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ムー大陸編
16首都ヒラニプラでの演奏会1
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食事終わり、くつろいでいると、アルハザードが「この島に来てから、シャワーも浴びてないだろう。こいつが用意してくれるそうだよ」
人目を気にしなくて良い室内では邪神は黒猫の姿を現して、部屋の隅で体を丸めていた。
「それはありがたいね、神様の御好意にあまえるとしようかな」
邪神の横たわっている反対側の隅にシャワールームが現れた。扉を開けると、着替えるための部屋があり、黄色い着替えの服が用意されていた。
シャワーを浴び、髪をタオルで拭きながらシャワールームを出ると、テーブルの上には氷の浮かんだ茶色い液体の入ったグラスが用意されていた。
「こいつがアイスコーヒーを用意してくれたよ。飲むといい」
グラスにはたくさんの水滴がついている。かなり冷えているのだろう。熱めのシャワーを浴びた後の最高のサービスだ。
「君はシャワーを浴びないのかい」
グラスの脇に置いてあったストローでアイスコーヒーを飲んだ。苦みの抑えられたアメリカン、これも神谷の好みだ。
「そうだな、僕も久しぶりにさっぱりとしようか、こいつが次に何時用意してくれるか分からないからね」
アルハザードもシャワールームに消えて行った。
アイスコーヒーを飲み干して、壁に立てかけてあったギターケースを床に置いた。
先ほど邪神に聴かせた曲は近代スペインの作曲家ホアキン・マラッツの作品、スペイン風セレナーデだった。セレナーデとは、恋人の窓の下で弾く愛を語る曲という意味があるが、この曲はセレナーデという名前をつけられながらも終止軽快な、いかにも邪神が好む曲調だ。
シャワールームまで用意してくれるとは、邪神はよほどこの曲が気に入ったようだ。
アルハザードがシャワーを浴びている間にギターの弦を取り替えておくことにした。
ギターの弦は通常、一週間程度で取り替えるものである。
アルハザードの言うように、これからこの島での初めての演奏会が行われるのであれば、そろそろ弦の取り替えが必要だ。
予備の弦は常に五セットは用意している。
ケースから黄色く変色したギターを取り出した。ケースのポケットから弦を取り出すと、弦の色も黄色だった。
部屋の隅に目をやると邪神が神谷を見つめて「フン」と鼻を鳴らした。
アルハザードがシャワールームから出てきた。タオルを使った形跡もないのに、髪はすでに乾いている様子だった。
「取り敢えず、白色人の街まで行ってみよう」
アルハザードが言った途端にドームが消え、二人は道端に腰を降ろしていた。邪神の姿も消えている。
「赤色人はこの街の端から中央部まで歩いて四時間と言っていたから、後三時間は歩くことになるね」
「彼女は確か泊まる所があると言っていたよね。でも、それらしき施設は見当たらないね」
泊まる所どころか、普通の食料などを売っている店がないのも相変わらずだ。
「このあたりに店がないのは、白色人の街に行けば分かると言ってるよ」
まずは白色人の街を目指すしかないということか。
しばらく歩いていると、前方に金色のドームが見えてきた。
「あれが王宮かな」
「そうだ、あれが王宮だ」
「多分、まだそうとう距離があるよね。それなのにこんなに大きく見えるんだから、実物はかなりの大きさだね」
「そう、立派すぎるほどだね」
言っている意味が良く分からない。
「今は分からなくても、そのうち分かるさ」
アルハザードがいつものようにクスリと笑った。
ようやく白いドームが並ぶ場所に到達した。この街はこれまで通過してきた街よりも遥かに人が多く出歩いていた。道ですれ違うこともあるため、邪魔にならないようにアルハザードの後ろについて歩くことにした。
視界に入る白色人は身長が男性は神谷と同じ百八十センチくらい、女性がそれよりも二十センチほど低いという者がほとんどだ。
人々の皆無表情だが、男女のカップルは仲良さそうに腕を組んで歩いている。
個人差は多少あるものの、皆端正な顔立ちをしている。
「皆無表情だけど、幸せそうな感じはするね」
「それはそうだろう。ここに住んでいる白色人はヒエラルキーの上位に位置しているからね、言わば支配階級なのさ」
後ろから小声で話しかけた神谷に対し、アルハザードは振り返りもせずに答えた。
