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最終章 この日常だっていつか
Part5 ラーメン
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※飯テロあります~
研究員Yは、グツグツと煮える鍋の音が聞こえる店で話していた。
小さい頃から一緒で、小学校中学校高校…ってきて、まああいつはただ単純に頭が良くて、飛び級でいい大学に入って、そのまま政府にスカウトされて今の仕事についたわけよ。
なんでこんな仕事をOKしたのかの流れはわかんないんだけどね。まあオレもぼちぼちの大学には合格して、卒業してあいつの研究を手伝うってことになったわけよ。
まあ研究って言っても、政府直々の機密施設何だけどね。
記憶改変装置とか、国民には後悔できないものを散々作ってたわけよ。
あっ、君に行っちゃったね。てへ。
まあそんな仕事を毎日してたら、急にとある依頼が来たのよ。政府から。
悠真は察した。
そこから子供用の機械だったりとか、装置を開発して、オレは何のためにこんなことをするのか分からなかったんだけど、あいつは張り切ってたから、まあ手伝ってはいたの。
でも、いよいよ子供を連れてこよう、っていうことになって、オレは、たとえ政府関係でも、
犯罪まがいのことに手を染めるのは嫌だって思って、そのまま研究所を飛び出した。
それで今は都会にある商社でサラリーマンとして働いてるんだけどね。
店主「はいお待ちぃ!特性とんこつラーメン唐揚げセット!2人前~」
店主が白い湯気のたつどんぶりと、白ごはんに唐揚げのの乗った皿をカウンターに出し、二人ともそれを自分のテーブルの上に並べた。
豚骨の匂いが香るスープと、ねぎ、チャーシュー、煮卵などの素材がのっかかったラーメンは、一気に悠真の空腹度を上げた。
悠真「美味しそう…」
研究員Y「だろ~?ほら食べなって。あっ、まずはスープからね!ラーメンはスープで決まるの!」
悠真「は、はい…」
レンゲでスープを掬い、口の中に入れると、背脂と豚骨のエキスが混ざり合った濃厚かつスッキリとしたスープは、その香りを鼻腔の先まで届け、摂食中枢を刺激した。
悠真「んんん…」
食欲が満たされると、悠真はまたお箸を使って麺を啜る。
研究員Y「美味しいでしょ。」
悠真「美味しいですっ!」
店主「はっはっは~!!やっぱり俺の作る豚骨は誰が食べても美味いもんだ~。」
店主が自己満足しながら、二人の食べる姿を眺めた。
数十分ほど経つと、6つの皿はあっという間になくなった。
悠真「ふーぅ….」
満足げにお腹をさすり、満腹な悠真を横目に、研究員Yは店主に料金を払い、二人とも店から出た。
店主「しょうにもよろしくなぁ~!」
研究員Y「またきますね~!」
二人の熱い挨拶が終わると、再び少し冷たい車内へと場面が移る。
研究員Y「…今日は災難だったね。」
悠真「あっ…」
悠真は満腹ですっかり犯されかけていたことを忘れていた。
研究員Y「研究所まで送ってくから。オレもついでに挨拶するし。」
そこから会話はなくなり、二人は大きな建物の下に車をつけて、中へと入った。
悠人「悠真っ!!!」
悠真「にいちゃん!!!」
二人は互いの方へと走り、抱き合った。
その後ろに研究員Zも続く。
研究員Z「…まさ」
研究員Y「よっ。久しぶり。」
研究員Z「う、うん…///」
研究員Y「何照れてんの~?」
研究員Z「いや、だって…」
研究員Y「んじゃオレは役目終えたし、もう帰るな」
研究員Z「ええ…も、もうちょっといない…?」
研究員Y「明日の会議の資料がまだまとまってないんだよ。また機会があったらな。」
そう言い残して研究員Yは、玄関に止まっていた乗ってきた車を動かした。
研究員Y「じゃ、元気でな。君もね?」
研究員Yは悠真をチラッと見て、そのまま走り去ってしまった。
