《連載版》異世界ネイルサロン

海辺野海月

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ネイルサロンをやりたいです

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 2時間ほど街を歩き回った収穫は、中まで真っ青な大人サイズの瓜科の果物(輪切りで売ってた)とか、リアルに踊る不気味な花(鉢植えで売ってた)とか。

 「基本的には元の世界地球と変わらない」って言ってたのに、全然違う!と、現実にうちひしがれておりました。

 ほんと、普通って何でしょう?

 因みに踊る花は薬草にもなるそうですが、食べても美味しいけど刈りたてじゃないと味も効果も無くなるそうで鉢植えで売ってるそうです。

 あまり食べたくはありませんが、美味しいと言われるとちょっと興味が湧きます。

 他にも職人街なんかも軽く案内して頂きました。

 もの作りの現場って日本ではなかなかお目にかかれなかったので新鮮でした。

 きっとニッパーとかルビーストーンとかご相談する事になるので、改めてゆっくり見学したいですね。

 地球と違うものといえば、バッファとして使えそうな固めのスポンジみたいな植物があったのです!
 そのままだと柔らかいけど、魔法で圧力をかけると、固くなるし形もイメージに合わせて柔軟に決められるらしいので、トルソーの素材として最適だそうです。
 職人街に積んであったのですよ。
 元がスポンジみたいに軽いので持ち運ぶのも簡単なんだとか。

 これでバッファはなんとかなりそうです。

 ***

 赤の三時になったのでデージアさんご夫婦のお店『大地の恵み亭』へと戻ってきました。

 久し振りに良く歩いたので体はちょっと疲れてますが、色々と見て回れたので気分は高揚しています。

「おかえり、サナ。街は楽しかったかい?さっき来た時より明るい顔だね。」

 『大地の恵み亭』の目の前まで来たところ、素晴らしいタイミングで扉が開いてデージアさんが迎えて下さいました。

 デージアさん、貴女は女神様ですか?予知能力でもあるのですか?扉は木製で外見えませんよね?しかも悩みの一つだったバッファがなんとかなりそうでウキウキしてたのも直ぐにバレましたし。

 女神様デージアさん、まじ女神様。

 まぁ、私、ニヨニヨしてたんだと思いますが。

 店内に促されて足を進めれば、先程注文を取ってくださった美人さんとジルベルタさんが三人分のご飯を並べている所でした。
 賄いは私も頂いた煮込みハンバーグとパンのようです。

「ジルベルタさん、お久しぶりです。その節は大変お世話になりました。」

 大きな熊のコックさんはコクりと頷くと、近くの席を引いて下さいました。無口ですが紳士です。

「私もお昼はハンバーグライスを頂きましたが、本当に、本当に美味しかったです。語彙力がないので美味しいしか言えませんが、控え目に言って至福でした。」

 ふんすと鼻息荒くなってしまいましたが、ジルベルタさんはもふもふの熊の手で頭をポムポムしてくださいました。

「パンに挟んでハンバーグサンドも良いですね!高級店のデミバーグサンドな感じで絶体美味しいやつです!」

 デパートの催事とかホテルとかで見掛ける高いけど絶体美味しいやつ、いえ、それ以上の美味しさの筈ですね。だって前に頂いた手作りパンも小麦の甘さがしっかり感じられる最高のパンでしたからね。

 ポムポムしていた手がちょっと止まったら、今度はナデナデされました。
 大きな熊さんの肉球、気持ち良かったです。

 キッチンに入って行ったジルベルタさんはパン切りナイフを持って戻ってきたら、籠の中のパンに切れ目を入れてハンバーグ挟んで食べ出しました。
 そして、一つを食べ終わったらまた私の頭をナデナデしました。

「おや、パンに挟んだら美味しかったのかい?確かにメインをサンドイッチにするって発想はなかったねぇ。別々で食べても美味しいんだから、合うのは当たり前といえばその通りなんだけど。」

 おや?こちらではデミバーグサンドはなかったようです。
 となると、ビフテキサンドもないのでしょうか?
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