日記に隠された恐怖

事件

『それでは次のニュースです。
9月1日に林 勇人君(7)と
田口 達哉さんとみられる遺体が
発見されました。』
『司法解剖の結果、死因は
毒によるもので…』





「先輩。」
「…なにか分かったか？」
ここはとある警察署。
そして、彼等は殺人課に所属する
警察官である。
「それが…殺人の疑いが掛かっていた
被害者の1人ですが、どうやら
違うようです。」
「詳しく説明してくれ。」
「はい。実は遺体を調べた
結果、重度の脱水症状に
なっていたらしくて…
しかも、縄の痕がうっすら
残ってたらしく、拘束されて
いたのではないかと。」
「…被害者二人が？」
「はい…可哀想な事に、子供の
方も…」
「そういえば、子供の遺品の
中に、あの日記があったな。」
「えっ、それなら夏休みの
宿題だろうからって同僚が
担任の方に渡してましたけど…」
「すぐ取り戻せ。拘束されて
居たなら何が起こっていたか
書いてあるはずだ。」
「わ、分かりました！」