悠人「悠真ぁぁぁぁ~」
悠真「ちょっにいちゃんなきすぎ」
研究員Z「...」
研究員Zはちょっと悲しそうだった。
その後、研究員Zは自室に、二人は部屋に帰り、まずはお風呂に入った。
黙々と立ち上がる湯気の中に、二人はいた。
悠真「いててて…」
悠人「大丈夫か…?」
悠真「久しぶりにお尻…広げられたから…」
悠人「挿れられてはないんだよな?」
悠真「うん…口とかには出されたけど…」
悠人「…」
悠人は再び悠真に抱きついた。
悠真「ちょっ、おにいちゃん…」
悠人「ごめんな…オレがそばにいなかったせいで」
悠真「あっ忘れてた!」
悠人「ふえっ?」
悠真「あのね…?実は僕が一人で行ったの…その…」
悠人「?」
悠真「もうちょっとで…にいちゃんの誕生日じゃん…?だから…その…」
悠人「…じゃあ、、オレのプレゼント…?」
悠真「…う、うん///」
悠人「う、うううぅっ…」
悠人はなぜか泣き出してしまった。
悠真「ちょっ!?なんでそうなるのぉ!」
悠人「ごめんっ…めっちゃ嬉しくてぇっ…」
悠真「まあ僕は大丈夫なんだしさ?お兄ちゃんも元気出してよ」
悠人「うん…」
悠人は涙を拭って言った。
悠真「今日は疲れたし、早く上がって寝よ?」
悠人「そうだね。」
そしてそのまま二人は風呂から上がり、ベッドへと潜り込んだ。
一方その頃
研究員Y「やっぱり賑やかだなぁ…あいつのとこ」
研究員Yは郊外から都心に向かう高速道路で一人運転していた。
研究員Y「...」
高速の周りのビルは、深夜にも関わらず電気がついている部屋もある。
ジャンクションで混ざる道路たちは、まるでいくつにも絡み合い、そして最終的には混ざり合う気持ちのようだった。
研究員Yは子供の頃の自分を思い出していた。
続く
=天の声=
えー、次回から研究員ZとYの過去について書いていきます~
最終章だからって言ってそんなに長くはなりません。退所とかのイベントまだまだ山盛りです。
もう3月中旬じゃんっっ!!やばいよやばいよ
まあ次回は近日中に出しますのでお楽しみに
ではでは
研究員Yは、グツグツと煮える鍋の音が聞こえる店で話していた。
小さい頃から一緒で、小学校中学校高校…ってきて、まああいつはただ単純に頭が良くて、飛び級でいい大学に入って、そのまま政府にスカウトされて今の仕事についたわけよ。
なんでこんな仕事をOKしたのかの流れはわかんないんだけどね。まあオレもぼちぼちの大学には合格して、卒業してあいつの研究を手伝うってことになったわけよ。
まあ研究って言っても、政府直々の機密施設何だけどね。
記憶改変装置とか、国民には後悔できないものを散々作ってたわけよ。
あっ、君に行っちゃったね。てへ。
まあそんな仕事を毎日してたら、急にとある依頼が来たのよ。政府から。
悠真は察した。
そこから子供用の機械だったりとか、装置を開発して、オレは何のためにこんなことをするのか分からなかったんだけど、あいつは張り切ってたから、まあ手伝ってはいたの。
でも、いよいよ子供を連れてこよう、っていうことになって、オレは、たとえ政府関係でも、
犯罪まがいのことに手を染めるのは嫌だって思って、そのまま研究所を飛び出した。
それで今は都会にある商社でサラリーマンとして働いてるんだけどね。
店主「はいお待ちぃ!特性とんこつラーメン唐揚げセット!2人前~」
店主が白い湯気のたつどんぶりと、白ごはんに唐揚げのの乗った皿をカウンターに出し、二人ともそれを自分のテーブルの上に並べた。
豚骨の匂いが香るスープと、ねぎ、チャーシュー、煮卵などの素材がのっかかったラーメンは、一気に悠真の空腹度を上げた。
悠真「美味しそう…」
研究員Y「だろ~?ほら食べなって。あっ、まずはスープからね!ラーメンはスープで決まるの!」
悠真「は、はい…」
レンゲでスープを掬い、口の中に入れると、背脂と豚骨のエキスが混ざり合った濃厚かつスッキリとしたスープは、その香りを鼻腔の先まで届け、摂食中枢を刺激した。
