ムッツリ眼鏡、転生したらモブのボスになりました(汗)

狼蝶

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 さて、二度も俺に純潔を奪われたセオドアが俺に対してどのような態度でくるかと思ったが(モブになりきっているし、証拠もないし、なんなら重要な情報も握っているので結構強気な俺)・・・・・・

 なんと、今でも懲りずに俺の放課後レッスンを受けている。訓練はきちんとするが、終わる頃に俺が催眠をかけてエロエロモードに入っていく・・・・・・というパターンだな。


 驚くよね!?何だかんだ言いつつ結局は俺に練習の監督をさせて、しかもわざとかと思うくらい無防備でまるで俺が催眠魔法をかけるのを心待ちにしてるかのように振舞って・・・・・・と自分で勝手に解釈して毎回犯してしまっているのだが。
 それに最後の方なんかセオドア喋っちゃってるし!もう催眠効果が切れてるのがバレバレなんだけど!!そして次の日とか茶番みたいに睨んでくるし。
 すでに媚びているように見えるその可愛い睨みに俺も『何だよお前・・・・・・俺に犯して欲しいんじゃねぇのかよ』とか顎クイして余裕で返せるようになれたらいいのだが・・・・・・




  そしてここからが新たな問題である。

 最近セオドアとのエッチの最中に視線を感じるようになったのだ。




 前々回くらいの時からかな。絶頂前は必死で達することしか頭になかったが、達して頭がクリアになったところで背後から何者かの視線が感じられるようになったのだ。

 位置からしておそらく視線の持ち主は生徒会準備室の扉の隙間から俺たちの情事を覗き見ている。まぁ人物の予想は大体ついているが・・・・・・





 と考えながらいつも通り教室で帰りのホームルームをしていると、シャムルちゃんの横に座っているセオドアがムスッとした目でこちらを見ていた。
 目が合ったのでなんとなくにこっとしようと思ったら、案の定口の端が少し上に上がっただけだった。
 何この不適の笑み感・・・・・・!話をしながらセオドアを観察していると、今日もこの後に魔法の練習が控えているからか顔が赤い。顔を平常に保とうとしているのが、俺にはわかった。それに、よくよく見れば机の下で太股をを小刻みに擦り合わせている。

 疼いて疼いてたまらないのだろう・・・・・・うっへっへっへ・・・・・・



 「それでは、ホームルームを終わります」

 そう言った途端、それまで時計を見てもじもじしていた生徒たちが一気に席を立ちだした。


「せんせぇ、僕数学ぜんぜんわからなくて・・・・・・また、教えてもらってもいいですか?」

 教壇で記入された日誌や名簿、書類などを揃えながら帰り支度をしていると、『ふぇえん』といった文字を背負ってシャムルちゃんが話しかけてきた。
 今日からまた新しい単元に入ったようだ。この子は根本が理解できたら応用もできちゃう子なので、教える甲斐もある。それに俺を頼ってくれるのも素直に嬉しいし本当に可愛い生徒である。

「ふふっ、いいですよ。ではラモルくんの都合が良いときに」

「えへへっ、わーい!ありがとうございますせんせ!!」

 そう言って嬉しそうに破顔し、書類を纏めていた俺の手を取って指を握ってきた。


 この小動物感・・・・・・!!最近スキンシップが激しいと思われるのだが、気のせいか!?
・・・・・・そう。シャムルちゃんはいい生徒なのだが・・・・・・、最近やたらと身体をくっつけてくるので天使護衛隊であるセオドアとヴェータからの視線が五月蠅くて思わずヒヤヒヤしてしまうのだ。

 わざとなのか天然仕込みなのか・・・・・・そこがわからないのが一番考えものなのだが。
 こらこらと天然ちゃんを取りなしていると、言ったとおり彼の護衛であるセオドアがすぐにやってきた。セオドアはシャムルちゃんの手首を掴み俺の指から離させ、口をキュッと結んで何か言いたげな顔をした。目線は見事に俺の視線から逃れているところを見ると、ははん、もしかして焼き餅を焼いているのか?

 全く、俺の生徒は皆可愛いなぁ・・・・・・。

「そうだ、クローヴェルくんに教えて貰ったらどうでしょうか。私よりも上手いと思いますよ」

 そう言うと、明らかにホッとした顔をする。
 やはり、セオドアはシャムルちゃんに心を寄せているのか。

 そう思った瞬間、なんだか心の奥底では素直に納得できない自分がいた。セオドアの心のベクトルが、自分と全くの無関係ではないような、もやっとした感じ。
 なんだろう・・・・・・と思いながらも、二人の親しそうな様子を眺める。

「ああ、いいぞ。俺が教えてやろう」

「でもセオっ、クローヴェルくんは忙しそうだし・・・・・・」

 いつもは親しげに『セオドア』とファーストネームで呼んでいるのだろう。急いで言い直したシャムルちゃんは、やや焦り気味だった。俺に犯されても王族、そう容易く名前を呼べる相手ではないのだ。
 セオドアが直々に教えようとするも、いつもだったら喜んで顔を輝かせるはずのシャムルちゃんはなんだか必死に遠慮している。『最近忙しそう』という言葉にセオドアも俺もビクッとするが、彼に情事がバレているはずがないので平静を装った。
 シャムルちゃんは本当に、忙しそうなセオドアのことが心配なんだな。

「では俺がお教えしましょう」

 やはり俺が引き受けようかと思ったところでセオドアの少し後ろから遠慮深げにヴェータが名乗り出て、シャムルは笑顔で感謝を述べた。
 反対に、断られたセオドアはショックに顔を凍らせており、なんだか気の毒だ。

「あーよかった!じゃあ先生、2人とも、さようなら」

 セオドアとヴェータに気まずい空気を流させた本人は憂いを晴らして爽やかに去って行った。
 学校の敷地内ならばきちんと整備がされているので、セオドアやヴェータと共に行動しなくてもシャムルの身は安全なのである。
 確かに三人でいることが多いが、今までどこにいても襲われやすかったシャムルちゃんにしたら、この安全な場所で一人で自由に行動できるということがすごく嬉しいのだろう。

「セオドア様。元気をお出しください」

 チンとしていたセオドアに向かって、少しだけ頬が緩みそうになっているヴェータが気を遣う。
 おいヴェータ、止めてやれ。従者に慰められるなんて、誰も良い心地はしないぞ・・・・・・


「ああヴェータ、俺は大丈夫だ。ありがとう」



 少し眉を下げながらも気を取り直したらしいセオドアが顔を上げて胸を張る。
 慰めてくれたヴェータに対する笑顔を見ていたら、もしかしてセオドアは自分の従者件親友が想い人に気持ちを寄せていることをご存じでないのでは・・・・・・と思ってしまった。だって全然悔しそうじゃないから。ヴェータもシャムルちゃんのことが好きだと気づいているならば、例え従者だとしても嫉妬くらいはするだろう。

 鈍感だなぁああー、セオドアって。ヴェータももうちょっと嬉しそうな顔を控えろよ。俺からしたらバレバレだからね!?と思いつつ、何事もなかったかのように書類を鞄に入れてそんな二人に挨拶をし、教室から出ることにした。


 さーてとっ、このもやもやする気持ちは置いておいて・・・・・・今日はセオドアくんを優しく慰めてあげようかなぁ~と思い、一度職務室へ書類を置きに行った後に馴染みの生徒会室へと向かった。







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