そんなふうに使うんだ」タクミが感心してうなずく。

その後、二人はペントハウスでのんびりとしたひとときを過ごしながら、今後の計画について話し合った。

「で、そのXたちの、目星はついているの?」タクミがルミエールにたずねる。

「はっきりとはわかってない…でも、見当はついてる。今の地球は、二つの大きな企業、SETOとTOTOが仕切っている。なので、Xたちは、直接かどうかは定かではないけど、この二つの企業と何らかの関わりを持っているのは間違いないよ。」

「SETOとTOTO…って、どんな企業?」タクミがルミエールにたずねる。

「SETOは、あなたの作ったSMAI開発の最大手企業。二百年前に、VRB(バーチャルボックス)を世に出したことで一躍有名になったわ。今はみんな、VRBを通してネットにつながってるよ。」

「VRBか。体験してみたいね…TOTOはどんな感じ?」

「TOTOは、二百年前までは、SETOと同じように、SMAI開発を行う企業だった。けど、VRBでSETOに負けてから、がらりと方向転換した。ここ百年の間は、医療技術に特化しているわ。今では医療技術を扱う世界トップの企業だね。」

「なら、TOTOが一番怪しくない?不老不死技術のど真ん中企業だし、『邪悪』な波動が現れ出した年代と躍進の時期が重なっている」

「だよね…だから、わたしも、はじめはTOTOを探れば、その『邪悪』な波動を見つけ出せると思った。で、私はTOTOの本社に行って様子を探った。同じフランスにあるしね。でも、出入りする人たち全員が、普通か善人のオーラに包まれていた…小悪人はいても、人を実験材料にしているほどの邪悪なオーラを持つ人なんて、一人もいなかったわ。」ルミエールがため息をつく。

「そうなのか。天使のルミエールが言うなら、間違いないね…SETOはどうだった?」

「SETO…行ってないよ。」

「なんで?」

「タクミが死んだ日って、私が生まれた日なのは知ってた?」

「ちょっと意味がわかんないんですけど。」タクミが首をかしげる。

「天使は、生まれた日から現在までの間なら、自由に行き来できるの。もちろん、どの相手とも接触はできないんだけどね。ただし、その相手が結界にいるときだけ…つまり審判が始まる前、死んだ直後のわずかな時間なら接触できるのよ。そんな300年前のギリギリのピンポイントに合わせるために、私がどれだけ苦労したと思う?」

「…それで、SETOを調べる時間がなかったってこと?」

「そういうこと。」

「なら、SETOを調べようよ。どこにあるの?」

「本社はアメリカにあるよ。でも、TOTOと違って、SETOは完全なグローバルネット企業だから、そこはただの管理会社。中心人物がいるとは思えないわ。」

「なるほど。じゃ、SETOのネット上の拠点を探した方がいいね。物理的な専用サーバーの位置までわかるといいんだけど。」

「そんなこと無理よ!SETOは最近、業務内容を一切、外に出さないようにしている。なので、『SETO』で検索すると、ホームページの企業理念や方針を示すイメージサイトにしかつながらない。それに、物理的なサーバーの位置は、この時代では国家機密レベルよ。もしそこを電磁波デバイスで攻撃されたら、全システムが麻痺しちゃうからね。」

「そうか。けど、トライするしかないよ。ここに、ネットにつながるVRBはある?」

「私がこのイヤリングをひねれば、この部屋全体がVRBになるよ」ルミエールがイヤリングをひねると、周囲が明るい木漏れ日が差し込む森の中になった。小鳥のさえずりが聞こえる。

「スタートはいつもこの景色。で、どうやってSETOの拠点を割り出すの?」

「SETOがこのネット空間を支配しているとしたら、その拠点には『中心性』があるはずだ。それをグラフ理論から割り出す。ボクのマインド座標を使ってね。なので、最近のネット使用者の履歴を閲覧したいんだけど、それは可能かな?」

