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しおりを挟む「あっ、あぅっ!す、すご、あっあっ、すごいっ! あ、あん、あ――」
いつもは静寂が五月蠅いほどの白い空間に、ぱちゅんぱちゅんといういやらしい音が広がる。
・・・・・・なんだよそれ。
俺とセオドアとの情事を覗き見て、羨ましくなったとか。
だから、俺としたかったから、慣れない後ろを弄って準備してたとかっ!
可愛すぎんだろっ、この悪魔!!!
アカに誘われたときに悩殺された俺の頭の中は『かわいいかわいい』ばっかで、もう『えろい』とかすっ飛ばして100%アカの可愛さで興奮している。もうこれはもはや精欲ではないような気さえしている。
アカの内部は“きゅんっ”としており、もう・・・・・・『中までかわいい!!』である。
と訳のわからないことを言っているが、このむっちりとしたギッチギチ一歩二歩手前の締め付けが俺の陰茎を興奮MAXで留まらせていて、もちろん引き抜く際も気持ちいいが再度挿入れる時のむちむちと入っていく感覚が最高に気持ちいい。
出入りする度にむちむちむちっと挿入っていき、一突きごとに達してしまいそうになる。
「アカっ、アカっ、きもちいー、よ! アカっ、も、いき、そぉ――」
「はっ、にゃ、にゃんだこれっ!こんなっ、こんにゃのっっしらにゃっ あうっ!!」
ぷりんとしたアカの尻たぶを掴み、思いっきり二三度腰を打ち付けるとエネルギーが頂点に上り詰めるのを感じた。
「っ――!?」
「あっ、あ、こ、このまま・・・・・・あぅう!!んっ、んん!」
達する直前、頭の端で『アカのナカに出してはダメだ』ということがよぎって急いで抜こうとしたが、尻にやった腕を掴まれそのまま達しろと懇願される。
俺はその懇願に折れ、もう一度深く貫くとそのまま押し込むように腰を密着させてアカのナカで達した。
陰嚢にどれだけの量があったのだと驚くほど大量の精液を放出している。
竿の中を移動する液の脈動、そしてそれが先端から肉壁の中に出される、頭の芯が震えるような快感を得た。
全て出し切ってズルリと陰茎を引き抜くと、中から精液が溢れ出してきた。
俺が手を離した瞬間にへたり込むアカ。力はなくふにゃふにゃで、下を見るとアカのモノは萎えているが下には薄い白い液体の水たまりができている。
力ないアカを支え、俺は『またやってしまった・・・・・・』と手で顔を覆った。
ナカの、しかも最奥に出してしまったのと俺の出した精液が大量だったせいで、アカは10日ほど意識を戻さなかった。
10日後、授業中になんとなく心のどこかでアカが目覚めたのを感じた。性行という深い繋がりを伴う行為によってお互いの魔力を交換し合っている俺たちなので、相手の状況が何となく感じられるようになってきたのだと思う。例えば、感情とか。
夜、やることを終え俺はベッドの上に臥せて目を瞑った。
そしてアカを目の前にし、地面に頭をつけて土下座をする。
「申し訳ありませんでした・・・・・・。またアカを失神させてしまって・・・・・・」
「べ、べつに・・・・・・いいし。今回は、オレがああ言ったから・・・・・・」
アカは照れくさいのか、俺の顔を直視できないようでチラチラと視線を送りながらモジモジと答えた。
何これ、めちゃ可愛いのですが・・・・・・。
アカは照れ隠しのためか一つ大げさに咳をして、偉そうに足を組んで重厚なソファの肘置きに両手を置いた。
「ま、まぁ?お前もアレだろ。セオドアの緩ケツよりも、オレ様の鍛えられたキツキツの穴の方が良かっただろ?」
「アカ、違うよ。
緩ケツじゃなくて、緩マンって言うんだよ」
「うるせぇ黙れヘンタイ」
「・・・・・・ハイ」
赤みを帯びながらも勝ち誇った表情で自信満々に言い放ったアカに言い間違いを指摘すると、理不尽にも事実を述べ罵倒されたので俺は正座の状態でしょぼくれた。
ちなみにこの日は、3回抜かずに致しました。
応援ありがとうございます!
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