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居場所
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「あいつ、なんか歪じゃね?」
小声で話しているつもりかもしれないが、丸聞こえでだ。
わざとなのか。
「いつも1人だよな。」
「話しかけづらいわ。」
「みんなの輪に入ればいいのにね。」
うざい。
お前らもいつも一緒でよく飽きないな。
僕だって好きで1人でいるわけじゃない。
でも気づいたら1人だったんだ。
周りの奴らはみんな仲が良くて、いつも一緒にいる。
僕の居場所はここじゃないのかもしれない。
じゃあ、どこかにあるのだろうか。
「君、1人なのかい?」
声のする方を振り向くと、1人の少年がいた。
「そうだけど。」
そう答えると少年は微笑んで、
「そっか、僕も1人なんだ。いつも周りから浮いてる、場違いだって言われて、そろそろ嫌になったから旅に出ようかと思うんだけど、君も来るかい?」
「いや、やめておくよ。わかってるんだ、僕の居場所なんて本当はどこにもないってことくらい。」
「卑屈だなぁ。」
不満そうに言うと、僕に顔を近づけて言った。
「僕たち似てると思うんだけどなぁ。」
「なんでそう思う。」
すると少年は、なんとなくだよ、とまた少し微笑んだ。
でも、そのとき何故が僕も思った。
「こいつとなら、居場所を見つけられる。」
風が吹いて少年の髪が少し揺れた。
「さて、どうするんだい?」
「行くよ。」
考えるより先に言葉が出た。
会ったばかりのこいつを信用していいのかも、この先に居場所があるのかもわからないが、ここにいるよりマシだ。ここにいても進まない。
こうして僕と少年の旅が幕を開けた。
日常のシチュエーション
【地味にはまらないパズルのピース】
小声で話しているつもりかもしれないが、丸聞こえでだ。
わざとなのか。
「いつも1人だよな。」
「話しかけづらいわ。」
「みんなの輪に入ればいいのにね。」
うざい。
お前らもいつも一緒でよく飽きないな。
僕だって好きで1人でいるわけじゃない。
でも気づいたら1人だったんだ。
周りの奴らはみんな仲が良くて、いつも一緒にいる。
僕の居場所はここじゃないのかもしれない。
じゃあ、どこかにあるのだろうか。
「君、1人なのかい?」
声のする方を振り向くと、1人の少年がいた。
「そうだけど。」
そう答えると少年は微笑んで、
「そっか、僕も1人なんだ。いつも周りから浮いてる、場違いだって言われて、そろそろ嫌になったから旅に出ようかと思うんだけど、君も来るかい?」
「いや、やめておくよ。わかってるんだ、僕の居場所なんて本当はどこにもないってことくらい。」
「卑屈だなぁ。」
不満そうに言うと、僕に顔を近づけて言った。
「僕たち似てると思うんだけどなぁ。」
「なんでそう思う。」
すると少年は、なんとなくだよ、とまた少し微笑んだ。
でも、そのとき何故が僕も思った。
「こいつとなら、居場所を見つけられる。」
風が吹いて少年の髪が少し揺れた。
「さて、どうするんだい?」
「行くよ。」
考えるより先に言葉が出た。
会ったばかりのこいつを信用していいのかも、この先に居場所があるのかもわからないが、ここにいるよりマシだ。ここにいても進まない。
こうして僕と少年の旅が幕を開けた。
日常のシチュエーション
【地味にはまらないパズルのピース】
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