72 / 73
ムー大陸編
59ムー大陸との別れ
しおりを挟む
「とうとう元の体に戻ったよ」
最後の治療から戻ったアルハザードの抜けるように涼やかな声が弾んでいた。
「今の顔も魔術を使っていない素の顔なんだよ」
心なしか魔術で普通に見せている時よりも、くっきりとした端正な顔に見える。
「体も脱いで見せようか」
「いや、それはいいよ。でも、良かったね。わざわざ一万年も時間を溯って来たかいがあったね」
「全くだね、ようやく、ようやく望みが叶ったよ」
「ようやく現代に帰れるね」
「ああ、黄金人はしばらく経過を観察したいと言っていたけど、そんな必要はない今夜にでも帰れるよ」
この島の悲劇を見ずに済むだけでもほっとする。
「そうなるといいけどね」
「だって今夜にでも帰るんでしょ」
「それはこいつ次第だからね」
アルハザードは足元で丸くなっている邪神を指差した。
「今日もこいつにヒラニプラの神が会いに来るみたいだね」
夕食後にワインを飲んでいると、アルハザードが涼やかな声で言った。現代に帰る準備はいつでもできている。後は邪神がその気になってくれるだけだ。
「でも、もうすぐ帰るんだから、今からあの神様に会っても仕方がないよね」
「こいつにはこいつの考えがあるんだろう、人間には考えも及ばないような」
できることならば、この島に何事も起こらないうちに現代に帰りたいのだが、邪神にそのつもりはないのだろうか。
「もうすぐ来るよ」
アルハザードの言葉が終わらないうちに、邪神の丸まっていた壁際に白い霧が現れた。
邪神が面倒くさそうにゆっくりと四本の足で立ち上がった。
「来たようだね」
「また相談かな」
「いや、相談ではなく、今日は報告のようだね」
邪神は今日は真面目に受け答えをしているようだ。
「何か変わったことでもあったのかな」
「あったというよりも、これから起こることについてらしいね」
「やっぱり、この島にとって良くないこと」
「そういうことになるかな、神谷はあまり深く考えないで、僕の側から離れないようにしていたほうがいいよ」
考えるつもりがなくても、強烈なものを目にしてしまえば、考えない訳にはいかない。人間には感情というものがあるのだから。
「神谷は感情のスイッチをオフにすることはできないのかい」
「そんなことできるはずないじゃないか」
「ふーん、それならば仕方がないね」
魔人には感情のスイッチをオフにすることなど雑作もないことのようだ。
「さあ、準備はいいかい、といってもギタラのケースを背負うだけか」
アルハザードに言われてギターのケースを背負った。後は心の準備だけだ。
邪神の前から白い霧が消えた。
「ヒラニプラの神様がいなくなったみたいだね」
「あの神は今ラ・ムーに会いに行っている。ラ・ムーも礼拝日でもないのにいきなり神が降臨して驚いていることだろう」
「降臨というと、最上階のあの部屋に」
「そうだ、あの部屋だ。今金の像にあの神が入った、王宮には予めその旨を伝えてあったのだろう、ラ・ムーが神を待っていたようだ。会話が始まっている、極めて深刻な」
頭の中にラ・ムーの映像が浮かんだ。
「すぐに来いと言ってるみたいだね」
同じ映像を受け取ったであろうアルハザードが呟いた。
「行ってもいいけど、結果は変わらないよ」
「でも、呼ばれてるんだから、行かない訳にはいかないだろう」
「呼ばれているから行かなければならないなんて、そんなに律儀にしていたら、砂漠では命がいくらあっても足りないよ」
ここは砂漠ではないし、そんな所に住む予定もないのだ。
「まあいい、最後にこの国の王に挨拶をするのも悪くはないかな、行ってみよう」
二人で階段を上って最上階までやって来た。心なしか階段が揺れている気がする。
「気のせいではないよ、地震が起こっているんだ。今は小さいけど、やがて立ってもいられないような大きなものになる」
「それもその神様の教え」
アルハザードの肩の上に乗っている邪神を指差した。
ラ・ムーは礼拝室の奥に一人座り、黄金の像と対峙していた。
「では、はやり、あの者たちは……」
黄金の像が何と答えているのかは分からないが、どのようなことを話しているのかはラ・ムーの表情から窺い知れる。
ラ・ムーが二人に気がついた。
「そなたたちは、やはり海を越えて来た者ではなかった、時を越えて来た者だったのだな」
アルハザードは何も答えなかった。神谷ももちろん答える言葉が見つからなかった。
床が大きな音を立ててきしんだ。祭壇に居並んでいる黄金の像が揺れている。今までにこの島で感じたことのない大きな地震だ。