「できるわよ。超VIPの私の特権があれば。」

「ほんと?じゃ、頼むよ」

「けど、それってなんか意味あるの?ただ、ランダムにネット利用者が体験した過去のイメージが流れ込んでくるだけだよ。それも膨大な。」

「だよね…だから、誰もそんなことはしないだろう。けど、『SETO』で情報を集めようとすると、拒否されるんだよね?」

「そうだけど。」ルミエールがため息をつく。

「なら、この方法しかないよ。すべての閲覧履歴から、その『中心』にいる『ノード』を僕が見つけ出すしかない。グラフ理論やベクトル解析の手法を使ってね」

「…わかった。」ルミエールがすべての五感イメージの焦点をタクミの位置にセットする。

「私は流れる映像をパネルで見るだけだからいいけど、タクミはかなりしんどいはずだよ…それでもやるの?」ルミエールがタクミに念を押した。

「うん…ボクにかまわなくていい。はじめてくれ」ルミエールがパネルに手をかざすと、タクミの周りの景色がすさまじい勢いで流れ出す。次元のトンネルを光速で進んでいる時の感覚だ。タクミはめまいがした。

「大丈夫?」ルミエールが心配して声をかける。

「…続けてくれ。」

ルミエールがふたたび手をかざすと、イメージのすさまじい津波が彼の五感を通して入ってくる。タクミは必死にマインド座標を重ね、固有ベクトルをピックアップしていく。一分ほどで、ついにタクミは力尽き、床に崩れ落ちた。

「タクミ!」といってルミエールがタクミを抱きかかえる。

「ありがとう…ちょっとやばかった。脳神経が焼ききれる手前だった。」

「なんでそんな危険なことするの!あんたバカ?」ルミエールが真剣な顔でタクミに言う。

「かもね…。でも、SETOの秘密のサーバー拠点がわかったよ。緯度と経度が三百年前と変わってないなら、そのサーバーは日本にある」タクミがきっぱり言い切る。

「あなた、物理拠点を探ってたの!」ルミエールが驚く。

「うん…この時代の一番大きな問題は、人々の間に信頼関係がないこと。あるのは利害関係だけだ。だから、外から警備員を雇うなんてできない。サーバーの拠点にはキーとなる人物がいるはずだ。」

「なるほど。で、SETOのサーバーは日本のどこにあるの?」

「今、計算している…あれ?ここは、『西都大学』があったところだ!今もあるのかな?」

「えっと…『西都大学』で検索してみるね。」ルミエールがパネル内を検索する。「ああ!二百年以上前に廃校になってるみたい…跡地は今、『ミカミ財団』が管理してるって!」ルミエールが大声で叫ぶ。

「ミカミ財団!ってことは、もしかして…」

「うん!三上翔太が設立した財団みたいね…彼の略歴を見ると…開発したSMAIで、様々な事業を起こし、すべて大成功してるって!…わ!晩年は、ものすごいお金持ちだったみたい。」

「ミカミくんが?彼は、お金に興味があるタイプじゃなかったよ」タクミは不思議そうに首を傾げた。「ミカミ財団に関して、他に情報はない?」タクミがルミエールに問いただす。

「えっと…ああ!ここに三上翔太のインタビュー記事がある。…『私の成功は、すべて、SMAIを作ったタクミ博士のおかげなんです。なので、私の資産は、すべて彼のSMAIの発展のために使われなければならない。そのための財団を今回、設立しました。この意思は、SMAIとともに、永遠に受け継がれていくでしょう』だって!タクミ、本当に、ミカミさんと仲良かったんだね。」

「そうか…ミカミくん。きみってやつは」タクミは目に涙をにじませていた。

「わかるわ…ここまで思ってくれる友達なんて、めったにいないよね。」ルミエールも涙ぐんでいる。

「それもあるけど…ミカミはSMAIにとんでもない仕掛けをしている。」タクミが何かを確信した表情でルミエールに告げる。

「とんでもない仕掛け?」ルミエールが首をかしげる。

「うん。SETOは…多分、西都、なんだ。ルミエール、西都、で検索してくれる?日本語限定で。」

「いいけど…日本語限定だと、ほとんど引っかからないと思うよ。やってみるけど…あれ?ディープウェブに入ったみたい。古くさい画面が現れた。いつの時代かな?パスワードを入力しろ、だって。」

