魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした

真弓りの

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情報を持ち寄って

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そしてポットの中の水だけに意識を集中させて熱を与えていく。熱を与えるものを雑にしちゃうと、ポットのガラスとかまで溶けちゃったりするから気を抜けない。

見ると次第に水が対流しはじめ、やがてポコポコと気泡があがってきた。水の表面にボコボコと大きな気泡ができたとき。


「はい! よくできましたー」


アイルゥ先生の声で我に返る。ふうっと息をついたら「まだ苦手意識があるんですのね」ってアリシア様に笑われてしまった。

そりゃああるよ。集中してるとやめどき忘れたりするもん。今もアイルゥ先生に声かけられなかったらちょっとやばかった。

無事にお茶も淹れられて、全員がテーブルを囲んで席に着く。そこに夕食が次々と運ばれてきて、途端にテーブルは美味しい匂いと色とりどりの海産物メニューで埋め尽くされた。

うわぁスゴい! なんだか、ゴージャスな料理だなぁ。


「ま、他人に聞かれていい話ばかりじゃないかも知れないからね、念のため部屋に運んで貰ったんだ」


アイルゥ先生はごく当たり前って感じでしれっとしてるけど、言わずに居られない……!


「スゴいですよー!!! めちゃくちゃゴージャスな料理ですね!」

「だよな! オレ、テンション上がった」

「うんうん、君たちみたいな素直な子にご馳走するのは気分がいいね」


綺麗! 素敵! 美味しそう! とあたしとジェードさんがうきうきワクワクする横で、アリシア様とリカルド様は特に興奮もなく折り目正しくお礼を述べていた。こんなところで普段の生活の差が……。


「さ、早速食べながら情報交換していこうか」


あたしとジェードさんが大喜びしたことで気をよくしたらしいアイルゥ先生が笑顔で言うと、まずはリカルド様が口を開く。目で食べてていいと言われたから、あたしはとりあえずお言葉に甘えて美味しくいただくことにした。

雑談になるとあんなに挙動不審になるリカルド様だけど、こんな時は頼もしい。

鳥人の親子の協力を得て海難事故に遭遇した魚人たちの話を聞けたこと、そして明日船乗りの方達にも話を聞ける手はずになっている事を少ない言葉で的確に伝えていく。

リカルド様ってやっぱり頭いいんだなぁ。


「じゃあ、これまでは大きな商船がターゲットで、漁師たちの船は被害がなかったんだね?」

「はい、ただそれが船の大きさに由来するのか、一定の海域に限定するものなのかは分からないようです」

「なるほどね、今回の船が普通の漁船よりは大きくて、しかもいつもより沖に出てたから、特定できないわけだ」

「そのようです」
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