ラ・ムーは立ち上がろうとしたが、揺れのために椅子から腰を上げることができない。それを尻目にアルハザードは平然と立ち尽くしていた。
「さて、神谷、僕たちは行こうとするかな」
神谷も椅子に手をついたまま動けないでいる。
「そなたたちは、このまま行ってしまうというのか」
ラ・ムーが大きな声で叫んだ。
「僕たちがここにいても何もできませんよ」
「しかし、何とか力を貸してはくれぬのか」
「僕に何ができるというのです、僕にできることは精々黒鳥を退治し、黒色人と闘うことくらいです。このような大きな規模の災害の前には無力です」
「だが……」
ラ・ムーの言葉が途絶えた。黄金の床はますます激しく揺れている。
「我が神よ」
ラ・ムーが椅子に手をつきながらようやく立ち上がり、神の像に手を伸ばした。その像の口がゆっくりと動いた。
「ラ・ムーよ、これは定めだ。私にもどうすることはできない。もちろん、その者たちにもだ。全てを受け入れるのだ。今日、ヒラニプラの、そしてムー大陸の歴史が終わる」
「そのような、神よ、私たちをお見捨てになるか」
「全ては定めだ、定めなのだ」
ヒラニプラの神はあくまでも「定め」と繰り返している。「報い」と言わないところがせめてもの慈悲なのだろう。
アルハザードの肩から駆け下りた邪神が姿を現した。子猫の姿が次第に大きくなり、姿はそのままに大型犬ほどの大きさになった。そのエメラルド色の目が光り、神谷の体が宙に浮き上がった、周りの空気が透明なゲル状の物体へと変わる。息は自由にできるが、言葉を発することも体を動かすこともできない。
アルハザードが邪神の頭に手を置いた。
魔人と邪神の体が宙に舞い、神谷の体もその後に続く。王宮が足の下に見えた。黄金の建物が次第に崩れていく。
「神谷はこの先は見ない方がいいよ」
アルハザードが神谷の体を覆っているゲルに触れた。ゲルが徐々に黒っぽい色になり、完全に視界が塞がれる刹那、アルハザードの顔が切り落としのものになっているのが見えた。
「これは、何ということだ」
完全な暗闇の中でアルハザードの声が聞こえた。
「これは、元に戻ったはずの体があーっ」
アルハザードの絶叫と共に、大きな轟音が耳をつんざき、神谷の意識は途絶えた。
最後の治療から戻ったアルハザードの抜けるように涼やかな声が弾んでいた。
「今の顔も魔術を使っていない素の顔なんだよ」
心なしか魔術で普通に見せている時よりも、くっきりとした端正な顔に見える。
「体も脱いで見せようか」
「いや、それはいいよ。でも、良かったね。わざわざ一万年も時間を溯って来たかいがあったね」
「全くだね、ようやく、ようやく望みが叶ったよ」
「ようやく現代に帰れるね」
「ああ、黄金人はしばらく経過を観察したいと言っていたけど、そんな必要はない今夜にでも帰れるよ」
この島の悲劇を見ずに済むだけでもほっとする。
「そうなるといいけどね」
「だって今夜にでも帰るんでしょ」
「それはこいつ次第だからね」
アルハザードは足元で丸くなっている邪神を指差した。
「今日もこいつにヒラニプラの神が会いに来るみたいだね」
夕食後にワインを飲んでいると、アルハザードが涼やかな声で言った。現代に帰る準備はいつでもできている。後は邪神がその気になってくれるだけだ。
「でも、もうすぐ帰るんだから、今からあの神様に会っても仕方がないよね」
「こいつにはこいつの考えがあるんだろう、人間には考えも及ばないような」
できることならば、この島に何事も起こらないうちに現代に帰りたいのだが、邪神にそのつもりはないのだろうか。
「もうすぐ来るよ」
アルハザードの言葉が終わらないうちに、邪神の丸まっていた壁際に白い霧が現れた。
邪神が面倒くさそうにゆっくりと四本の足で立ち上がった。
「来たようだね」
「また相談かな」
「いや、相談ではなく、今日は報告のようだね」
邪神は今日は真面目に受け答えをしているようだ。
「何か変わったことでもあったのかな」
「あったというよりも、これから起こることについてらしいね」
「やっぱり、この島にとって良くないこと」
「そういうことになるかな、神谷はあまり深く考えないで、僕の側から離れないようにしていたほうがいいよ」
考えるつもりがなくても、強烈なものを目にしてしまえば、考えない訳にはいかない。人間には感情というものがあるのだから。
「神谷は感情のスイッチをオフにすることはできないのかい」
「そんなことできるはずないじゃないか」
「ふーん、それならば仕方がないね」