「ビンゴ!」タクミが笑う。「じゃ、そこに、カタカナで、タクミ、って入れてよ。」

「わかった…タクミ…なにこれ!」画面が切り替わり、「タクミテスト入口」と書かれた大きな文字が現れた。

「懐かしい!これ、制限時間あるんだ…僕の趣味とか家族構成とかを、素早く答えないといけない」タクミはすぐさま、ルミエールと交代する。タクミはものすごい早さで答えを打ち込んでいく。クリアすると、ファンファーレが鳴り響く。すると、画面に「ホントニタクミナラ、コノモンダイ、トケルハズダ」。次に、スクリーンに現れたのは、意識の再構成理論に必要な超高度な数学と物理の問題だった。制限時間は一時間だったが、タクミは五分で解いた。

「タクミカ!オレノトコロニコイ…テハズハトトノエテアル」

そこで、画面がぷっつり切れた。


二人は、ソファで寛ぎながらコーヒーを飲んでいた。

「どうやら、僕たちはミカミ財団にいかないと行けないらしい。そこが『オレノトコロ』なのは間違いないだろう…けど、ミカミが残した、『テハズハトトノエテアル』ってどういう意味だ?彼自身はもう、二百年以上も前に死んでるから、そのときになにか、手を打ったに違いないんだけど」タクミが首を傾げる。

「とりあえず、今のミカミ財団のサイトを検索してみるよ」ルミエールがイヤリングをひねると、空中にホログラムが浮かび上がる。メニューを操作し、サイトを訪れる。

「ミカミ財団は、SMAIを開発する企業に資金援助したり、そのノウハウを提供する団体みたいね…けど、交通事故の防止にも力を入れていて、孤児の世話もしているみたいよ。あなたが事故で死んだからかな?」

「今の時代にも、交通事故はあるの?」タクミが不思議そうにたずねる。すべて自動運転だとしたら、事故が起きるのは極めてまれなはずだ。

「上層階級専用の交通網にはほぼないけど…下層階級の方は、逆に事故だらけ。だから孤児も多い。無償で世話をしているのは、ミカミ財団だけみたいね!わたしも今まで知らなかったけど」ルミエールが感心する。

「そうなのか…とりあえず、今のミカミ財団の理事長には会ってみる必要がありそうだね。」

「そうね。私がアポを取れたらいいんだけど」ルミエールが、サイト内をさらに検索すると、「孤児のために服を提供してくださる企業様を募集しています」という看板を発見する。

「これだ!良い口実を見つけたわよ、タクミ」

「ルミエールの服、子供に合わなくない?」赤い派手な服を見ながら、タクミがつぶやく。

「はあ?なんで私がこの服を子供に寄付するのよ…今の時代は、3Dプリントファッションが主流なの。スキャナーで体形の型を取るから、誰にでもジャストフィットした服をその場で提供できるのよ」

「そうなんだ!」タクミが驚いて声を上げる。ホントにすごい時代だとタクミは感心した。

「もっとも、下層階級の人たちは誰かの使い古しを着回していることがほとんどなんだけどね」

「…この時代の格差は、いちいちイラッとするね」タクミが吐き捨てるように言う。

「でも、ミカミ財団は最先端技術の服を、下層民の子どもたちにまで提供しようとしている…実際、服用の3Dプリンターとスキャナーは持ってるみたいだし。てことは、うちのデザインソフトウェアと、素材を提供すればいいね。この申し出を、フランス大使館を通じて送る、と…あ!返事が返ってきた…ぜひ一度会って話がしたい、って!では、日本に向かう予定があるので、今週末はどうですか、と送る…ぜひお越しください、ってよ!やったね、タクミ!」

「じゃ、今週末、ボクたちは日本に行くの?」

「うん…そうだ!それまで、このフランスで一緒にバカンスを楽しもうよ!タクミに、いろいろ案内してあげたいところもあるし」ルミエールが無邪気に微笑む。

「うん…」タクミは、ルミエールの笑顔を見て、どきりとしていた。

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