「でも、青色人や赤色人だって不幸せな感じはしなかったよ。現に黄食人もどきの僕らもこうして自由に歩いている訳だし」
「幸せそうに見えるからといって幸せとは限らないよ」
アルハザードが吐き捨てるように言った。
またしばらく歩くと、道端に小さな公園のような場所があった。三人くらいは座れそうな、高さが八十センチ、奥行き五十センチほどの角の丸められた、白い色をした表面がつるつるとした長方形の石の固まりが五つ並んでいる。
「ここにしようか」
アルハザードが振り返った。
「あの並んでいる石はベンチなのかなあ」
「そうらしいね、但し、色を見ても分かるだとうけど、あの石に座れるのは白色人だけだよ」
「じゃあ、僕たちは座れないね」
「そうだね、唯、この公園に入ることはできるようだから、こいつに椅子を出してもらって、演奏会をするのは可能だよ」
アルハザードが肩に乗っている姿の見えない邪神を見やった。
二人で公園に足を踏み入れた。と、その瞬間に何か空気の密度が濃くなったように、軽く押し戻されるような感覚があったが、特に気にすることもなく中に入った。
「あまり道に近いと観衆が集まりにくい、奥に入った所にしよう」
アルハザードが言うと、白い石の並んでいる奥に新たに黄色い石が現れた。聴衆が白い石に座れるようにという邪神の配慮だろうか。
「この島の住人はゆっくりとした曲が好きなようだから、そういう曲を弾いてくれないか」
「大丈夫だよ、そういう曲のレパートリーもたくさんあるからね」
黄色い石に腰を降ろした。石はどんな素材でできているのか、表面に弾力があって、座り心地が良かった。
弦を張り替えたばかりなので、チューニングがかなり狂っていたが、チューナーを使って正確に合わせた。
神谷が一曲目にスペインの作曲家フランシスコ・タレガ作曲のアルハンブラ宮殿の想い出を選んだ。
この曲は、全体にトレモロと言う技法が用いられ、ゆったりとした曲調と後半の愁いを帯びた和声が哀愁を誘う。
二曲目にドイツの作曲家ロベルト・シューマンの曲集、子供の情景からトロイメライの後半に差しかかる頃には、白い石に数人の白色人が座り、じっと神谷の演奏に聴き入っていた。
立ち上がっておじぎをしたが、拍手をする習慣がないのだろう、白色人たちはじっと神谷を見つめて座っているばかりだ。
三曲目以降もゆったりとした曲を選び、二十分ほど経つと、石が見えなくなるほど人でいっぱいとなった。殆どが白色人だが、数名黄色人も混じっている。
人目を気にしなくて良い室内では邪神は黒猫の姿を現して、部屋の隅で体を丸めていた。
「それはありがたいね、神様の御好意にあまえるとしようかな」
邪神の横たわっている反対側の隅にシャワールームが現れた。扉を開けると、着替えるための部屋があり、黄色い着替えの服が用意されていた。
シャワーを浴び、髪をタオルで拭きながらシャワールームを出ると、テーブルの上には氷の浮かんだ茶色い液体の入ったグラスが用意されていた。
「こいつがアイスコーヒーを用意してくれたよ。飲むといい」
グラスにはたくさんの水滴がついている。かなり冷えているのだろう。熱めのシャワーを浴びた後の最高のサービスだ。
「君はシャワーを浴びないのかい」
グラスの脇に置いてあったストローでアイスコーヒーを飲んだ。苦みの抑えられたアメリカン、これも神谷の好みだ。
「そうだな、僕も久しぶりにさっぱりとしようか、こいつが次に何時用意してくれるか分からないからね」
アルハザードもシャワールームに消えて行った。
アイスコーヒーを飲み干して、壁に立てかけてあったギターケースを床に置いた。
先ほど邪神に聴かせた曲は近代スペインの作曲家ホアキン・マラッツの作品、スペイン風セレナーデだった。セレナーデとは、恋人の窓の下で弾く愛を語る曲という意味があるが、この曲はセレナーデという名前をつけられながらも終止軽快な、いかにも邪神が好む曲調だ。
シャワールームまで用意してくれるとは、邪神はよほどこの曲が気に入ったようだ。
アルハザードがシャワーを浴びている間にギターの弦を取り替えておくことにした。
ギターの弦は通常、一週間程度で取り替えるものである。
アルハザードの言うように、これからこの島での初めての演奏会が行われるのであれば、そろそろ弦の取り替えが必要だ。
予備の弦は常に五セットは用意している。
ケースから黄色く変色したギターを取り出した。ケースのポケットから弦を取り出すと、弦の色も黄色だった。
部屋の隅に目をやると邪神が神谷を見つめて「フン」と鼻を鳴らした。