悠真「んんん…」
食欲が満たされると、悠真はまたお箸を使って麺を啜る。
研究員Y「美味しいでしょ。」
悠真「美味しいですっ!」
店主「はっはっは~!!やっぱり俺の作る豚骨は誰が食べても美味いもんだ~。」
店主が自己満足しながら、二人の食べる姿を眺めた。
数十分ほど経つと、6つの皿はあっという間になくなった。
悠真「ふーぅ….」
満足げにお腹をさすり、満腹な悠真を横目に、研究員Yは店主に料金を払い、二人とも店から出た。
店主「しょうにもよろしくなぁ~!」
研究員Y「またきますね~!」
二人の熱い挨拶が終わると、再び少し冷たい車内へと場面が移る。
研究員Y「…今日は災難だったね。」
悠真「あっ…」
悠真は満腹ですっかり犯されかけていたことを忘れていた。
研究員Y「研究所まで送ってくから。オレもついでに挨拶するし。」
そこから会話はなくなり、二人は大きな建物の下に車をつけて、中へと入った。
悠人「悠真っ!!!」
悠真「にいちゃん!!!」
二人は互いの方へと走り、抱き合った。
その後ろに研究員Zも続く。
研究員Z「…まさ」
研究員Y「よっ。久しぶり。」
研究員Z「う、うん…///」
研究員Y「何照れてんの~?」
研究員Z「いや、だって…」
研究員Y「んじゃオレは役目終えたし、もう帰るな」
研究員Z「ええ…も、もうちょっといない…?」
研究員Y「明日の会議の資料がまだまとまってないんだよ。また機会があったらな。」
そう言い残して研究員Yは、玄関に止まっていた乗ってきた車を動かした。
研究員Y「じゃ、元気でな。君もね?」
研究員Yは悠真をチラッと見て、そのまま走り去ってしまった。
悠人「悠真ぁぁぁぁ~」
悠真「ちょっにいちゃんなきすぎ」
研究員Z「...」
研究員Zはちょっと悲しそうだった。
その後、研究員Zは自室に、二人は部屋に帰り、まずはお風呂に入った。
黙々と立ち上がる湯気の中に、二人はいた。
悠真「いててて…」
悠人「大丈夫か…?」
悠真「久しぶりにお尻…広げられたから…」
悠人「挿れられてはないんだよな?」
悠真「うん…口とかには出されたけど…」
悠人「…」
悠人は再び悠真に抱きついた。
悠真「ちょっ、おにいちゃん…」
悠人「ごめんな…オレがそばにいなかったせいで」
悠真「あっ忘れてた!」
悠人「ふえっ?」
悠真「あのね…?実は僕が一人で行ったの…その…」
悠人「?」
悠真「もうちょっとで…にいちゃんの誕生日じゃん…?だから…その…」
悠人「…じゃあ、、オレのプレゼント…?」
悠真「…う、うん///」
悠人「う、うううぅっ…」
悠人はなぜか泣き出してしまった。
悠真「ちょっ!?なんでそうなるのぉ!」
悠人「ごめんっ…めっちゃ嬉しくてぇっ…」
悠真「まあ僕は大丈夫なんだしさ?お兄ちゃんも元気出してよ」
悠人「うん…」
悠人は涙を拭って言った。
悠真「今日は疲れたし、早く上がって寝よ?」
悠人「そうだね。」
そしてそのまま二人は風呂から上がり、ベッドへと潜り込んだ。
一方その頃
研究員Y「やっぱり賑やかだなぁ…あいつのとこ」
研究員Yは郊外から都心に向かう高速道路で一人運転していた。
研究員Y「...」
高速の周りのビルは、深夜にも関わらず電気がついている部屋もある。
ジャンクションで混ざる道路たちは、まるでいくつにも絡み合い、そして最終的には混ざり合う気持ちのようだった。
研究員Yは子供の頃の自分を思い出していた。
続く
=天の声=
えー、次回から研究員ZとYの過去について書いていきます~
最終章だからって言ってそんなに長くはなりません。退所とかのイベントまだまだ山盛りです。
もう3月中旬じゃんっっ!!やばいよやばいよ
まあ次回は近日中に出しますのでお楽しみに
ではでは
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