魔人には感情のスイッチをオフにすることなど雑作もないことのようだ。
「さあ、準備はいいかい、といってもギタラのケースを背負うだけか」
アルハザードに言われてギターのケースを背負った。後は心の準備だけだ。
邪神の前から白い霧が消えた。
「ヒラニプラの神様がいなくなったみたいだね」
「あの神は今ラ・ムーに会いに行っている。ラ・ムーも礼拝日でもないのにいきなり神が降臨して驚いていることだろう」
「降臨というと、最上階のあの部屋に」
「そうだ、あの部屋だ。今金の像にあの神が入った、王宮には予めその旨を伝えてあったのだろう、ラ・ムーが神を待っていたようだ。会話が始まっている、極めて深刻な」
頭の中にラ・ムーの映像が浮かんだ。
「すぐに来いと言ってるみたいだね」
同じ映像を受け取ったであろうアルハザードが呟いた。
「行ってもいいけど、結果は変わらないよ」
「でも、呼ばれてるんだから、行かない訳にはいかないだろう」
「呼ばれているから行かなければならないなんて、そんなに律儀にしていたら、砂漠では命がいくらあっても足りないよ」
ここは砂漠ではないし、そんな所に住む予定もないのだ。
「まあいい、最後にこの国の王に挨拶をするのも悪くはないかな、行ってみよう」
二人で階段を上って最上階までやって来た。心なしか階段が揺れている気がする。
「気のせいではないよ、地震が起こっているんだ。今は小さいけど、やがて立ってもいられないような大きなものになる」
「それもその神様の教え」
アルハザードの肩の上に乗っている邪神を指差した。
ラ・ムーは礼拝室の奥に一人座り、黄金の像と対峙していた。
「では、はやり、あの者たちは……」
黄金の像が何と答えているのかは分からないが、どのようなことを話しているのかはラ・ムーの表情から窺い知れる。
ラ・ムーが二人に気がついた。
「そなたたちは、やはり海を越えて来た者ではなかった、時を越えて来た者だったのだな」
アルハザードは何も答えなかった。神谷ももちろん答える言葉が見つからなかった。
床が大きな音を立ててきしんだ。祭壇に居並んでいる黄金の像が揺れている。今までにこの島で感じたことのない大きな地震だ。
ラ・ムーは立ち上がろうとしたが、揺れのために椅子から腰を上げることができない。それを尻目にアルハザードは平然と立ち尽くしていた。
「さて、神谷、僕たちは行こうとするかな」
神谷も椅子に手をついたまま動けないでいる。
「そなたたちは、このまま行ってしまうというのか」
ラ・ムーが大きな声で叫んだ。
「僕たちがここにいても何もできませんよ」
「しかし、何とか力を貸してはくれぬのか」
「僕に何ができるというのです、僕にできることは精々黒鳥を退治し、黒色人と闘うことくらいです。このような大きな規模の災害の前には無力です」
「だが……」
ラ・ムーの言葉が途絶えた。黄金の床はますます激しく揺れている。
「我が神よ」
ラ・ムーが椅子に手をつきながらようやく立ち上がり、神の像に手を伸ばした。その像の口がゆっくりと動いた。
「ラ・ムーよ、これは定めだ。私にもどうすることはできない。もちろん、その者たちにもだ。全てを受け入れるのだ。今日、ヒラニプラの、そしてムー大陸の歴史が終わる」
「そのような、神よ、私たちをお見捨てになるか」
「全ては定めだ、定めなのだ」
ヒラニプラの神はあくまでも「定め」と繰り返している。「報い」と言わないところがせめてもの慈悲なのだろう。
アルハザードの肩から駆け下りた邪神が姿を現した。子猫の姿が次第に大きくなり、姿はそのままに大型犬ほどの大きさになった。そのエメラルド色の目が光り、神谷の体が宙に浮き上がった、周りの空気が透明なゲル状の物体へと変わる。息は自由にできるが、言葉を発することも体を動かすこともできない。
アルハザードが邪神の頭に手を置いた。
魔人と邪神の体が宙に舞い、神谷の体もその後に続く。王宮が足の下に見えた。黄金の建物が次第に崩れていく。
「神谷はこの先は見ない方がいいよ」
アルハザードが神谷の体を覆っているゲルに触れた。ゲルが徐々に黒っぽい色になり、完全に視界が塞がれる刹那、アルハザードの顔が切り落としのものになっているのが見えた。
「これは、何ということだ」
完全な暗闇の中でアルハザードの声が聞こえた。
「これは、元に戻ったはずの体があーっ」
アルハザードの絶叫と共に、大きな轟音が耳をつんざき、神谷の意識は途絶えた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる