《連載版》異世界ネイルサロン

海辺野海月

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ネイルサロンをやりたいです

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 案の定ビフテキサンドも無いようです。
 美味しいのに何故でしょう?

「ご飯は丼でも食べるのが最初から普通だったけど、サンドイッチは軽食というかあんまり手間をかけないのが普通だと思ってたからかねぇ?」

 成程、固定観念ってヤツですね。

「ジル叔父さん、私達も同じ様に食べても良い?」
「……すまん、日々の糧に感謝を。」
「「いただきます!」」

 堪り兼ねたように美人さんがジルベルタさんを急かしてましたが、視線はパン切りナイフにロックオンしてましたよ。

 視線は(パン切り)ナイフにロックオン。

 パッと聞くと危険な香りがしますが、実際は美人さんも食欲に忠実なのだとちょっと嬉しくなります。

 早速ナイフとパンに手を伸ばして、デージアさんの分にも切れ目を入れて渡すと、自分の分にハンバーグを挟んでパクり。大きくお口を開けて食べても美人は美人のまま。

 うん、目の保養ですね。

「私は一緒にレタスとかアボカド挟むのも好きです。チーズも美味しいですよね。」
「叔父さん!アボカド!」

 パッチリお目目を更に開いたと思ったらジルベルタさんにお願い、ではなく確認だったようで、頷くのを見てキッチンに走っていきました。
 直ぐに挟みやすいサイズに切られたアボカドとレタスを小皿に乗せて戻ってくると早速とばかりに追加してパクり。
 幸せそうに頬張っててとっても可愛いです。

 美人さんはデージアさんの妹さんの娘さん、つまりは姪っ子さんで、ルーミアさんと仰るそうです。
 短耳族と栗鼠獣人のクォーターで見た目はほぼ短耳族。スタイルも抜群な羨まけしからん美人さんです。
 デミバーグアボカドサンドの美味しさからか、元々気さくな方なのか、フレンドリーに話し掛けてくださり、私も直ぐに馴染めました。

 やはり元々の性格ですよね、店員さんとしてお見掛けしたときも明るく元気な看板娘という感じでしたし。

 ***

「それで、そのねいるあーととやらの店をやりたいけど、顔料その他に金がかかりそうだからどっか働く場所がないかって事かい?」

 お城での生活とかこれからの希望等をお話ししてたのですが、まぁ、お金がない!に尽きるわけですよ。

「はい、私はあまり運動神経に自信がないのでデスクワークだと嬉しいのですがネイルサロン以外で働いたこともないのでこれと言って出来ることもないのですが。」
「確かにサナに運動神経は無さそうだな。」

 ぐっ、カーライルさんには初日に歩くだけでもやっとな所を見られているだけに返す言葉もありません。

「それだけではなくぅ、不特定多数が出入りする商店などで働くのはぁ、安全面からもぉ、お薦めできませんよぉ。」
「店頭に立たないなら有りじゃない?」
「いや、商店の場合は取引で奥に入る人間もいるから安全とは言えないね。」

 皆さん私の安全を一番に考えて下さるようです。
 確かに後ろ楯があっても、私はまだ此方の事を知っているとも言えませんし、安全第一でないと皆さんにご迷惑をお掛けするだけですね。

「文官登用試験を受けるなら役所でも働けるだろうが、それだと時間が掛かりすぎるしな。」

 すみません、此方の常識もまだあやふやなのに公務員試験(?)なんて無理です。

「……ギルドの倉庫番。」

 皆さんであーでもないこれもダメ、と話していたら、ジルベルタさんがぼそりと呟きました。

「あそこ、今空きあるか?」
「領主様に確認しますがぁ、基本的にぃ、人手不足だった気がぁ、致しますぅ。」

 倉庫番?備品管理のようなものでしょうか?
 それなら出来そうな気もします。

 とりあえずリズさんが領主様経由で確認してくださるそうです。
 ギルドだとカーライルさんも出入りするし、倉庫には決まった人しか入れないので安全は確保しやすいそうですよ。

 ジルベルタさん、コックさんはなのに良くご存知ですね。
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