アルハザードがシャワールームから出てきた。タオルを使った形跡もないのに、髪はすでに乾いている様子だった。
「取り敢えず、白色人の街まで行ってみよう」
アルハザードが言った途端にドームが消え、二人は道端に腰を降ろしていた。邪神の姿も消えている。
「赤色人はこの街の端から中央部まで歩いて四時間と言っていたから、後三時間は歩くことになるね」
「彼女は確か泊まる所があると言っていたよね。でも、それらしき施設は見当たらないね」
泊まる所どころか、普通の食料などを売っている店がないのも相変わらずだ。
「このあたりに店がないのは、白色人の街に行けば分かると言ってるよ」
まずは白色人の街を目指すしかないということか。
しばらく歩いていると、前方に金色のドームが見えてきた。
「あれが王宮かな」
「そうだ、あれが王宮だ」
「多分、まだそうとう距離があるよね。それなのにこんなに大きく見えるんだから、実物はかなりの大きさだね」
「そう、立派すぎるほどだね」
言っている意味が良く分からない。
「今は分からなくても、そのうち分かるさ」
アルハザードがいつものようにクスリと笑った。
ようやく白いドームが並ぶ場所に到達した。この街はこれまで通過してきた街よりも遥かに人が多く出歩いていた。道ですれ違うこともあるため、邪魔にならないようにアルハザードの後ろについて歩くことにした。
視界に入る白色人は身長が男性は神谷と同じ百八十センチくらい、女性がそれよりも二十センチほど低いという者がほとんどだ。
人々の皆無表情だが、男女のカップルは仲良さそうに腕を組んで歩いている。
個人差は多少あるものの、皆端正な顔立ちをしている。
「皆無表情だけど、幸せそうな感じはするね」
「それはそうだろう。ここに住んでいる白色人はヒエラルキーの上位に位置しているからね、言わば支配階級なのさ」
後ろから小声で話しかけた神谷に対し、アルハザードは振り返りもせずに答えた。
「でも、青色人や赤色人だって不幸せな感じはしなかったよ。現に黄食人もどきの僕らもこうして自由に歩いている訳だし」
「幸せそうに見えるからといって幸せとは限らないよ」
アルハザードが吐き捨てるように言った。
またしばらく歩くと、道端に小さな公園のような場所があった。三人くらいは座れそうな、高さが八十センチ、奥行き五十センチほどの角の丸められた、白い色をした表面がつるつるとした長方形の石の固まりが五つ並んでいる。
「ここにしようか」
アルハザードが振り返った。
「あの並んでいる石はベンチなのかなあ」
「そうらしいね、但し、色を見ても分かるだとうけど、あの石に座れるのは白色人だけだよ」
「じゃあ、僕たちは座れないね」
「そうだね、唯、この公園に入ることはできるようだから、こいつに椅子を出してもらって、演奏会をするのは可能だよ」
アルハザードが肩に乗っている姿の見えない邪神を見やった。
二人で公園に足を踏み入れた。と、その瞬間に何か空気の密度が濃くなったように、軽く押し戻されるような感覚があったが、特に気にすることもなく中に入った。
「あまり道に近いと観衆が集まりにくい、奥に入った所にしよう」
アルハザードが言うと、白い石の並んでいる奥に新たに黄色い石が現れた。聴衆が白い石に座れるようにという邪神の配慮だろうか。
「この島の住人はゆっくりとした曲が好きなようだから、そういう曲を弾いてくれないか」
「大丈夫だよ、そういう曲のレパートリーもたくさんあるからね」
黄色い石に腰を降ろした。石はどんな素材でできているのか、表面に弾力があって、座り心地が良かった。
弦を張り替えたばかりなので、チューニングがかなり狂っていたが、チューナーを使って正確に合わせた。
神谷が一曲目にスペインの作曲家フランシスコ・タレガ作曲のアルハンブラ宮殿の想い出を選んだ。
この曲は、全体にトレモロと言う技法が用いられ、ゆったりとした曲調と後半の愁いを帯びた和声が哀愁を誘う。
二曲目にドイツの作曲家ロベルト・シューマンの曲集、子供の情景からトロイメライの後半に差しかかる頃には、白い石に数人の白色人が座り、じっと神谷の演奏に聴き入っていた。
立ち上がっておじぎをしたが、拍手をする習慣がないのだろう、白色人たちはじっと神谷を見つめて座っているばかりだ。
三曲目以降もゆったりとした曲を選び、二十分ほど経つと、石が見えなくなるほど人でいっぱいとなった。殆どが白色人だが、数名黄色人も混じっている。
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