《連載版》異世界ネイルサロン

海辺野海月

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異世界フェルミニアとは

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 領主様の屋敷?城?は泊めていただいたデージアさんご夫婦のお店からも見えました。
 昨日はテンパっていたので全く気付きませんでしたが、大きな塔が二本ある石造りの要塞といった雰囲気です。一応街自体も大きな石壁で囲われているそうです。
 TVで観たアドリア海の宝石と呼ばれる街みたいな感じでしょうか。空飛ぶ豚さんのモデルになった街です。海もあるそうなのでそう理解させていただきます。
 そこまで離れていないので歩いていける様なのですが、石畳にヒールの靴って歩き辛いのですね。凸凹なので足が取られるし、削れた溝にヒールが挟まるし。転びそうになる度にカーライルさんに支えて頂くので申し訳なくなります。
 まぁ、日本でも何もない所で良く転んでいましたが……

 因みに、コートはパッと見そこまで目立つ違いはないそうなので、注目される事は無いようです。ただ黒瞳は迷い人以外にいないのであまり人と目を合わせない様に言われました。コートだけなら素材の違いがあるので分かる人には分かるそうですが、不安定な歩き方から短耳族系の貴族がフラフラしてるように見えるので丁度良いそうです。

 迷い人とバレると面倒らしいので喜ぶべきなのでしょうが、なんでしょう、喜べません。

 そして、私が何度も転びそうになるので、最終的にカーライルさんの腕に掴まって歩くことになりました。腕を組むではなく、すがり付く感じです。ご迷惑お掛け致します。そんな感じで足元ばかり見ていたので街を見る余裕はありませんでした。勿論、人と目が合うこともありません。

 漸く辿り着けば、カーライルさんが名前を門で告げればあっさり通されました。元々用があるって仰ってたのは本当だったのですね。
 私はカーライルさんの連れとして通されましたが、目を合わせないとか不審者でしかないと思うのですが、カーライルさんに手を牽かれ転ばないように着いていくので精一杯でした。

 お城(要塞って言いにくいので城で良いですよね。)の中は所謂お城を想像した時にありそうな派手にギラギラしたものはありませんが、たまに品の良い絵とか花を活けた花瓶とかは置いてあります。石造りの壁と廊下で冬場はとても寒そうですが、濃紺の絨毯が中央に敷いてあるので歩きやすさは街中とは段違いです。

 しかし、カーライルさんは案内も受けずにスイスイと歩いていきますが、良いのでしょうか?メイドさんとか執事さんとかお城なら居そうな気がするのですが。えぇ、見てみたいだけです。猫耳メイドさんとか、羊な執事さんとか、萌えますよね。絶体可愛い。

 等と、アホな妄想をしていたら目的地に着いた様です。階段を上ったり下りたり右行って左曲がってを何度も繰り返してたので出口の方角すら解りません。地図は回しながら見るタイプなので方角の認識は普段から曖昧です。カーライルさんがいなければデージアさん達のお店に帰れる自信は微塵もありません。

 カーライルさんのノックの音に重厚感のある扉の向こうから誰何の返答。カーライルさんが名乗ればあっさり開かれた扉の脇には黒のモーニング的なジャケットとベストを着た羊さんが!?やだ可愛い!本当に見れるとかどんなご褒美ですか?

「カーライル様、おはようございます。いらっしゃるのは午後かと思慮しておりましたがお早いお着きなのはそちらのお嬢様の事で何かおありなのですか?」

 真っ白もふもふ羊さんが正装でお出迎えです。羊さんに夢中のまま、カーライルさんに手を引かれて入った部屋には大きなホワイトタイガーさんが居ました。
 この方が領主様なのでしょうか?確かに威厳たっぷりですね。
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